東京都中央卸売市場(豊洲市場水産農産品課)が発表した2020年10月第1週(10月2日〜10月8日)の概況より。
日ごとの動き
7日(水)が休市のため5日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週に比べ20%の増加。
1日平均取扱数量は総量1,263t(前週比104%、前年同期比106%)。このうち鮮魚類は626t(前週比120%、前年同期比104%)、冷凍魚類は256t(前週比78%、前年同期比116%)、塩干加工品は382t(前週比105%、前年同期比104%)。
10月2日(金) 週末の取引、買い気は幾分上向いた。サンマが3〜5割続伸、イワシは1〜3割続落、カツオは小安い、サバは軟調、相場全体では小安い。
10月3日(土) 休市前の取引、週末需要や天候の安定で全般に買い気はよく、荷動きはおおむね良好。アジが引き続き高値圏、スルメが小幅上伸、イワシ、カツオも底堅い値動き、相場全体では強保合。
10月5日(月) 週明けの取引、買い気はやや上向き。イワシが2〜3割上伸、スルメは1割続伸、アジは2〜3割下落、カツオは小安い、相場全体では区々。
10月6日(火) 休市前の取引、荷動きは振るわなかった。アジ、サンマが1〜3割続落、スルメは小反落、カツオは軟調、イワシは弱保合、相場全体では軟調。
10月8日(木) 休市明けの取引、入荷増と悪天候で買い気は低調。カツオが2〜3割上伸、スルメは1〜2割反発、アジは小反発、サンマは2〜3割続落、ブリは1〜2割下落、相場全体では区々。
品目別の動き
アジ 中型が長崎や鳥取、中小型は和歌山を主体に入荷、前週に比べ数量はわずかに減少し、価格は中型、中小型がともに2割弱安。
サバ 和歌山や青森を主体に入荷、前週に比べ数量は28%増加し、価格は1.5割安。
イワシ 北海道を主体に入荷、前週に比べ数量は40%増加し、価格は約6割安。
スルメイカ 北海道や青森を主体に入荷、前週に比べ数量は48%増加し、価格は約0.5割安。
カツオ 鹿児島や宮城を主体に入荷、前週に比べ数量は41%増加し、価格は3.5割安。
生サンマ 北海道を主体に入荷、価格は4.5割弱高。
ムキカキ 順調に入荷し、三陸産の価格は1割安。
主な水産物の市況(2020年10月第1週)
品目 | 1日平均上場数量(t) | 前週比(%) | 前年同期比(%) | 主産地 | 銘柄 | 卸売価格(㎏/円) |
---|---|---|---|---|---|---|
マグロ | 43.9 | 98 | 114 | 各地 | 生 | 3,796 |
海外 | 生 | 3,428 | ||||
メバチ | 53.8 | 96 | 104 | 各地※ | 冷凍 | 837 |
アジ | 38.5 | 98 | 100 | 長崎ほか | 中 | 702 |
和歌山 | 中小 | 486 | ||||
サバ | 33.2 | 128 | 125 | 和歌山ほか | − | 354 |
イワシ | 13.3 | 140 | 64 | 北海道 | − | 378 |
スルメイカ | 19.3 | 148 | 174 | 北海道ほか | − | 1,050 |
冷スルメイカ | 3.5 | 36 | 184 | 各地 | − | - |
サンマ | 22.3 | 85 | 35 | 北海道 | 生 | 2,095 |
北海道ほか | 解凍 | - | ||||
カレイ | 8.4 | 131 | 129 | 北海道 | マ | 500 |
青森ほか | マコ | 1,080 | ||||
北海道 | アカ | 1,116 | ||||
北海道 | アサバ | 446 | ||||
ハマチ | 29 | 111 | 170 | 愛媛ほか | 野〆 | 810 |
塩サケ | 18.3 | 92 | 118 | 北海道 | トキ | 1,674 |
北海道 | アキ | 972 | ||||
タラ類 | 11.7 | 110 | 96 | 岩手ほか | 生 | 810 |
宮城 | ぶわ | - | ||||
カツオ | 35.1 | 141 | 142 | 鹿児島ほか | − | 562 |
キンメダイ | 7.7 | 197 | 113 | 東京ほか | − | 2,441 |
ムキカキ | 4.2 | 467 | 120 | 三陸 | − | 2,351 |
各地 | − | - |
豊洲市場調べ。価格は中値。
東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/torihiki/week/