東京都中央卸売市場(豊洲市場水産農産品課)が発表した2021年5月第5週(5月28日〜6月3日)の概況より。
日ごとの動き
2日(水)が休市のため5日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週に比べほぼ変わらず。
1日平均取扱数量は総量1,263t(前週比116%、前年同期比90%)。このうち鮮魚類は571t(前週比99%、前年同期比90%)、冷凍魚類は332t(前週比158%、前年同期比96%)、塩干加工品は360t(前週比118%、前年同期比85%)。
5月28日(金) 週末の取引、天候も回復したため荷動きは幾分好転。カツオが3〜4割反発、スルメは堅調、ブリが強保合、アジ、サバが2〜3割反落、相場全体では区々。
5月29日(土) 休市前の取引、入荷が減ったため荷動きは順調。アジが5〜6割反発、イワシは2〜3割上伸、カツオは1〜2割続伸、ブリは小動き、相場全体では堅調。
5月31日(月) 週明けの取引、入荷増と月末市で買い気は低調。ブリが小高く、アジは堅調、サバ、スルメは強保合、カツオは軟調、相場全体ではしっかり。
6月1日(火) 休市前の取引、月替わりも重なり買い気はやや上向き。アジが2〜3割下落、スルメは弱保合、ブリは小甘い、イワシは堅調、サバは小動き、相場全体では弱保合。
6月3日(木) 休市明けの取引、買い気はまずまず。アジ、イワシが3〜4割それぞれ続落と下落、スルメは小安く、ブリは軟調、メジは区々、相場全体では下落。
品目別の動き
アジ 中型、中小型ともに長崎を主体に入荷。数量は前週に比べ34%減少し、価格は中型が4割弱高、中小型が1.5割高。
サバ 静岡を主体に入荷。数量は前週に比べ20%増加し、価格はわずかに下落。
イワシ 千葉を主体に入荷。数量は前週に比べ63%増加し、価格は0.5割強安。
スルメイカ 石川を主体に入荷。数量は前週に比べ46%増加し、価格はわずかに下落。
カツオ 千葉を主体に入荷。数量は前週に比べわずかに増加し、価格は約2.5割高。
主な水産物の市況(2021年5月第5週)
品目 | 1日平均上場数量(t) | 前週比(%) | 前年同期比(%) | 主産地 | 銘柄 | 卸売価格(㎏/円) |
---|---|---|---|---|---|---|
マグロ | 45.9 | 157 | 160 | 各地 | 生 | 4,218 |
海外 | 生 | 3,816 | ||||
メバチ | 37.6 | 77 | 77 | 各地※ | 冷凍 | 982 |
アジ | 42.6 | 66 | 67 | 長崎 | 中 | 702 |
長崎 | 中小 | 471 | ||||
サバ | 33.3 | 120 | 111 | 静岡 | − | 225 |
イワシ | 31.4 | 163 | 79 | 千葉 | − | 346 |
スルメイカ | 14.5 | 146 | 42 | 石川 | − | 989 |
冷スルメイカ | 1.8 | 95 | 180 | 各地 | − | - |
サンマ | 1.4 | 127 | 34 | 各地 | 解凍 | - |
カレイ | 11.8 | 91 | 62 | 北海道 | マ | 454 |
宮城ほか | マコ | 367 | ||||
北海道 | アカ | 918 | ||||
北海道 | アサバ | - | ||||
ハマチ | 13.3 | 132 | 79 | 鹿児島ほか | 野〆 | 810 |
塩サケ | 19.3 | 123 | 101 | 北海道 | トキ | - |
北海道 | アキ | 594 | ||||
タラ類 | 9.1 | 93 | 82 | 岩手ほか | 生 | - |
宮城 | ぶわ | - | ||||
カツオ | 49.6 | 102 | 224 | 千葉 | − | 464 |
キンメダイ | 8.5 | 94 | 69 | 東京ほか | − | 1,404 |
豊洲市場調べ。価格は中値。
東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/torihiki/week/