サンマ3倍入荷・生が8割安

東京都中央卸売市場(豊洲市場水産農産品課)が発表した2020年8月第5週(8月28日〜9月3日)の概況より。

日ごとの動き

2日(水)が休市のため5日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週に比べわずかに減少。

1日平均取扱数量は総量1,278t(前週比112%、前年同期比95%)。このうち鮮魚類は563t(前週比97%、前年同期比88%)、冷凍魚類は316t(前週比144%、前年同期比100%)、塩干加工品は398t(前週比116%、前年同期比100%)。

8月28日(金) 週末の取引、買い気はいまひとつ。サバが2〜3割上伸、サンマは半値に続落、スルメは続軟調、イワシは弱保合、相場全体では軟調

8月29日(土) 週休前の取引、買い気は幾分上向き。カツオが2〜3割上伸、サンマはさらに半値に続落、ブリは2〜3割下落、サバは2割反落、相場全体では続軟調

8月31日(月) 週明けの取引、入荷増と月末市で買い気は振るわなかった。スルメが小幅上伸、ブリが堅調、アジは1〜2割下落、サンマは小甘い、相場全体では小動き

9月1日(火) 休市前の取引、天候の悪化予報などから買い気はよくなかった。スルメが5割続伸、アジは2〜4割反発、カツオ、サンマは1〜3割上伸、相場全体では堅調

9月3日(木) 休市明けの取引、買い気はまずまず。サンマは3〜5割続伸、アジは1〜3割続伸、スルメは1割続伸、サバはしっかり、カツオは強保合、相場全体では続堅調

品目別の動き

アジ 中型が長崎、中小型が千葉や長崎を主体に入荷。数量は前週に比べ8%減少し、価格は中型がわずかに上昇、中小型はほぼ変わらず。

サバ 宮城や青森を主体に入荷。数量は前週に比べほぼ変わらず、価格は1割安。

イワシ 北海道を主体に入荷。数量は前週に比べ47%減少し、価格は2.5割強高。

スルメイカ 秋田や石川を主体に入荷。数量は前週に比べ8%減少し、価格は2.5割弱高。

カツオ 宮城を主体に入荷。数量は前週に比べ14%減少し、価格は約6割高。

サンマ 北海道を主体に入荷。数量は前週に比べ約3倍、価格は生が約8割安。

主な水産物の市況(2020年8月第5週)

品目1日平均上場数量(t)前週比(%)前年同期比(%)主産地銘柄卸売価格(㎏/円)
マグロ30.37691各地4,532
海外3,440
メバチ43.96565各地※冷凍792
アジ55.79296長崎508
千葉ほか中小454
サバ27.610083宮城ほか333
イワシ125364北海道410
スルメイカ22.792114秋田ほか847
冷スルメイカ1.512522各地-
サンマ18.629557北海道1,966
各地解凍-
カレイ9.1100132北海道473
青森ほかマコ1,044
北海道アカ783
北海道アサバ324
ハマチ16.498123愛媛ほか野〆810
塩サケ23.8198143北海道トキ1,674
北海道アキ972
タラ類5.38793岩手ほか-
宮城ぶわ-
カツオ34.98667宮城486
キンメダイ11.3124136東京ほか1,750
「各地※」は海外を含む。
豊洲市場調べ。価格は中値。
東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/torihiki/week/