はっさく前進出荷の反動で減

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2021年4月第3週（4月16日〜4月22日）の概況より。

日ごとの動き

開市日数は、今週5日、前週5日、前年5日。

1日平均入荷量は総量1,270t（前週比100％、前年同期比121％）。

前週比では、アンデスメロン、すいか、あまなつかんなどが増加したが、はっさく、不知火、清見などの減少により、増減なしとなった。

前年同期比では、あまなつかん、アールスメロン、河内晩柑などが減少したが、りんご、キウイ、すいかなどが増加したため21％の増加となった。

市況は前週比で保合、前年同期比で弱保合となった。

品目別の動き

あまなつかん　熊本県を中心に鹿児島県等から入荷し、前週比は19％の増加となった。輸入果実が少なく気温が前年に比べ高いため引き合いは強く、熊本県産の価格は強含みとなった。

はっさく　和歌山県から入荷したが、前進出荷が続いていたため、前週比18％の減少となった。和歌山県産の価格は保合となった。

不知火　熊本県を中心に愛媛県等から入荷したが、前週比14％の減少となった。小玉を中心に荷動きはよく、今年は前年に比べ価格が高いため、熊本県産の価格は保合となった。

清見　愛媛県を中心に和歌山県等から入荷したが、前週比35％の大幅な減少となった。輸入柑橘の入荷が少ないため、引き合いが前週に比べ強くなっているが、日照によるヤケ（表皮のススケ）も出ていて、愛媛県産の価格は弱含みとなった。

りんご　青森県産「ふじ」「王林」を中心に入荷したが、前進出荷が続いていたため、前週比2％の減少となった。青森県産「ふじ」の価格は強含み、「王林」の価格は強保合となった。

いちご　栃木県産「とちおとめ」を中心に福岡県産「あまおう」、静岡県産「紅ほっぺ」等が入荷したが、各県ともに3番果の出荷ピークは過ぎ、4番果の出荷待ちで、前週比11％の減少となった。栃木県産「とちおとめ」の価格は弱保合、福岡県産「あまおう」は保合、佐賀県産「さがほのか」は強保合、静岡県産「紅ほっぺ」の価格は保合となった。

アールスメロン　静岡県を中心に熊本県等から入荷したが、前週比6％の減少となった。静岡県産の価格は強保合となった。

アンデスメロン　熊本県を中心に茨城県からも入荷し、前週比56％の大幅な増加となった。熊本県産の価格は荷動きが若干鈍いため、弱保合となった。

すいか　熊本県を中心に高知県からも生育が順調で入荷し、前週比55％の大幅な増加となった。熊本県産の価格は保合となった。

こだますいか　茨城県を中心に群馬県等から入荷し、前年同期比11％の増加となった。茨城県産の価格は強保合となった。

主な農産物（果実）の市況（2021年4月第3週）