長野レタスは干ばつ解消で増

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2021年8月第1週（7月30日〜8月5日）の概況より。

日ごとの動き

開市日数は、今週5日、前週6日、前年5日。

1日平均入荷量は総量5,392t（前週比108％、前年同期比103％）。

前週比ではいんげん、なす、とうもろこし等が減少したが、ピーマン、レイシ、だいこん等が増加し、8％の増加となった。

前年同期比では、いんげん、じゃがいも、にんじん等が減少したが、レイシ、レタス、とうもろこし等が増加し、3％の増加となった。

市況は、前週比は区々、前年同期比は弱保合となった。

品目別の動き

だいこん　北海道を中心に青森県等から入荷し、前週比18％の増加となった。消費地の気温が高く需要は低いため、相場は下落し、北海道産の価格は弱保合となった。

にんじん　北海道を中心に青森県等から入荷したが、前年同期比26％の減少となった。北海道産は干ばつの影響から細物傾向となっており、太物は数の少なさから引き合いが強くなっている。北海道産の価格は前年同期比で弱保合となった。

キャベツ　群馬県を中心に岩手県等から入荷し、前週比6％の増加となった。外郭市場からの引き合いや連休前の量販店需要により、相場は上昇し、群馬県産の価格は強含みとなった。

レタス　長野県を中心に群馬県等から入荷し、長野県産は前週の降雨により干ばつが解消され、前週比10％の増加となった。前週に売価が上がったため、引き合いが弱まり、相場は下落し、長野県産の価格は弱保合となった。

はくさい　長野県を中心に群馬県等から入荷し、前週比8％の増加となった。長野県産の価格は強保合となった。

ほうれんそう　群馬県を中心に栃木県等から入荷し、前週比17％の増加となった。高値が続いていたため、引き合いが弱まり、相場は下落し、群馬県産の価格は弱含みとなった。

ねぎ　茨城県を中心に青森県等から入荷し、前週比で6％の増加となった。量販店、飲食店の需要は芳しくなく、相場は下落し、茨城県産の価格は弱保合となった。

きゅうり　福島県を中心に岩手県等から入荷し、前週比7％の増加となった。価格がこなれていることから荷動きはまずまずも、全体量の増加により相場は下落し、福島県産の価格は弱保合となった。

トマト　北海道、青森県等から入荷し、前週比9％の増加となった。群馬県産や熊本県産の高冷地の物もあり、全体量は潤沢となっている。北海道産の価格は強保合となった。

ピーマン　岩手県を中心に茨城県等から順調に入荷し、東北産が盆のピークに向けて増量傾向となっており、前週比30％の大幅な増加となった。岩手県産の価格は強保合となった。

主な農産物（野菜）の市況（2021年8月第1週）