もも山梨中心、福岡、和歌山も

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2021年6月第2週（6月11日〜6月17日）の概況より。

日ごとの動き

開市日数は、今週5日、前週5日、前年5日。

1日平均入荷量は総量1,237t（前週比134％、前年同期比118％）。

前週比では、クインシーメロンなどが減少したが、もも、貴味メロン、すいかなどが増加したため、34％の大幅な増加となった。

前年同期比では、さくらんぼ、マンゴー、こだますいかなどが減少したが、りんご、もも、みかんなどが増加したため、18％の増加となった。

市況は前週比で保合、前年同期比で強含みとなった。

品目別の動き

みかん　佐賀県を中心に愛知県等から入荷し、前週比は39％の大幅な増加となった。佐賀県産ハウスみかんの価格は強含みとなった。

りんご　青森県を中心に入荷し、前週比は10％の増加となった。荷動き、引き合いともに弱く、青森県産「ふじ」の価格は保合となった。

もも　山梨県を中心に福岡県、14日から和歌山県産の出荷が始まり、前年同期比は78％の大幅な増加となった。山梨県産の価格は前年同期比で保合となった。

さくらんぼ　山梨県産「佐藤錦」は出荷ピークを過ぎたが、山形県産「佐藤錦」が出荷ピークを向かえ、前週比は17％の増加となった。引き合いはあるものの、やや高値疲れの影響から、山形県産の価格は弱保合となった。

ぶどう　大阪府、島根県等から入荷し、前週比は44％の大幅な増加となった。引き合いはあるものの、荷動きは鈍く、大阪府産「デラウエア」の価格は弱含みとなった。

アールスメロン　静岡県を中心に熊本県等から入荷し、前週比は30％の増加となった。静岡県産の価格は弱含みとなった。

貴味メロン　熊本県産が終盤に入り、茨城県、千葉県等から入荷し、前週比は63％の大幅な増加となった。荷動きはやや鈍いものの、引き合いは、さほど弱くないため、茨城県産の価格は保合となった。

クインシーメロン　熊本県産が終了し、茨城県を中心に入荷したが、前週比は11％の減少となった。茨城県産の価格は保合となった。

アンデスメロン　山形県産の生育が若干遅れているため、茨城県を中心に入荷し、前週比は20％の増加となった。茨城県産の価格は保合となった。

すいか　千葉県を中心に鳥取県等から入荷し、前週比は48％の大幅な増加となった。荷動きはよく、千葉県産の価格は保合となった。

こだますいか　茨城県を中心に群馬県等から入荷し、前週比は19％の増加となった。茨城県産の価格は弱保合となった。

マンゴー　宮崎県を中心に沖縄県等から入荷し、前週比は35％の大幅な増加となった。予想された出荷量よりも少ないため、引き合いは強く、宮崎県産の価格は強含みとなった。

主な農産物（果実）の市況（2021年6月第2週）