東京都中央卸売市場(豊洲市場水産農産品課)が発表した2021年7月第1週(7月2日〜7月8日)の概況より。
日ごとの動き
7日(水)が休市のため5日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週に比べ6%の減少。
1日平均取扱数量は総量1,135t(前週比90%、前年同期比97%)。このうち鮮魚類は570t(前週比94%、前年同期比102%)、冷凍魚類は237t(前週比77%、前年同期比103%)、塩干加工品は328t(前週比92%、前年同期比86%)。
7月2日(金) 週末の取引、終日の雨予報から仲卸らの買い気は後退し相場は伸び悩む展開。アジ、カツオは弱保合、イワシ、スルメもやや値下がり、減少したサバ、ブリも伸びを欠き、相場全体では弱保合。
7月3日(土) 休市前の取引、月初めの週末で期待されたが、前日から降り続く激しい雨の影響で売れ行きは鈍い。アジが2割下落、サバが弱保合、カツオ、スルメは伸び悩む展開、イワシは幾分値を上げ、相場全体では小動き。
7月5日(月) 週明けの取引、雨市で買い気は低調。スルメが2〜3割上伸、メジは堅調、サバは強保合、アジは小幅続落、相場全体ではしっかり。
7月6日(火) 休市前の取引、前日から荷余り感から買い気は弱かった。スルメが2割続伸、アジは強保合、サバは小幅下落、メジは軟調、イワシは弱保合、相場全体では小動き。
7月8日(木) 休市明けの取引、入荷増で買い気は振るわなかった。アジが倍値以上に上伸、サバは2割反発、スルメはしっかり、イワシ、ブリは弱保合、相場全体では小高い。
品目別の動き
アジ 中型が長崎、中小型が高知や長崎を主体に入荷。数量は前週に比べ33%増加し、価格は中型が1.5割弱安、中小型がわずかに下落。
サバ 千葉や岩手を主体に入荷。数量は前週に比べわずかに減少し、価格はほぼ変わらず。
イワシ 北海道を主体に入荷。数量は前週に比べ4%減少し、価格は約1割高。
スルメイカ 福井を主体に入荷。数量は前週に比べ44%減少し、価格は1割弱高。
カツオ 宮城を主体に入荷。数量は前週に比べ19%減少し、価格は約1割高。
主な水産物の市況(2021年7月第1週)
品目 | 1日平均上場数量(t) | 前週比(%) | 前年同期比(%) | 主産地 | 銘柄 | 卸売価格(㎏/円) |
---|---|---|---|---|---|---|
マグロ | 47.8 | 91 | 121 | 各地 | 生 | 3,040 |
海外 | 生 | 4,380 | ||||
メバチ | 39.7 | 105 | 72 | 各地※ | 冷凍 | 1,074 |
アジ | 53.8 | 133 | 190 | 長崎 | 中 | 594 |
高知ほか | 中小 | 439 | ||||
サバ | 22.9 | 97 | 89 | 千葉ほか | − | 330 |
イワシ | 35.7 | 96 | 98 | 北海道 | − | 335 |
スルメイカ | 12.4 | 56 | 45 | 福井 | − | 946 |
冷スルメイカ | 2.2 | 110 | 157 | 各地 | − | - |
サンマ | 2.2 | 110 | 55 | 各地 | 解凍 | - |
カレイ | 10.9 | 91 | 89 | 北海道 | マ | 540 |
青森ほか | マコ | 972 | ||||
北海道 | アカ | 1,188 | ||||
北海道 | アサバ | - | ||||
ハマチ | 9.3 | 89 | 51 | 鹿児島ほか | 野〆 | 991 |
塩サケ | 20.4 | 128 | 123 | 北海道 | トキ | - |
北海道 | アキ | 594 | ||||
タラ類 | 8.8 | 124 | 86 | 岩手ほか | 生 | - |
宮城 | ぶわ | - | ||||
カツオ | 47.4 | 81 | 143 | 宮城 | − | 389 |
キンメダイ | 4.4 | 53 | 70 | 東京ほか | − | 1,339 |
豊洲市場調べ。価格は中値。
東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/torihiki/week/