かき増。刀根は出荷ピークへ

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2021年10月第1週（10月1日〜10月7日）の概況より。

日ごとの動き

開市日数は、今週5日、前週5日、前年5日。

1日平均入荷量は総量1,859t（前週比110％、前年同期比97％）。

前週比では、なし、くり、ぶどうなどが減少したが、みかん、かき、りんごなどが増加したため、10％の増加となった。

前年同期比ではみかん、ぶどうなどが増加したが、アールスメロン、西洋なし、くりなどが減少したため、3％の減少となった。

市況は前週比で保合、前年同期比で弱保合なった。

品目別の動き

みかん　熊本県、長崎県を中心に愛媛県等から入荷し、前年同期比15％の増加となった。引き合いはやや弱く、荷動きも鈍く、熊本県産、長崎県産、極早生の価格は弱保合となった。

りんご　青森県産「ふじ」を中心に山形県等から入荷したが、前年同期比11％の減少となった。青森県産「ふじ」の価格は保合となった。

なし　福島県産を中心に新潟県等から入荷したが、前年同期比17％の減少となった。福島県産「新高」「あきづき」の価格は弱保合となった。

かき　和歌山県産、奈良県産の「刀根」を中心に入荷し、「刀根」は出荷ピークに向かっていることから、前週比24％の増加となった。引き合いは弱く、和歌山県産、奈良県産「刀根」の価格は弱保合となった。

ぶどう　長野県を中心に岡山県等から入荷し、前年同期比6％の増加となった。ぶどう全体の荷動きはよく、引き合いは強く、長野県産「シャインマスカット」「巨峰」の価格は強保合、岡山県産「ピオーネ」の価格は保合となった。

くり　茨城県を中心に長野県等から入荷したが、前進出荷が続いているため、前週比28％の減少となった。荷動きはよく、引き合いは強く、茨城県産の価格は強保合となった。

アールスメロン　静岡県、茨城県等から入荷したが、静岡県産、茨城県産の入荷が少ないため、前年同期比36％の大幅な減少となった。茨城県産の価格は弱保合となった。

主な農産物（果実）の市況（2021年10月第1週）