根菜等買いだめ特需も市況区々

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2020年3月第4週（3月20日〜3月26日）の概況より。

日ごとの動き

開市日数は、今週4日、前週6日、前年5日。

1日平均入荷量は総量6,054t（前週比124％、前年同期比105％）。

前週比ではさといも、なのはな、はくさい等が減少したが、にんじん、じゃがいも、きゅうり等が増加したため、24％の増加となった。

前年同期比では、なのはな、レタス、トマト等が減少したが、じゃがいも、たまねぎ、さといも等が増加したため、5％の増加となった。

市況は、前週比、前年同期比ともに区々となった。

品目別の動き

だいこん　神奈川県、千葉県等から順調に入荷し、前週比1％の微増となった。外出自粛要請による買いだめ特需で引き合いが強まったため、神奈川県産の価格は強保合となった。

にんじん　徳島県を中心に千葉県等から入荷し、前週比92％の大幅な増加となった。徳島県産の価格は保合となった。

キャベツ　愛知県を中心に千葉県等から入荷し、前週比13％の増加となった。買いどめ（ママ）特需で不足感が高まり相場は上昇し愛知県産の価格は強保合となった。

レタス　茨城県を中心に兵庫県等から入荷し、前週比6％の増加となった。茨城県産の価格は強保合となった。

はくさい　茨城県を中心に兵庫県等から入荷したが、茨城県産の秋冬作の減少と春作は冷え込みもあり前週比4％の減少となった。数量不足により茨城県産の価格は強保合となった。

ほうれんそう　群馬県を中心に埼玉県等から入荷し、前週比3％の増加となった。群馬県産の価格は強保合となった。

ねぎ　千葉県を中心に埼玉県等から入荷し、産地の作柄がよく入荷が順調で前週比19％の増加となった。千葉県産の価格は保合となった。

きゅうり　群馬県、千葉県等から入荷し、前週比69％の大幅な増加となった。数量増加により群馬県産の価格は弱含みとなった。

なす　高知県を中心に入荷し、前週比37％の大幅な増加となった。高知県産の価格は弱保合となった。

トマト　熊本県を中心に栃木県等から入荷し、前週比35％の大幅な増加となった。熊本県産の価格は保合となった。

ピーマン　宮崎県、茨城県等から入荷し、前週比57％の大幅な増加となった。宮崎県産の価格は弱含みとなった。

主な農産物（野菜）の市況（2020年3月第4週）