東京都中央卸売市場(豊洲市場水産農産品課)が発表した2021年8月第5週(8月27日〜9月2日)の概況より。
日ごとの動き
1日(水)が休市のため5日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週に比べ6%の増加。
1日平均取扱数量は総量1,061t(前週比102%、前年同期比83%)。このうち鮮魚類は549t(前週比106%、前年同期比97%)、冷凍魚類は232t(前週比108%、前年同期比73%)、塩干加工品は280t(前週比92%、前年同期比70%)。
8月27日(金) 週末の取引、買い気は振るわなかった。スルメが小幅続伸、アジは堅調、カツオは小幅続落、メジは弱保合、相場全体では小動き。
8月28日(土) 休市前の取引、全般に入荷水準が低く荷動きはおおむね良好ながら値動きはいまひとつ。アジが高値嫌気から2〜3割下落、スルメは弱保合、カツオ、ブリは伸び悩む展開、サンマは好調で入荷回復から人気を集め、キロ6000円の高値が付くなど堅調、相場全体では小動き。
8月30日(月) 週明けの取引、入荷増で荷動きはよくなかった。サンマ、イワシが高値反動もあり半値水準、アジは3〜4割続落、カツオ、ブリは強保合、相場全体では下落。
8月31日(火) 休市前の取引、買い一服に加え月末で買い気が弱まり、ほぼ全面安の取引。サンマ、サバが続落、スルメ、カツオも小幅下落、相場全体では続落。
9月2日(木) 休市明けの取引、月替わりだが雨市で買い気は振るわなかった。アジが1〜2割上伸、カツオは1〜2割、スルメは1割反発、サバ、イワシは堅調、メジは弱保合、相場全体では小反発。
品目別の動き
アジ 中型が長崎、中小型が長崎と千葉を主体に入荷。数量は前週に比べ68%増加し、価格は中型が3.5割強安、中小型は4割安。
サバ 青森を主体に入荷。数量は前週に比べ25%増加し、価格は2.5割弱安。
イワシ 北海道を主体に入荷。数量は前週に比べ36%減少し、価格は1.5割高。
スルメイカ 青森を主体に入荷。数量は前週に比べわずかに増加し、価格は0.5割強高。
カツオ 宮城を主体に入荷。数量は前週に比べ23%増加し、価格は約2.5割安。
サンマ 北海道を主体に入荷。数量は前週に比べ約2.9倍に増加し、価格は生が約4割安。
主な水産物の市況(2021年8月第5週)
品目 | 1日平均上場数量(t) | 前週比(%) | 前年同期比(%) | 主産地 | 銘柄 | 卸売価格(㎏/円) |
---|---|---|---|---|---|---|
マグロ | 28.2 | 82 | 93 | 各地 | 生 | 4,574 |
海外 | 生 | 4,003 | ||||
メバチ | 31.3 | 57 | 71 | 各地※ | 冷凍 | 1,152 |
アジ | 50.5 | 168 | 91 | 長崎 | 中 | 616 |
長崎ほか | 中小 | 486 | ||||
サバ | 27.1 | 125 | 98 | 青森 | − | 311 |
イワシ | 10.6 | 64 | 88 | 北海道 | − | 464 |
スルメイカ | 13.5 | 102 | 59 | 青森 | − | 999 |
冷スルメイカ | 2.1 | 88 | 140 | 各地 | − | - |
サンマ | 21.8 | 291 | 117 | 北海道 | 生 | 1,512 |
各地 | 解凍 | - | ||||
カレイ | 13.6 | 231 | 149 | 北海道 | マ | 648 |
青森ほか | マコ | 1,080 | ||||
北海道 | アカ | 1,296 | ||||
北海道 | アサバ | 594 | ||||
ハマチ | 9.3 | 104 | 57 | 鹿児島ほか | 野〆 | 1,350 |
塩サケ | 11.2 | 63 | 47 | 北海道 | トキ | - |
北海道 | アキ | 594 | ||||
タラ類 | 5.9 | 81 | 111 | 岩手ほか | 生 | - |
宮城 | ぶわ | - | ||||
カツオ | 62.7 | 123 | 180 | 宮城 | − | 335 |
キンメダイ | 7.6 | 93 | 67 | 東京ほか | − | 1,663 |
豊洲市場調べ。価格は中値。
東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/torihiki/week/