東京都中央卸売市場(豊洲市場水産農産品課)が発表した2020年11月第5週(11月27日〜12月2日)の概況より。
日ごとの動き
2日(水)が休市のため5日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週に比べわずかに減少。
1日平均取扱数量は総量1,400t(前週比111%、前年同期比95%)。このうち鮮魚類は609t(前週比97%、前年同期比96%)、冷凍魚類は373t(前週比146%、前年同期比102%)、塩干加工品は419t(前週比109%、前年同期比90%)。
11月27日(金) 週末の取引、買い気はいまひとつ。イワシが1〜2割反発、ブリは強保合、スルメは2割続落、アジ、サンマは1〜2割下落、メジは保合、相場全体では区々。
11月28日(土) 休市前の取引、末端消費の鈍化と月末前で買い気が弱まり、総じて荷動きはさえない展開。アジの安値が継続、イワシが小反落、サバ、スルメ、ブリなども休み前ながら伸びを欠く、相場全体では弱保合。
11月30日(月) 週明けの取引、月末市で買い気は低調。カツオが2〜3割、サバは1〜2割、アジも1割それぞれ下落、ブリは小安い、サンマは強保合、相場全体では小幅安。
12月1日(火) 休市前の取引、月替わりも重なり買い気は幾分上向き。サンマが1〜2割上伸、サバは堅調、アジ、カツオは弱保合、メジは小甘く、相場全体では小動き。
12月3日(木) 休市明けの取引、入荷増で荷動きは弱まった。スルメが1〜2割上伸、アジは強保合、カツオは2〜3割、メジは2割それぞれ下落、サバ、イワシは軟調、相場全体では小安い。
品目別の動き
アジ 中型が長崎や鳥取、中小型は長崎を主体に入荷、前週に比べ数量は4%増加し、価格は中型が約1割安、中小型が1.5割弱高。
サバ 千葉や宮城を主体に入荷、前週に比べ数量は4%減少し、価格は2割弱高。
イワシ 北海道を主体に入荷、前週に比べ数量は38%減少し、価格はわずかに下落。
スルメイカ 青森を主体に入荷、前週に比べ数量はわずかに減少し、価格はわずかに下落。
カツオ 鹿児島や長崎を主体に入荷、前週に比べ数量は21%減少し、価格は約1割安。
生サンマ 岩手を主体に入荷、価格はほぼ変わらず。
ムキカキ わずかに増加し、三陸産の価格は1割強高。
主な水産物の市況(2020年11月第5週)
品目 | 1日平均上場数量(t) | 前週比(%) | 前年同期比(%) | 主産地 | 銘柄 | 卸売価格(㎏/円) |
---|---|---|---|---|---|---|
マグロ | 35.1 | 93 | 99 | 各地 | 生 | 6,836 |
海外 | 生 | 3,058 | ||||
メバチ | 56.2 | 77 | 98 | 各地※ | 冷凍 | 913 |
アジ | 52.4 | 104 | 160 | 長崎ほか | 中 | 421 |
長崎 | 中小 | 486 | ||||
サバ | 31.7 | 96 | 67 | 千葉ほか | − | 363 |
イワシ | 8.1 | 62 | 78 | 北海道 | − | 378 |
スルメイカ | 17.8 | 98 | 108 | 青森 | − | 955 |
冷スルメイカ | 2.6 | 96 | 163 | 各地 | − | - |
サンマ | 18.8 | 70 | 76 | 岩手 | 生 | 594 |
北海道ほか | 解凍 | - | ||||
カレイ | 14.8 | 138 | 72 | 北海道 | マ | 459 |
青森ほか | マコ | 828 | ||||
北海道 | アカ | 702 | ||||
北海道 | アサバ | 443 | ||||
ハマチ | 47.3 | 108 | 134 | 愛媛ほか | 野〆 | 810 |
塩サケ | 25.5 | 128 | 114 | 北海道 | トキ | 1,674 |
北海道 | アキ | 972 | ||||
タラ類 | 27.2 | 115 | 89 | 岩手ほか | 生 | - |
宮城 | ぶわ | - | ||||
カツオ | 9 | 79 | 409 | 鹿児島ほか | − | 1,102 |
キンメダイ | 8.7 | 132 | 178 | 東京ほか | − | 2,160 |
ムキカキ | 15.7 | 102 | 111 | 三陸 | − | 1,873 |
各地 | − | - |
豊洲市場調べ。価格は中値。
東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/torihiki/week/