東京都中央卸売市場(豊洲市場水産農産品課)が発表した2021年3月第4週(3月19日〜3月25日)の概況より。
日ごとの動き
20日(土) と24(水)が休市のため4日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週に比べ37%の増加。
1日平均取扱数量は総量1,456t(前週比127%、前年同期比104%)。このうち鮮魚類は775t(前週比137%、前年同期比109%)、冷凍魚類は234t(前週比95%、前年同期比109%)、塩干加工品は447t(前週比136%、前年同期比93%)。
3月19日(金) 週末の取引、やや供給過剰でも連休前で、このところ弱かった買い気が幾分上向き活発な取引だった。アジが1割ほど、カツオも2〜3割下落、スルメの釣りものが3割上伸、急増したサバ、イワシは安全圏ながら底堅い値動き、相場全体では区々。
3月22日(月) 週明けの取引、連休明けで買い気はまずまず。イワシが2〜3割下落、スルメは小反落、サバは軟調、メジは小甘い、カツオは1〜3割反発、相場全体では小安い。
3月23日(火) 休市前の取引、買い気は弱め。イワシは2〜4割反発、スルメ、カツオは堅調、メジはしっかり、アジは1〜2割下落、相場全体では小反発。
3月25日(木) 休市明けの取引、買い気はいまひとつ。アジが2〜3割反発、サバは強保合、イワシは2〜3割反落、ブリは1〜2割下落、スルメは弱保合、相場全体では弱保合。
品目別の動き
アジ 中型が長崎、中小型が新潟を主体に入荷。前週に比べ数量は80%増加し、価格は中型が約1.5割安、中小型が前年同期比で0.5割高。
サバ 三重や静岡を主体に入荷。前週に比べ数量は7%減少し、価格は3割高。
イワシ 石川を主体に入荷。前週に比べ数量は86%増加し、価格は約0.5割安。
スルメイカ 山口を主体に入荷。前週に比べ数量は16%増加し、価格は2割弱高。
カツオ 宮崎を主体に入荷。前週に比べ数量は71%増加し、価格は約1割高。
ムキカキ 10%増加し、三陸産の価格は約0.5割高。
主な水産物の市況(2021年3月第4週)
品目 | 1日平均上場数量(t) | 前週比(%) | 前年同期比(%) | 主産地 | 銘柄 | 卸売価格(㎏/円) |
---|---|---|---|---|---|---|
マグロ | 46.5 | 147 | 134 | 各地 | 生 | 4,377 |
海外 | 生 | 3,783 | ||||
メバチ | 53.3 | 90 | 133 | 各地※ | 冷凍 | 919 |
アジ | 79 | 180 | 127 | 長崎 | 中 | 419 |
新潟 | 中小 | 396 | ||||
サバ | 41.3 | 93 | 96 | 三重ほか | − | 281 |
イワシ | 29.9 | 186 | 67 | 石川 | − | 378 |
スルメイカ | 22.9 | 116 | 103 | 山口 | − | 1,048 |
冷スルメイカ | 1.5 | 125 | 150 | 各地 | − | - |
サンマ | 1.5 | 88 | 33 | 各地 | 解凍 | - |
カレイ | 20.7 | 97 | 88 | 北海道 | マ | 473 |
青森ほか | マコ | 567 | ||||
北海道 | アカ | 424 | ||||
北海道 | アサバ | 378 | ||||
ハマチ | 34.5 | 155 | 119 | 鹿児島ほか | 野〆 | 810 |
塩サケ | 20.2 | 136 | 107 | 北海道 | トキ | - |
北海道 | アキ | 594 | ||||
タラ類 | 15.5 | 124 | 109 | 岩手ほか | 生 | - |
宮城 | ぶわ | - | ||||
カツオ | 37.8 | 171 | 217 | 宮崎 | − | 459 |
キンメダイ | 13.5 | 169 | 214 | 東京ほか | − | 1,593 |
ムキカキ | 12.8 | 110 | 132 | 三陸 | − | 1,239 |
各地 | − | - |
豊洲市場調べ。価格は中値。
東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/torihiki/week/