東京都中央卸売市場(豊洲市場水産農産品課)が発表した2021年3月第1週(2月26日〜3月4日)の概況より。
日ごとの動き
3日(水)が休市のため5日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週に比べ9%の増加。
1日平均取扱数量は総量1,378t(前週比117%、前年同期比104%)。このうち鮮魚類は610t(前週比109%、前年同期比102%)、冷凍魚類は342t(前週比148%、前年同期比120%)、塩干加工品は426t(前週比110%、前年同期比97%)。
2月26日(金) 週末の取引、荷もたれ感から荷動きは低調。アジが4割、イワシは2〜3割、ブリは小さく、それぞれ反落、メジは強保合、カツオは区々、相場全体では反落。
2月27日(土) 休市前の取引、入荷が減ったこともあり買い気はまずまず。カツオ、メジが2〜3割下落、アジは1〜2割続落、ブリはしっかり、相場全体では続落。
3月1日(月) 週明けの取引、潤沢な入荷で買い気は弱かった。スルメが堅調、サバは強保合、メジはしっかり、ブリは弱保合、相場全体では保合。
3月2日(火) 休市前の取引、雨市で買い気は低調。ブリが3割下落、メジは小安い、アジは軟調、サバは小甘く、スルメは弱保合、相場全体では小安い。
3月4日(木) 休市明けの取引、入荷が減り天候もよいため買い気はやや上向き。アジが2〜4割、サバが1〜2割、それぞれ上伸、スルメは堅調、メジは強保合、相場全体では小反発。
品目別の動き
アジ 中型が長崎、中小型が鳥取を主体に入荷。前週に比べ数量は9%増加し、価格は中型が約2.5割安、中小型が2.5割安。
サバ 三重を主体に入荷。前週に比べ数量は20%増加し、価格は約2割安。
イワシ 千葉を主体に入荷。前週に比べ数量はわずかに増加し、価格は1割高。
スルメイカ 富山を主体に入荷。前週に比べ数量は36%減少し、価格は約0.5割安。
カツオ 宮崎や鹿児島を主体に入荷。前週に比べ数量は62%増加し、価格は1.5割安。
ムキカキ 11%減少し、三陸産の価格は1割強安。
主な水産物の市況(2021年3月第1週)
品目 | 1日平均上場数量(t) | 前週比(%) | 前年同期比(%) | 主産地 | 銘柄 | 卸売価格(㎏/円) |
---|---|---|---|---|---|---|
マグロ | 48.6 | 133 | 142 | 各地 | 生 | 3,255 |
海外 | 生 | 4,012 | ||||
メバチ | 44.5 | 99 | 98 | 各地※ | 冷凍 | 867 |
アジ | 41.8 | 109 | 107 | 長崎 | 中 | 518 |
鳥取 | 中小 | 486 | ||||
サバ | 49.2 | 120 | 117 | 三重 | − | 207 |
イワシ | 19.2 | 102 | 62 | 千葉 | − | 382 |
スルメイカ | 12.7 | 64 | 63 | 富山 | − | 905 |
冷スルメイカ | 1.8 | 180 | 225 | 各地 | − | - |
サンマ | 1.7 | 100 | 44 | 各地 | 解凍 | - |
カレイ | 15.5 | 126 | 80 | 北海道 | マ | - |
青森ほか | マコ | - | ||||
北海道 | アカ | - | ||||
北海道 | アサバ | - | ||||
ハマチ | 44.8 | 76 | 136 | 鹿児島ほか | 野〆 | 810 |
塩サケ | 23.3 | 166 | 124 | 北海道 | トキ | - |
北海道 | アキ | 540 | ||||
タラ類 | 17.8 | 80 | 92 | 岩手ほか | 生 | - |
宮城 | ぶわ | - | ||||
カツオ | 21.1 | 162 | 224 | 宮崎ほか | − | 350 |
キンメダイ | 8.9 | 175 | 77 | 千葉ほか | − | 1,620 |
ムキカキ | 13.8 | 89 | 121 | 三陸 | − | 1,217 |
各地 | − | - |
豊洲市場調べ。価格は中値。
東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/torihiki/week/