キャベツ愛知冬と神奈川春終盤

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2021年4月第4週（4月23日〜4月29日）の概況より。

日ごとの動き

開市日数は、今週5日、前週5日、前年5日。

1日平均入荷量は総量5,323t（前週比93％、前年同期比93％）。

前週比ではにんじん、じゃがいも、なす等が増加したが、たけのこ、さつまいも、ふき等が減少し、7％の減少となった。

前年同期比では、レタス、キャベツ、白菜」等が増加したが、そらまめ、ごぼう、たけのこ等が減少し、7％の減少となった。

市況は、前週比が強含み、前年同期比が弱含みとなった。

品目別の動き

だいこん　千葉県等から入荷したが、千葉県産が前進出荷と降雨の影響から数量が落ち着き、前週比10％の減少となった。数量が少なく引き合いが強まり、千葉県産の価格は強保合となった。

にんじん　徳島県を中心に青森県等から入荷し、徳島県産が出荷のピーク期で数量が増加し、前週比26％の増加となった。連休前で荷動きは良好、相場は上昇し、徳島県産の価格は強保合となった。

キャベツ　千葉県を中心に神奈川県、愛知県等から入荷したが、愛知県産の冬キャベツと神奈川県産の春キャベツが終盤に向けて減少し、前週比23％の減少となった。荷動きはまずまずで、神奈川県産の価格は保合となった。

レタス　茨城県を中心に兵庫県等から入荷したが、茨城県産がピーク過ぎ終盤に向けて減少したため、前週比11％の減少となった。数量減少により引き合いがやや高まっているものの、茨城県産の価格は保合となった。

はくさい　茨城県を中心に順調に入荷し、前週比3％の増加となった。連休前で荷動きは良好、引き合いが強まり、茨城県産の価格は強保合となった。

ねぎ　茨城県を中心に千葉県等から順調に入荷したが、茨城県産、千葉県産ともに春ねぎは出荷前のため例年より早めの減少となっており、前週比5％の減少となった。夏ねぎが徐々に増えてきたものの、価格高めで移行が進まず、千葉県産の価格は弱保合となった。

きゅうり　埼玉県を中心に群馬県等から安定的に入荷し、前週比1％の微増となった。荷動きはまずまずながらも今後の増量に向けて相場は下げ傾向で、群馬県産の価格は弱保合となった。

なす　高知県を中心に順調に入荷し、前週比13％の増加となった。連休前であるものの荷動きはやや重く、高知県産の価格は保合となった。

トマト　熊本県を中心に栃木県等から入荷したが、熊本県産、栃木県産、千葉県産等の数量が伸び悩み、前週比14％の減少となった。数量減少により引き合いが強まり、価格もこなれて荷動きはよく、熊本県産の価格は強含みとなった。

ピーマン　茨城県を中心に高知県等から入荷したが、前週比11％の減少となった。全体的な荷動きはまずまずで、茨城県産の価格は保合となった。

主な農産物（野菜）の市況（2021年4月第4週）