クリスマスは鮮魚の引き弱い

東京都中央卸売市場(豊洲市場水産農産品課)が発表した2020年12月第4週(12月25日〜12月31日)の概況より。

日ごとの動き

12月27日(日)が開市、12月31日(木)が休市のため6日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週に比べわずかに減少。

1日平均取扱数量は総量1,357t(前週比94%)。このうち鮮魚類は578t(前週比98%)、冷凍魚類は314t(前週比108%)、塩干加工品は465t(前週比83%)。

12月25日(金) 週末の取引、クリスマスで鮮魚の引き合いは弱かった。イワシが1〜3割、アジが1〜2割それぞれ反発、サバは1割上伸、相場全体では小反発

12月26日(土) 開市日の間の取引、全体の入荷は減ったものの買い気は振るわなかった。イワシが1〜2割続伸、ブリはしっかり、相場全体では小動き

12月27日(日) 年末の日曜市の取引、買い気は弱め。浜高を受けて、スルメが1〜2割続伸、カツオが小反発、イワシは続堅調、サバは強保合、相場全体では小高い

12月28日(月) 週明けの取引、前日も開市日のため買い気は振るわなかった。アジが2〜3割上伸、カツオは1割、スルメは小幅ながらそれぞれ続伸、相場全体では続伸

12月29日(火) 開市日の間の取引、入荷は減ったが買い気は低調。ブリが3割下落、アジは2〜3割、スルメは1〜2割それぞれ反落、サバは1〜2割下落、相場全体では反落

12月30日(水) 令和2年最後の取引、入荷が少ないが買い気は弱かった。アジが3〜5割反発、サバは堅調、スルメ、ブリは1〜2割ともに続落、メジは軟調、相場全体では区々

品目別の動き

アジ 中型が長崎を主体に入荷。前週に比べ数量は16%減少し、価格は中型が4.5割安。

サバ 岩手を主体に入荷。前週に比べ数量は59%減少し、価格は約0.5割安。

イワシ 岩手を主体に入荷。前週に比べ数量は29%減少し、価格は4割弱安。

スルメイカ 青森を主体に入荷。前週に比べ数量は11%増加し、価格は約6.5割高。

カツオ 愛媛を主体に入荷。前週に比べ数量は26%減少し、価格は約2割高。

ムキカキ 25%減少し、三陸産の価格は1.5割強高。

主な水産物の市況(2020年12月第4週)

品目1日平均上場数量(t)前週比(%)前年同期比(%)主産地銘柄卸売価格(㎏/円)
マグロ87.9179各地8,502
海外2,529
メバチ54.397各地※冷凍944
アジ26.584長崎540
-中小-
サバ14.841岩手328
イワシ971岩手428
スルメイカ13.1111青森1,860
冷スルメイカ1.856各地-
サンマ0.927各地解凍-
カレイ6.286北海道648
-マコ-
北海道アカ846
北海道アサバ486
ハマチ73121愛媛ほか野〆810
塩サケ18.281北海道トキ1,674
北海道アキ972
タラ類16.362岩手ほか-
宮城ぶわ-
カツオ1.774愛媛ほか1,845
キンメダイ3.360千葉ほか2,700
ムキカキ1275三陸2,786
各地2,484
「各地※」は海外を含む。
豊洲市場調べ。価格は中値。
東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/torihiki/week/