だいこん、れんそう引き強い

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2021年9月第1週（9月3日〜9月9日）の概況より。

日ごとの動き

開市日数は、今週5日、前週5日、前年5日。

1日平均入荷量は総量5,402t（前週比92％、前年同期比92％）。

前週比ではさつまいも、ねぎ、こまつな等が増加したが、なす、とうもろこし、きゅうり等が減少し、8％の減少となった。

前年同期比では、にんじん、キャベツ、なましいたけ等が増加したが、とうもろこし、なす、レタス、トマト、まつたけ等が減少し、8％の減少となった。

市況は、前週比は保合、前年同期比は区々となった。

品目別の動き

だいこん　北海道を中心に青森県等から入荷し、前週比2％の増加となった。気温低下による需要増や量販店特売があったことから引き合いが強まり、相場は上昇し、北海道産の価格は強保合となった。

にんじん　北海道を中心に入荷し、前週比1％の増加となった。荷動きは鈍化して、相場は下落傾向となり、北海道産の価格は弱保合となった。

キャベツ　群馬県を中心に岩手県等から入荷したが、週の後半は降雨によって収穫量が減り、前週比で6％の減少となった。数量の不足感から相場は上昇し、群馬県産の価格は強保合となった。

レタス　長野県を中心に入荷したが、長野県産は8月中旬の大雨後に病害やイタミが発生して数量が少ないままで、前週比11％の減少となった。前週の高値の反動により需要が減退したため、相場は下落し、長野県産の価格は弱保合となった。

はくさい　長野県を中心に入荷し、長野県産は大雨や日照不足の影響が幾分か解消されたものの、まだ入荷量は多くなく、前週比で増減なしとなった。長野県産の価格は保合となった。

ほうれんそう　群馬県を中心に岐阜県等から入荷したが、岩手県産、栃木県産は降雨が続いたため数量減少し、前週比9％の減少となった。引き合いは強まって相場は上昇し、群馬県産の価格は強保合となった。

ねぎ　青森県、北海道等から入荷したが、前年同期比で3％の減少となった。青森県産の価格は前年同期比で弱含みとなった。

きゅうり　福島県を中心に岩手県等から入荷したが、東北産が気温低下と最盛期が過ぎたことによって入荷が伸び悩み、前週比30％の大幅な減少となった。引き合いは弱く、相場は下落し、福島県産の価格は弱含みとなった。

なす　栃木県、群馬県等から入荷したが、栃木県産、群馬県産が気温低下により数量が大幅に減少し、前週比45％の大幅な減少となった。数量減少によって不足感が強まり栃木県産の価格は強保合となった。

トマト　北海道を中心に岐阜県等から入荷したが、北海道産、青森県産はやや少ないままで、後続の千葉県産の入荷も伸び悩み、前週比24％の減少となった。全体量は少なく、引き合いが強まって、相場は上昇し、北海道産の価格は強保合となった。

ピーマン　岩手県を中心に茨城県等から入荷し、前週比1％の増加となった。他の野菜と比較して、安定的に数量があるピーマンの需要が高まって相場は上昇し、岩手県産の価格は強保合となった。

主な農産物（野菜）の市況（2021年9月第1週）