トマト大幅増。相場は下げ傾向

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2021年5月第1週（4月30日〜5月6日）の概況より。

日ごとの動き

開市日数は、今週4日、前週5日、前年4日。

1日平均入荷量は総量6,848t（前週比129％、前年同期比103％）。

前週比ではたまねぎが減少したが、トマト、ミニトマト、ピーマン等が増加し、29％の増加となった。

前年同期比では、そらまめ、にら、さやえんどう等が減少したが、ミニトマト、トマト、ほうれんそう等が増加し、3％の増加となった。

市況は、前週比が強含み、前年同期比が弱含みとなった。

品目別の動き

だいこん　千葉県等から順調に入荷し、前週比10％の増加となった。連休絡みで全体的に荷動きがよく引き合いが強まり、千葉県産の価格は強保合となった。

にんじん　徳島県を中心に千葉県から入荷し、徳島県産が出荷のピーク期で数量が増加し、前週比2％の増加となった。荷動きは鈍く引き合いは弱まり、徳島県産の価格は弱含みとなった。

キャベツ　千葉県を中心に神奈川県、愛知県等から入荷し、前週は神奈川県産、愛知県産が作型の端境で少なかったものの今週は次の作型が増量し、前週比34％の増加となった。荷動きは良好で引き合いは強まり、神奈川県産の価格は強保合となった。

レタス　茨城県を中心に長野県等から入荷し、長野県産、群馬県産が増量傾向となったことから前週比31％の増加となった。荷動きは良好で引き合いが強まり、茨城県産の価格は強保合となった。

はくさい　茨城県を中心に順調に入荷し、前週比11％の増加となった。連休絡みで荷動きは良好、引き合いが強まり、茨城県産の価格は強保合となった。

ねぎ　茨城県を中心に千葉県等から順調に入荷し、茨城県産、千葉県産ともに夏ねぎが増量傾向となったことから、前週比22％の増加となった。荷動きは良好で引き合いは強まり、千葉県産の価格は強保合となった。

きゅうり　埼玉県を中心に群馬県等から安定的に入荷し、前週比55％の大幅な増加となった。荷動きはまずまずながらも今後の増量に向けて相場は下げ傾向で、群馬県産の価格は保合となった。

なす　高知県を中心に順調に入荷し、前週比39％の増加となった。全体的な数量増加により相場は下げ傾向で、高知県産の価格は弱含みとなった。

トマト　熊本県を中心に栃木県等から入荷し、熊本県産、栃木県産、千葉県産等が出荷の山場となり増量したことから、前週比93％の大幅な増加となった。荷動きはまずまずありながらも、今後も充分な出回りが予想されるため相場は下げ傾向で、熊本県産の価格は弱含みとなった。

ピーマン　茨城県を中心に高知県等から順調に入荷し、前週比61％の大幅な増加となった。荷動きは全体的に良好で引き合いは強まり、茨城県産の価格は強保合となった。

主な農産物（野菜）の市況（2021年5月第1週）