東京都中央卸売市場(豊洲市場水産農産品課)が発表した2021年3月第2週(3月5日〜3月11日)の概況より。
日ごとの動き
10日(水)が休市のため5日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週に比べわずかに増加。
1日平均取扱数量は総量1,228t(前週比89%、前年同期比107%)。このうち鮮魚類は627t(前週比103%、前年同期比120%)、冷凍魚類は222t(前週比65%、前年同期比102%)、塩干加工品は379t(前週比89%、前年同期比93%)。
3月5日(金) 週末の取引、買い気は振るわなかった。スルメが浜高から3〜4割上伸、アジは2割続伸、イワシは2割下落、サバは軟調、相場全体では区々。
3月6日(土) 休市前の取引、前日に弱かった買い気は上向き荷動きはおおむね良好だった。アジ、スルメが小反落、ブリが弱保合、イワシ、カツオは幾分値を上げ、相場全体では小動き。
3月8日(月) 週明けの取引、雨市で買い気は低調。サバが2〜4割上伸、スルメは堅調、アジは2割続落、カツオは1〜2割反落、相場全体では小動き。
3月9日(火) 休市前の取引、荷もたれ感から買い気は振るわなかった。イワシが2〜3割下落、カツオは2〜3割続落、サバは小甘く、メジは小動き、相場全体では軟調。
3月11日(木) 休市明けの取引、買い気はやや回復。カツオが2〜4割、イワシは1〜2割、それぞれ続落、スルメが2〜3割、アジが2割、ブリが1〜2割、それぞれ下落、メジは強保合、相場全体では下落。
品目別の動き
アジ 中型が長崎、中小型が石川を主体に入荷。前週に比べ数量は28%増加し、価格は中型が約0.5割安、中小型が3.5割弱高。
サバ 三重を主体に入荷。前週に比べ数量は9%増加し、価格は約2割高。
イワシ 富山を主体に入荷。前週に比べ数量は20%増加し、価格は1割弱安。
スルメイカ 長崎を主体に入荷。前週に比べ数量は10%増加し、価格は1.5割弱高。
カツオ 宮崎を主体に入荷。前週に比べ数量は27%増加し、価格は2.5割強高。
ムキカキ 7%減少し、三陸産の価格は約1割安。
主な水産物の市況(2021年3月第2週)
品目 | 1日平均上場数量(t) | 前週比(%) | 前年同期比(%) | 主産地 | 銘柄 | 卸売価格(㎏/円) |
---|---|---|---|---|---|---|
マグロ | 42.1 | 87 | 165 | 各地 | 生 | 3,480 |
海外 | 生 | 4,071 | ||||
メバチ | 41.5 | 93 | 101 | 各地※ | 冷凍 | 888 |
アジ | 53.6 | 128 | 151 | 長崎 | 中 | 497 |
石川 | 中小 | 648 | ||||
サバ | 53.6 | 109 | 131 | 三重 | − | 246 |
イワシ | 23 | 120 | 70 | 富山 | − | 350 |
スルメイカ | 14 | 110 | 113 | 長崎 | − | 1,024 |
冷スルメイカ | 2 | 111 | 154 | 各地 | − | - |
サンマ | 2.3 | 135 | 47 | 各地 | 解凍 | - |
カレイ | 19.1 | 123 | 102 | 北海道 | マ | 648 |
青森ほか | マコ | - | ||||
北海道 | アカ | 486 | ||||
北海道 | アサバ | - | ||||
ハマチ | 31.6 | 71 | 123 | 鹿児島ほか | 野〆 | 810 |
塩サケ | 17.7 | 76 | 107 | 北海道 | トキ | - |
北海道 | アキ | 572 | ||||
タラ類 | 15.6 | 88 | 90 | 岩手ほか | 生 | - |
宮城 | ぶわ | - | ||||
カツオ | 26.8 | 127 | 202 | 宮崎 | − | 443 |
キンメダイ | 8.9 | 100 | 129 | 東京ほか | − | 1,620 |
ムキカキ | 12.8 | 93 | 133 | 三陸 | − | 1,086 |
各地 | − | - |
豊洲市場調べ。価格は中値。
東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/torihiki/week/