東京都中央卸売市場(豊洲市場水産農産品課)が発表した2020年4月第1週(4月3日〜4月9日)の概況より。
日ごとの動き
8日(水)が休市のため5日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週に比べ1%の減少。
1日平均取扱数量は総量1,292t(前週比89%、前年同期比91%)。このうち鮮魚類は567t(前週比99%、前年同期比80%)、冷凍魚類は272t(前週比68%、前年同期比99%)、塩干加工品は454t(前週比95%、前年同期比104%)。
4月3日(金) 週末の取引、買い気は引き続き低調。カツオ、アジが1〜3割程度続落し、相場全体では軟調。
4月4日(土) 休市前の取引、末端消費は振るわず荷動きは低調。カツオ・アジは反発、サバが下落しイワシは軟調、相場全体では区々。
4月6日(月) 休市明けの取引、買い気はやや上向き。イワシは堅調、アジはしっかり、サバは強保合となり、相場全体では強保合。
4月7日(火) 休市前の取引、料理店などの引き合いが弱まり荷動きは低調。アジ、スルメが2〜4割伸びたがイワシは1〜2割下落し、相場全体では小動き。
4月8日(木) 休市明けの取引、買い気は今一つ。アジは堅調だがカツオが2〜3割下落し、イワシは弱保合、相場全体では、小安い。
品目別の動き
アジ 中型が長崎、中小型が鳥取や新潟を主体に入荷。前週に比べ数量は3%増加し、価格は中型がわずかに上昇、中小型が4割強安。
サバ 三重や鹿児島を主体に入荷。前週に比べ数量は2%減少し、価格は1割弱安。
イワシ 石川主体に入荷。前週に比べ数量は8%減少し、価格は約0.5割高。
スルメイカ 長崎主体に入荷。前週に比べ数量は5%減少し、価格は約0.5割安。
カツオ 鹿児島や宮崎主体に入荷。前週に比べ数量は10%増加し、価格は1.5割弱安。
ムキカキ 27%減少し、三陸産の価格は1割安。
主な水産物の市況(2020年4月第1週)
品目 | 1日平均上場数量(t) | 前週比(%) | 前年同期比(%) | 主産地 | 銘柄 | 卸売価格(㎏/円) |
---|---|---|---|---|---|---|
マグロ | 23.8 | 81 | 60 | 各地 | 生 | 3,201 |
海外 | 生 | 2,035 | ||||
メバチ | 44.7 | 107 | 75 | 各地※ | 冷凍 | 897 |
アジ | 41.3 | 103 | 57 | 長崎 | 中 | 583 |
鳥取ほか | 中小 | 281 | ||||
サバ | 35.6 | 98 | 89 | 三重ほか | − | 255 |
イワシ | 34.7 | 92 | 107 | 石川 | − | 274 |
スルメイカ | 18.7 | 95 | 249 | 長崎 | − | 868 |
冷スルメイカ | 2.5 | 313 | 81 | 各地 | − | - |
サンマ | 5.2 | 118 | 96 | 各地 | 解凍 | - |
カレイ | 23.6 | 87 | 80 | 北海道 | マ | 313 |
宮城ほか | マコ | 513 | ||||
北海道 | アカ | 400 | ||||
北海道 | アサバ | - | ||||
ハマチ | 15.5 | 70 | 105 | 愛媛ほか | 野〆 | 918 |
塩サケ | 18.2 | 91 | 91 | 北海道 | トキ | 2,484 |
北海道 | アキ | 972 | ||||
タラ類 | 13 | 101 | 116 | 岩手ほか | 生 | - |
宮城 | ぶわ | - | ||||
カツオ | 11.2 | 110 | 49 | 鹿児島ほか | − | 1,037 |
キンメダイ | 8.8 | 113 | 124 | 東京ほか | − | 1,782 |
ムキカキ | 5.4 | 73 | 115 | 三陸 | − | 826 |
各地 | − | 1,009 |
豊洲市場調べ。価格は中値。
東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/torihiki/week/