さといも、かぼちゃ、さつま増

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2021年8月第4週（8月20日〜8月26日）の概況より。

日ごとの動き

開市日数は、今週5日、前週3日、前年5日。

1日平均入荷量は総量5,527t（前週比79％、前年同期比96％）。

前週比ではさといも、かぼちゃ、ねぎ等が増加したが、とうもろこし、レイシ、ミニトマト等が減少し、21％の減少となった。

前年同期比では、はくさい、キャベツ、レタス等が増加したが、レイシ、オクラ、じゃがいも等が減少し、4％の減少となった。

市況は、前週比は強保合、前年同期比は区々となった。

品目別の動き

だいこん　北海道を中心に青森県等から入荷したが、前週比9％の減少となった。北海道産は降雨があり、高温・干ばつによる品質低下から回復してきている。北海道産の価格は強保合となった。

にんじん　北海道を中心に青森県等から入荷し、前週比4％の増加となった。北海道産は降雨で、高温・干ばつによる生育停滞が解消され、肥大が進んでいる。北海道産の価格は強保合となった。

キャベツ　群馬県を中心に岩手県等から入荷したが、前週比17％の減少となった。荷動きは鈍めで相場は下落し、群馬県産の価格は弱保合となった。

レタス　長野県を中心に群馬県等から入荷したが、前週比35％の大幅な減少となった。長野県産は大雨や日照不足の影響で病害やイタミが発生し、数量が少なくなっている。不足感が高まったことにより、相場は上昇し、長野県産の価格は強保合となった。

はくさい　長野県を中心に入荷したが、前週比33％の大幅な減少となった。長野県産は大雨や日照不足の影響で病虫害が出始めて、数量が少なくなっている。不足感が高まったことにより、相場は上昇し、長野県産の価格は強保合となった。

ほうれんそう　群馬県を中心に岐阜県等から入荷したが、前週比27％の減少となった。群馬県産、茨城県産は高温の影響で数量が少なくなっている。不足感が高まったことにより、相場は上昇し、群馬県産の価格は強保合となった。

ねぎ　茨城県、北海道等から入荷し、前週比で10％の増加となった。青森県産、北海道産は生育順調で数量は十分となっている。荷動きは鈍く、相場は下落し、茨城県産の価格は弱保合となった。

きゅうり　福島県を中心に岩手県等から入荷したが、前週比9％の減少となった。東北産が成り疲れや日照不足により数量が少なくなっている。引合いがあり、福島県産の価格は強保合となった。

なす　栃木県、群馬県等から入荷したが、曇天と気温低下による影響から、前週比10％の減少となった。栃木県産の価格は強保合となった。

トマト　北海道、岐阜県等から入荷したが、前週比36％の大幅な減少となった。北海道産、青森県産が曇天と気温低下によって入荷量が少なくなっている。北海道産の価格は強保合となった。

ピーマン　岩手県を中心に福島県等から入荷したが、前週比34％の大幅な減少となった。東北産は曇天と低気温により入荷が少ない状況が続いている。他野菜の高騰からピーマンの需要が高まり、相場は上昇し、岩手県産の価格は強保合となった。

主な農産物（野菜）の市況（2021年8月第4週）