ぶどう高温で前年より伸びず

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2019年8月第1週（8月2日〜8月8日）の概況より。

日ごとの動き

　開市日数は、今週5日、前週5日、前年6日。

　1日平均入荷量は総量1,884t（前週比123％、前年同期比113％）。

　前週比では、「みかん、すもも」などが減少したが、「なし、ぶどう、アールスメロン」などが増加したため、23％の増加となった。

　前年同期比では「いちじく、ぶどう、なし」などが減少したが、「もも、ネクタリン、すいか」などが増加したため、13％の増加となった。

　市況は前週比、前年同期比とも区々となった。

品目別の動き

みかん　佐賀県を中心に大分県等から入荷したが、前週比12％の減少となった。佐賀県産の価格は弱保合となった。

ネクタリン　山梨県を中心に長野県等から入荷し、前年同期比48％の大幅な増加となった。販売が端境に入っており荷動きよく相場は上昇し、山梨県産の価格は前年同期比で強保合となった。

すもも　山梨県を中心に長野県等から入荷したが、前週比2％の減少となった。山梨県産の価格は保合となった。

ぶどう　山形県を中心に山梨県等から入荷したが、高温による品質の問題から出荷数が伸びず、前年同期比24％の減少となった。前年同期比で、山形県産「デラウェア」の価格は保合、山梨県産「シャインマスカット」、山梨県産「巨峰」、山梨県産「ピオーネ」の価格はいずれも強保合、岡山県産「アレキサンドリア」の価格は弱含みとなった。

いちじく　愛知県を中心に和歌山県等から入荷したが、前年同期比30％の大幅な減少となった。愛知県産の価格は前年同期比で強保合となった。

アールスメロン　静岡県、茨城県等から入荷し、前週比41％の大幅な増加となった。静岡県産の価格は強保合となった。

すいか　山形県を中心に長野県等から入荷し、前週比24％の増加となった。お盆対応時期に入り引合いが強くなったため相場は上昇し、山形県産の価格は強保合となった。

主な農産物（果実）の市況（2019年8月第1週）