きゅうり入荷も恵方巻需要弱

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2019年1月第4週（1月25日〜1月31日）の概況より。

日ごとの動き

　開市日数は、今週5日、前週5日、前年5日。

　1日平均入荷量は5,529tで、前週比ではきゅうり、なす、ピーマン等が増加したが、だいこん、にんじん、さといも等が減少したため、1％の微減となった。

　前年同期比では、ごぼう、セルリー、たまねぎ等が減少したが、ほうれんそう、ブロッコリー、なましいたけ等が増加したため、3％の増加となった。

　市況は、前週比では 区々 、前年同期比では弱保合となった。

品目別の動き

だいこん　神奈川県、千葉県等から入荷し、低温、干ばつ続きだが生育は概ね順調で前年同期比5％の増加となった。需要に対し不足感のない入荷があり、相場上昇の気配はなく神奈川県産の価格は弱保合となった。

にんじん　千葉県を中心に入荷し、低温、干ばつ続きだが晴天に恵まれ、収穫作業は順調に推移しているため前年同期比12％の増加となった。荷動きが鈍く相場は下落し、千葉県産の価格は弱保合となった。

キャベツ　愛知県をはじめ、千葉県等から入荷したが、前週比3％の減少となった。愛知県産は台風被害を受けた圃場からの出荷のため、入荷が停滞気味。また、関東産は干ばつの影響で玉伸びが停滞気味。総体の入荷は安定せず、相場上昇し愛知県産の価格は強保合となった。

レタス　静岡県をはじめ兵庫県等から入荷し、前週比増減なしとなった。消費者の購買意欲は強さが感じられず相場は下落し、静岡県産の価格は弱保合となった。

はくさい　茨城県を中心に兵庫県等から入荷し、前年同期比2％の増加となった。低温、乾燥続きのため、玉伸びは圃場により区々だが、病害は少なく生育は概ね順調。茨城県産の価格は前年同期比では弱保合となった。

ほうれんそう　群馬県を中心に埼玉県等から入荷したが、前週比6％の減少となった。ハウス物中心の入荷。群馬県産の価格は弱保合となった。

ねぎ　千葉県、埼玉県等から入荷したが、前週比7％の減少となった。入荷減だが不足感はなく相場は安定しており、千葉県産の価格は保合となった。

きゅうり　宮崎県をはじめ千葉県等から入荷し、前週比15％の増加となった。恵方巻需要にも活発な動きは見られず、相場安となり宮崎県産の価格は弱含みとなった。

なす　高知県を中心に入荷し、前週比13％の増加となった。相場高で推移し高知県産の価格は強保合となった。

トマト　熊本県を中心に入荷したが、前年同期比5％の減少となった。M〜Sサイズの小玉傾向の入荷。総体量が少なく、引き合いが強まり相場は上昇し熊本県産の価格は前年同期比では強保合となった。

ピーマン　宮崎県、高知県等から入荷し、前週比9％の増加となった。宮崎県産の価格は弱含みとなった。

主な農産物（野菜）の市況（2019年1月第4週）