あまなつ増。いちご引き弱く

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2021年4月第1週（4月2日〜4月8日）の概況より。

日ごとの動き

開市日数は、今週5日、前週5日、前年5日。

1日平均入荷量は総量1,275t（前週比101％、前年同期比115％）。

前週比では、キウイ、はっさく、不知火などが減少したが、あまなつかん、清見、りんごなどの増加により、1％の微増となった。

前年同期比では、キウイ、河内晩柑などが減少したが、あまなつかん、アンデスメロン、こだますいかな　どが増加したため15％の増加となった。

市況は前週比で弱保合、前年同期比で区々となった。

品目別の動き

あまなつかん　熊本県を中心に愛媛県等から入荷し、前週比は144％の大幅な増加となった。熊本県産の価格は弱含みとなった。

はっさく　和歌山県を中心に入荷したが、前週比13％の減少となった。柑橘類全体の減少を受けて引合いが強く、和歌山県産の価格は強保合となった。

不知火　熊本県、愛媛県を中心に入荷したが、露地物が終盤に入ったため、前週比12％の減少となった。熊本県産の価格は保合となった。

清見　愛媛県を中心に和歌山県等から入荷し、前週比14％の増加となった。愛媛県産の価格は強保合となった。

りんご　青森県産「ふじ」「王林」を中心に入荷した。下等級品の入荷が増加し、前週比13％の増加となった。青森県産「ふじ」「王林」の価格はともに弱保合となった。

いちご　栃木県産「とちおとめ」を中心に福岡県産「あまおう」、静岡県産「紅ほっぺ」等が入荷し、3番果の出荷ピークで前週比6％の増加となった。気温が高いため、イタミ果の発生が多く、引合いが弱まって、栃木県産「とちおとめ」の価格は弱含み、福岡県産「あまおう」、佐賀県産「さがほのか」、静岡県産「紅ほっぺ」の価格は弱保合となった。

アールスメロン　静岡県を中心に熊本県等から入荷し、前週比2％の増加となった。需要が弱まり、静岡県産の価格は弱保合となった。

アンデスメロン　熊本県産を中心に鹿児島県等から入荷し、前年同期比71％の大幅な増加となった。熊本県産の価格は前年同期比で保合となった。

こだますいか　茨城県産を中心に群馬県等から入荷した。天候がよく生育順調で、前年同期比50％の大幅な増加となった。茨城県産の価格は前年同期比で保合となった。

キウイ　愛媛県、和歌山県等から入荷したが、前年同期比21％の減少となった。愛媛県産の価格は前年同期比で保合となった。

主な農産物（果実）の市況（2021年4月第1週）