和風も登場“菓子テロ”映画

[243]ごはん映画ベスト10 2020年 洋画編

あけましておめでとうございます。新年特別企画として、2020年に公開された映画の中から、印象的な食べ物や飲み物が出てきた作品を厳選したベスト10を発表する。まずは洋画編から。

2020年1月1日~2018年12月31日に公開(公開予定)の洋画で、

  • 食べ物や飲み物の「おいしそう度」
  • 食べ物や飲み物の作品内容への関連性
  • 作品自体の完成度

の3点を基準に最高点15ポイントとして評価した。★=1.0点 ☆=0.5点

第10位(9.5ポイント)

「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY」のエッグサンド

おいしそう度★★★☆  作品との関連性★★★   作品の完成度★★

 新型コロナの影響で、ハリウッドメジャーの大作が軒並み公開延期もしくは公開中止となる中、DCコミックスの漫画の実写映画化である本作と「ワンダーウーマン 1984」が公開にこぎつけたことは特筆すべきである。

 本作は「スーサイド・スクワッド」(2016)でジョーカーの愛人として登場したヴィラン(悪役)、ハーレイ・クイン(マーゴット・ロビー)が主人公だが、「ジョーカー」(2019)のような暗さはなく軽いノリのコメディに仕上がっている。それを象徴するのが、化学工場を爆破してジョーカーと別れることを世界に宣言したハーレイの、翌日の朝食、エッグサンドのシーンだ。

 卵、ベーコン、アメリカンチーズを軟らかく焼いてバターをたっぷり塗ったパンに挟んでチリソースをかけた、アルメニア人のサル(ブルーノ・オリヴァー)特製エッグサンドはハーレイならずとも舌なめずりしてしまうところ。だが、これまでハーレイに恨みを持ちながらジョーカーを恐れて手を出せなかった連中が、離別宣言を受けて大挙して復讐に押し寄せたことで、エッグサンドはスローモーションで宙を舞う羽目に。大事なものを失って初めて危機に気付くという、ハーレイの大袈裟なリアクションが笑いを誘う。

公式サイト:https://wwws.warnerbros.co.jp/harleyquinn-movie/

第9位(10.0ポイント)

「最高の花婿 アンコール」の生ハムとチョコムース

おいしそう度★★★☆  作品との関連性★★★   作品の完成度★★★

 本連載「ごはん映画ベスト10 2016年 洋画編」で7位とした「最高の花婿」の続編。4人の娘がすべて国際結婚となったヴェルヌイユ家の家長と四女の夫の父とのバトルが見どころになっている。

 ヴェルヌイユ家の家長クロード(クリスチャン・クラヴィエ)と妻のマリー(シャンタル・ロビー)は、婿たちの実家を巡る旅の出発間際に四女の夫の父アンドレ(パスカル・ンゾンジ)がフランス土産に要求していた生ハムを犬に食われてしまう。それで彼らはアンドレのもとを手ぶらで訪問したところ、本来生ハムと米で作る料理が米だけで出されるシーンがある。

 四女ロール(エロディ・フォンタン)の夫シャルル・コフィ(ヌーム・ディアワラ)と父アンドレはコートジボワール人である。コートジボワールは1960年に独立するまではフランスの植民地だったので、この料理は両国の食文化が融合したものだと思われるが、人間同士の付き合いはそうたやすくはいかないことを示している。

 しかし一方で、マリーの作るチョコムースが孫すべてを笑顔にさせるのは、食の持つ力である。

公式サイト:http://www.cetera.co.jp/hanacore/

第8位(10.5ポイント)

「ザ・ピーナッツバター・ファルコン」のピーナッツバター

おいしそう度★★★   作品との関連性★★★☆  作品の完成度★★★

 プロレスラー、ソルトウォーター・レッドネック(トーマス・ヘイデン・チャーチ)に憧れて施設を脱走したダウン症のザック(ザック・ゴッツァーゲン)と、他人の網にかかったカニを盗んでいたことが発覚して逃亡中の漁師のタイラー(シャイア・ラブーフ)がボートに乗り合わせたことで、共に旅をすることになるロードムービー。

 最初はぎこちなかった2人の関係も次第に打ち解け、プロレスラーになりたいというザックの夢を知ったタイラーがリングネームをつけることを勧め、ザックは「ファルコン」を名乗る。さらに旅の途中で買ったピーナッツバターを顔にペイントして「ピーナッツバター・ファルコン」に。施設からザックを探しに来た介護士のエレノア(ダコタ・ジョンソン)も道連れに。

 3人の、「ハックルベリー・フィンの冒険」を彷彿とさせる筏の川下りで、ザックは見事手づかみで魚を捕まえる。調理法はもちろんピーナッツバター添え。エレノアが五つ星と請け合ったその味が気になった。

公式サイト:http://tpbf-movie.jp/

第7位(11.0ポイント)

「ミッドサマー」のミートパイ

おいしそう度★★★   作品との関連性★★★☆  作品の完成度★★★★

「ヘレディタリー/継承」のA24製作、アリ・アスター監督によるホラー。アメリカの大学で文化人類学を専攻する学生たち5人がスウェーデンの人里離れた土地で開かれる90年に一度の夏至祭(ミッドサマー)で遭遇する惨劇を描いている。

 本作が異色なのは、暗いトーンが基調であることが多いこのジャンルにおいて、眩いばかりの陽光のもとで残酷なシーンが展開すること。延々と続く祝宴の中で饗されたミートパイと飲み物の中に仕込まれていた“あるもの”が学生を狂気へと誘っていく様がトリック映像を使って描かれている。

公式サイト:http://www.phantom-film.com/midsommar/

第6位(11.5ポイント)

「ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語」のクリスマス朝食

おいしそう度★★★☆  作品との関連性★★★☆  作品の完成度★★★★

 ルイザ・メイ・オルコットの「若草物語」を原作に、女優のグレタ・ガーウィグが監督を務めた作品。2020年の第92回アカデミー賞でジャクリーヌ・デュランが衣装デザイン賞を受賞した。

 これまでの映画化とは異なり、南北戦争時代の四姉妹の青春時代の1コマが回想として描かれる。あるクリスマスの朝。食事を摂ろうとしていた四姉妹の前に、外出していた母ミセス・マーチ(ローラ・ダーン)が帰ってきて、近所に住む貧しいフンメル家の子供たちに朝食をプレゼントしようと提案する。四姉妹が食事の入ったバスケットを持ってフンメル家に向かうところを見ていた裕福な隣家ローレンス家のローリー(ティモシー・シャラメ)がさらに豪華な朝食をマーチ家にプレゼントし、ローリーとの交流が始まるという重要なシーンである。

公式サイト:https://bd-dvd.sonypictures.jp/storyofmylife/

第5位(12.0ポイント)

「ダウントン・アビー」の1920年代英国料理

おいしそう度★★★★☆ 作品との関連性★★★★  作品の完成度★★★

 2010年からイギリスのITVで6シーズンが放映され、日本でもNHK等で放映されたTVドラマの劇場版。時代はTVシリーズから1年半後の1927年、時のイギリス国王ジョージ5世(現エリザベス女王の祖父)とメアリー王妃がダウントンを訪問した際の出来事を描いている。

 国王に先駆けて到着し、ダウントンの使用人たちの仕事を奪ってすべてを取り仕切ろうとする王室の使用人たちに対し、ダウントンの使用人たちは一計を案じ、王室の使用人たちを退けることに成功。そして国王夫妻のために料理を作り給仕するのだが、給仕の一人がボロを出してしまい……。

 料理のクローズアップはないものの、その豪華さは存分に伝わってくる。興味がある方は公式レシピ本「ダウントン・アビークッキングレシピ」 「ダウントン・アビー アフタヌーンティーレシピ」を併せてお薦めする。

公式サイト:http://www.downtonabbey-tv.jp/

第4位(12.5ポイント)

「エクストリーム・ジョブ」の水原カルビ味チキン

おいしそう度★★★★  作品との関連性★★★★☆ 作品の完成度★★★

 結果を出せずに解散寸前の韓国警察麻薬捜査班のコ班長(リュ・スンリョン)は、国際麻薬犯罪組織の情報をつかみ、そのアジトを監視するために向かいにあるフライドチキン店を退職金を前借りして購入する。あくまで張り込みのためのなりすましチキン店であったが、実家がソウル近郊の水原(スウォン)市の焼肉店という捜査班の一人マ刑事(チン・ソンギュ)が作るカルビのタレを使った「水原カルビ味チキン」が思わぬ評判を呼び、店が忙しくて捜査がおろそかになる逆転現象が生じてしまう。客を減らすために値段を上げたら高級チキン店としてSNS映えスポットとして紹介され、日本人の観光コースにも組み込まれる始末。さらに、注文数を限定したところ……。打っていく手が裏目に出ては笑いを取りを繰り返しながら、巡り巡って最終的には当初の目的に戻るという凝った作りの刑事ドラマになっている。

公式サイト:http://klockworx-asia.com/extremejob/

第3位(13.0ポイント)

「パラサイト 半地下の家族」の韓牛入りチャパグリ

おいしそう度★★★★  作品との関連性★★★★  作品の完成度★★★★

 本連載第225回参照。本作のアカデミー作品賞とカンヌ国際映画祭パルムドールのダブル受賞は、全米ヒットチャートで1位を獲得した洋楽のBTSと並んで、韓国エンタメの世界進出を印象付ける快挙であった。

 フライドチキン、台湾カステラ、宅配ピザ内職、技士食堂、桃アレルギー、トラウマ克服ケーキ、切り干し大根等、本作に登場する名脇役のフード系ワードの中でも最も印象に残ったのは、インスタント炸醤麺ジャージャーメンの「ジャパゲティ」と、海鮮風味のピリ辛インスタントラーメン「ノグリ」をミックスした「チャパグリ」に高級牛肉の韓牛をのせた「韓牛入りチャパグリ」であった。

公式サイト:http://www.parasite-mv.jp/

第2位(13.5ポイント)

「エイブのキッチンストーリー」のアイスキャンディー

おいしそう度★★★★☆ 作品との関連性★★★★★ 作品の完成度★★★

 本連載第242回参照。母親がユダヤ人、父親がアラブ人という複雑な家庭に育ったNYブルックリン生まれの少年エイブ(ノア・シュナップ)が、料理の力で対立する両親の実家同士を和解させようとするドラマ。

 エイブが師匠と崇めるブラジル人シェフ、チコ(セウ・ジョルジ)のジャマイカ風アカラジェや、エイブの作るシャワルマとタコスのミックス「シャワコス」といったフュージョン料理の数々もおいしそうだが、エイブがいちばん好きなのはアイスキャンディーであり、チコに自分の腕を認めさせたタイムレモネードのアイスキャンディーや、ラストシーンに登場するヘンプシード、フルーツポンチ、ドラゴンフルーツのアイスキャンディーがいちばんおいしそうに見えた。「好きこそものの上手なれ」である。

公式サイト:https://abe-movie.jp/

第1位(14.0ポイント)

「ノッティングヒルの洋菓子店」の抹茶ミルクレープ

おいしそう度★★★★★ 作品との関連性★★★★★ 作品の完成度★★★

ノッティングヒルに集う外国人の故郷のお菓子を作るというミミの起死回生のアイデアで、日本人客のためにイザベラとマチューが悪戦苦闘の末完成させた「抹茶ミルクレープ」。
ノッティングヒルに集う外国人の故郷のお菓子を作るというミミの起死回生のアイデアで、日本人客のためにイザベラとマチューが悪戦苦闘の末完成させた「抹茶ミルクレープ」。

 恋愛映画の名作「ノッティングヒルの恋人」(1999)で有名になったロンドンの高級住宅街ノッティングヒル。そこに開店した洋菓子店を舞台にしたドラマ。

 共同経営者兼シェフのサラの急死によっていったんは出店を諦めた元シェフのイザベラ(シェリー・コン)は、サラの娘クラリッサ(シャノン・ターベット)、サラの母ミミ(セリア・イムリー)、サラの元恋人でミシュラン二つ星レストランのシェフ、マシュー(ルパート・ぺンリー・ジョーンズ)の協力で洋菓子店「ラブ・サラ」をオープンさせる。当初は客が寄り付かなかったが、ミミがノッティングヒルに多い外国人それぞれの故郷のお菓子を作ったら売れるのではないかというアイデアが奏功する。

 徐々に客足が上向いてきたところに初めての日本人客(タナカサン)が来店する。そこでミミが「抹茶ミルクレープがあったら注文しますか?」と安請け合いしてしまったため、マシューとイザベラはまだ作ったこともない抹茶ミルクレープと徹夜で格闘することに。だが、それがこれまでサラのことで近づきづらかった2人の距離を縮め、思わぬ幸運を呼び込むことになるのだった……。

 ロンドンの人気デリ「オットレンギ」の協力による洋菓子の数々は食べてしまうのがもったいないくらい美しく、観終わった後にスイーツが食べたくなること間違いなしの“菓子テロ”映画である。

公式サイト:https://nottinghill-movie.com/

●2020年度ごはん映画ベスト10〈洋画編〉

順位タイトルおいしそう度作品との関連性作品の完成度合計
1「ノッティングヒルの洋菓子店」の抹茶ミルクレープ★★★★★★★★★★★★★★14.0
2「エイブのキッチンストーリー」のアイスキャンディー★★★★☆★★★★★★★★★13.5
3「パラサイト 半地下の家族」の韓牛入りチャパグリ★★★★★★★★★★★★★13.0
4「エクストリーム・ジョブ」の水原カルビ味チキン★★★★★★★★☆★★★★12.5
5「ダウントン・アビー」の1920年代英国料理★★★★☆★★★★★★★☆12.0
6「ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語」のクリスマス朝食★★★☆★★★☆★★★★☆11.5
7「ミッドサマー」のミートパイ★★★★★★☆★★★★☆11.0
8「ザ・ピーナッツバター・ファルコン」のピーナッツバター★★★★★★☆★★★★10.5
9「最高の花婿 アンコール」の生ハムとチョコムース★★★☆★★★★★★☆10.0
10「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY」のエッグサンド★★★☆★★★★★★9.5
★=1.0点 ☆=0.5点


 次回はベスト10「邦画編」をお届けする。お楽しみに。


【ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY】

公式サイト
https://wwws.warnerbros.co.jp/harleyquinn-movie/
作品基本データ
原題:BIRDS OF PREY: AND THE FANTABULOUS EMANCIPATION OF ONE HARLEY QUINN
製作国:アメリカ
製作年:2020年
公開年月日:2020年3月20日
上映時間:109分
製作会社:DCフィルムズ、ラッキーチャップ・エンターテインメント、クロール&Co. エンターテインメント、クラブハウス・ピクチャーズ
配給:ワーナー・ブラザース映画
カラー/モノクロ:カラー
スタッフ
監督:キャシー・ヤン
脚本:クリスティーナ・ホドソン
製作総指揮:ウォルター・ハマダ、ガレン・ヴェイスマン、ジェフ・ジョンズ、ハンス・リッター、デヴィッド・エアー
製作:マーゴット・ロビー・ブライアン・アンケレス・スー・クロール
撮影監督:マシュー・リバティック
美術:K・K・バーレット
音楽:ダニエル・ペンバートン
編集:ジェイ・キャシディ、エヴァン・シフ
衣装:エリン・ベナチ
キャスト
ハーリーン・クインゼル / ハーレイ・クイン:マーゴット・ロビー
ヘレナ・バーティネリ / ハントレス:メアリー・エリザベス・ウィンステッド
レニー・モントーヤ:ロージー・ペレス
ダイナ・ランス / ブラックキャナリー:ジャーニー・スモレット・ベル
ローマン・シオニス / ブラックマスク:ユアン・マクレガー
ビクター・ザーズ/ミスター・ザース:クリス・メッシーナ
カサンドラ・ケイン:エラ・ジェイ・バスコ

(参考文献:KINENOTE)


【最高の花婿 アンコール】

公式サイト
http://www.cetera.co.jp/hanacore/
作品基本データ
原題:QUEST-CE QUON A ENCORE FAIT AU BON DIEU?
製作国:フランス
製作年:2018年
公開年月日:2020年3月27日
上映時間:98分
製作会社:ル・フィルム・ドゥ・24、Les Films du Premier、TF1 Films Production
配給:セテラ・インターナショナル
カラー/モノクロ:カラー
スタッフ
監督:フィリップ・ドゥ・ショーブロン
脚本:フィリップ・ドゥ・ショーブロン、ギィ・ローラン
プロデューサー:ロマン・ロジュマン
撮影:ステファン・ル・ペック
美術統括:イザベル・ドゥ・アロージョ
美術:オリヴィエ・セイラー
音楽:マルク・シュアラン
音響:セドリック・デロシュ
編集:アリス・プランタン
衣装:リサ・コーン
キャスティング:マリー・フランス・ミッシェル
助監督:グレゴリー・トロイ
スクリプト:セリーヌ・サヴォルデリ
キャスト
クロード・ヴェルヌイユ:クリスチャン・クラヴィエ
マリー・ヴェルヌイユ:シャンタル・ロビー
長女の夫ラシッド・ベナセム(ユダヤ人):メディ・サドゥアン
次女の夫ダヴィド・ヴェニシュ(アラブ人):アリ・アビタン
三女の夫シャオ・リン(中国人):フレデリック・チョウ
四女の夫シャルル・コフィ(コートジボワール人):ヌーム・ディアワラ
長女イザベル:フレデリック・ベル
次女オディル:ジュリア・ピアトン
三女セゴレーヌ:エミリー・カーン
四女ロール:エロディ・フォンタン
シャルルの父アンドレ:パスカル・ンゾンジ
シャルルの母マドレーヌ:サリマタ・カマテ
シャルルの妹ヴィヴィアン:タチアナ・ロホ

(参考文献:KINENOTE)


【ザ・ピーナッツバター・ファルコン】

公式サイト
http://tpbf-movie.jp/
作品基本データ
原題:THE PEANUT BUTTER FALCON
製作国:アメリカ
製作年:2019年
公開年月日:2020年2月7日
上映時間:97分
製作会社:PBF Movie, LLC.
配給:イオンエンターテイメント
カラー/モノクロ:シネマ・スコープ(1:2.35)
スタッフ
監督・脚本:タイラー・ニルソン、マイケル・シュワルツ
製作総指揮:マニュ・ガルギ、アーロン・スコッティ、ティム・シュライヴァー、アンソニー・シュライバー、ミッチェル・ウィッテン、カーメラ・カジネリ
音楽製作総指揮:チャールズ・M・バーサミアン
製作:アルバート・バーガー、ロン・イェルザ、クリストファー・ルモール、ティム・ザジャロフ、リエ・サルキ、デイヴィッド・ティース
撮影:ナイジェル・ブラック
プロダクション・デザイン:ガブレル・ウィルソン
音楽監修:ザッカリー・ドーズ
編集:ナット・フラー、ケヴィン・テント
衣裳デザイン:メリッサ・ウォーカー
キャスト
タイラー:シャイア・ラブーフ
ザック:ザック・ゴッツァーゲン
エレノア:ダコタ・ジョンソン
ダンカン:ジョン・ホークス
カール:ブルース・ダーン
クリント / ソルトウォーター・レッドネック:トーマス・ヘイデン・チャーチ
マーク:ジョン・バーンサル
ラットボーイ:イェラウルフ
ジェイコブ:ミック・フォーリー
サム:ジェイク・ロバーツ

(参考文献:KINENOTE)


【ミッドサマー】

公式サイト
http://www.phantom-film.com/midsommar/
作品基本データ
原題:MIDSOMMAR
製作国:アメリカ
製作年:2019年
公開年月日:2020年2月21日
上映時間:147分
製作会社:A24
配給:ファントム・フィルム
カラー/サイズ:カラー/ビスタ
スタッフ
監督・脚本:アリ・アスター
製作総指揮:フレドリク・ハイニグ、ペレ・ニルソン、ベン・リマー、フィリップ・ウェストグレン
製作:ヴィクトリア・ペトラニー
プロデューサー:パトリック・アンディション、ラース・クヌードセン
撮影監督:パヴェウ・ポゴジェルスキ
プロダクション・デザイン:ヘンリック・スヴェンソン
音楽:ボビー・クルリック
音楽編集監修:ジーン・パーク
編集:ルシアン・ジョンストン
衣裳デザイン:アンドレア・フレッシュ
キャスティング・ディレクター:ジェシカ・ケリー
キャスティング:ジャネット・クリントベルグ
キャスト
ダニー:フローレンス・ピュー
クリスチャン:ジャック・レイナー
マーク:ウィル・ポールター
ジョシュ:ウィリアム・ジャクソン・ハーパー
ペレ:ウィルヘルム・ブロングレン
サイモン:アーチー・マデクウィ
コニー:エローラ・トルキア
ダン:ビョルン・アンドレセン

(参考文献:KINENOTE)


【ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語】

公式サイト
https://bd-dvd.sonypictures.jp/storyofmylife/
作品基本データ
原題:LITTLE WOMEN
製作国:アメリカ
製作年:2019年
公開年月日:2020年6月12日
上映時間:135分
製作会社:ニュー・リージェンシー・ピクチャーズ、ディ・ノヴィ・ピクチャーズ、コロンビア映画、パスカル・ピクチャーズ、ソニー・ピクチャーズ
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
カラー/モノクロ:カラー
スタッフ
監督・脚本:グレタ・ガーウィグ
原作:ルイザ・メイ・オルコット
製作総指揮:アダム・メリムズ、アーノン・ミルチャン、レイチェル・オコナー、アーノン・ミルチャン
製作:エイミー・パスカル、デニーズ・ディ・ノーヴィ、ロビン・スウィコード
撮影:ヨリック・ルソー
美術:ジェス・ゴンコール
音楽:アレクサンドル・デスプラ
編集:ニック・ヒューイ
衣装:ジャクリーヌ・デュラン
キャスト
次女ジョー・マーチ:シアーシャ・ローナン
長女メグ・マーチ:エマ・ワトソン
四女エイミー・マーチ:フローレンス・ピュー
三女ベス・マーチ:エリザ・スカンレン
母ミセス・マーチ:ローラ・ダーン
父ミスター・マーチ:ボブ・オデンカーク
マーチ伯母さん:メリル・ストリープ
セオドア・ローレンス(ローリー):ティモシー・シャラメ
ミスター・ローレンス:クリス・クーパー
ジョン・ブルック:ジェームズ・ノートン
フリードリヒ・ベア:ルイ・ガレル
ミスター・ダッシュウッド:トレイシー・レッツ

(参考文献:KINENOTE)


【ダウントン・アビー】

公式サイト
http://www.downtonabbey-tv.jp/
作品基本データ
原題:DOWNTON ABBEY
製作国:イギリス、アメリカ
製作年:2019年
公開年月日:2020年1月10日
上映時間:122分
製作会社:Focus Features LLC and Perfect Universe Investment Inc.
配給:東宝東和
カラー/サイズ:カラー/シネマ・スコープ(1:2.35)
スタッフ
監督:マイケル・エングラー
原作・脚本:ジュリアン・フェロウズ
製作総指揮:ナイジェル・マーチャント、ブライアン・パーシバル
製作:ギャレス・ニーム、ジュリアン・フェロウズ
撮影:ベン・スミサード
美術:ドナル・ウッズ
音楽:ジョン・ラン
編集:マーク・デイ
衣装:アンナ・ロビンス
キャスト
グランサム伯爵ロバート・クローリー:ヒュー・ボネビル
妻コーラ:エリザベス・マクガバン
長女メアリー:ミシェル・ドッカリー
メアリーの亡夫マシューの母イザベル・マートン:ペネロープ・ウィルトン
次女イーディス:ローラ・カーマイケル
亡き三女シビルの夫トム・ブランソン:アレン・リーチ
先代伯爵夫人バイオレット:マギー・スミス
バイオレットの従妹モード・バッグショー:イメルダ・スタウントン
元執事カーソン:ジム・カーター
家政婦長ヒューズ:フィリス・ローガン
料理長パットモア:レスリー・ニコル
下僕モールズリー:ケヴィン・ドイル
ジョージ5世国王:サイモン・ジョーンズ
メアリー王妃:ジェラルディン・ジェームズ

(参考文献:KINENOTE)


【エクストリーム・ジョブ】

公式サイト
http://klockworx-asia.com/extremejob/
作品基本データ
原題:극한직업
製作国:韓国
製作年:2019年
公開年月日:2020年1月3日
上映時間:111分
製作会社:CJ ENM CORPORATION, HAEGRIMM PICTURES. CO., Ltd
配給:クロックワークス
カラー/サイズ:カラー/シネマ・スコープ(1:2.35)
スタッフ
監督:イ・ビョンホン
脚本:ムン・チュンイル
製作総指揮:ホ・ミンホイ
製作:キム・ソンファン
撮影:ノ・スンボ
美術:イ・ジョンゴン
音楽:キム・テソン
照明:パク・ソンチャン
編集:ナム・ナヨン
衣装:チェ・ウイヨン
キャスト
コ班長:リュ・スンリョン
チャン刑事:イ・ハニ
マ刑事:チン・ソンギュ
ヨンホ:イ・ドンフィ
ジェフン:コンミョン
イ・ムベ:シン・ハギュン
テッド・チャン:オ・ジョンセ

(参考文献:KINENOTE)


【パラサイト 半地下の家族】

公式サイト
http://www.parasite-mv.jp/
作品基本データ
原題:기생충
製作国:韓国
製作年:2019年
公開年月日:2019年12月27日
上映時間:132分
製作会社:Barunson E&A
配給:ビターズ・エンド
カラー/サイズ:カラー/シネマ・スコープ(1:2.35)
スタッフ
監督:ポン・ジュノ
脚本:ポン・ジュノ、ハン・ジヌォン
製作:クァク・シネ、ムン・ヤングォン
プロデューサー:チャン・ヨンファン
撮影:ホン・ギョンピョ
プロダクション・デザイナー:イ・ハジュン
音楽:チョン・ジェイル
編集:ヤン・ジンモ
衣裳:チェ・セヨン
ヘア&メイク:キム・ソヨン
キャスト
キム・ギテク:ソン・ガンホ
キム・チュンスク:チャン・ヘジン
キム・ギウ:チェ・ウシク
キム・ギジョン:パク・ソダム
パク・ドンイク:イ・ソンギュン
パク・ヨンギョ:チョ・ヨジョン
パク・ダヘ:チョン・ジソ
パク・ダソン:チョン・ヒョンジュン
ムングァン:イ・ジョンウン
オ・グンセ:パク・ミョンフン
ミニョク:パク・ソジュン

(参考文献:KINENOTE)


【エイブのキッチンストーリー】

公式サイト
https://abe-movie.jp/
作品基本データ
原題:Abe
製作国:アメリカ、ブラジル
製作年:2019年
公開年月日:2020年11月20日
上映時間:85分
製作会社:Spray Films
配給:ポニーキャニオン
カラー/サイズ:カラー/シネマ・スコープ(1:2.35)
スタッフ
監督:フェルナンド・グロスタイン・アンドラーデ
脚本:ラミース・イサク、ジェイコブ・カデル
原案:フェルナンド・グロスタイン・アンドラーデ、トマス・ソウト・コレア、ラミース・イサク、ジェイコブ・カデル、クリストファー・フォグラー
製作総指揮:アンドレア・ジュスティ、クラウディア・ビュッシェル、ファビオ・ゴロンベク、ポーラ・リニャレス、マルコス・テレキア
製作:カルロス・エドゥアルド・チャンポリーニ、ノベルト・ピニェイロ・ジュニア、カイオ・ガレーン、ファビアーノ・ガレーン
共同製作:パトリシア・ヴィレラ、ルイス・フェリアーニ・ノゲイラ、クラウディア・ビュッシェル、ジェームス・ハンツマン、オードリー・デラニー、リサ・グットバレット
撮影:ブラスコ・ジュラート
美術:クラウディア・カラビ
音楽:ギリェルメ・アマビス
音楽監修:ジャキス・モレレンバウン
音響デザイン:ペドロ・リマ
編集:クラウディア・カステッロ、スザンヌ・スパングラー、ブルーノ・ラセビチウス
衣裳デザイン:オルネラ・キオッソーネ
キャスト
エイブ:ノア・シュナップ
チコ:セウ・ジョルジ
レベッカ:ダグマーラ・ドミンスク
アミール:アリアン・モーイエド
ベンジャミン:マーク・マーゴリス
サリム:トム・マーデロシアン
エイダ:セーラム・マーフィー
アリ:ダニエル・オレスケス

(参考文献:KINENOTE)


【ノッティングヒルの洋菓子店】

公式サイト
https://nottinghill-movie.com/
作品基本データ
原題:LOVE SARAH
製作国:イギリス
製作年:2020年
公開年月日:2020年12月4日
上映時間:98分
製作会社:Miraj Films, Rainstar Productions, Neopol Film
配給:アルバトロス・フィルム
カラー/サイズ:カラー/アメリカンビスタ(1:1.85)
スタッフ
監督:エリザ・シュローダー
脚本:ジェイク・ブルンガー
原案:エリザ・シュローダー、マヘリア・リマー、ジェイク・ブルンガー
製作総指揮:ラジタ・シャー、ミタ・シャー、アクセル・シュローダー、カーティック・シャー、パラス・メタ、サフィトリ・ウィダグド、ジェームズ・ライリー、ピエトロ・グレッピ
製作:ラジェン・シャー
共同製作:トニオ・ケルナー、ヤコブ・ザフ、エリザ・シュローダー
撮影:アーロン・リード
美術:アンナ・パパ
音楽:イーニス・ロッソフ
音響:オリヴァー・アハーツ
編集:ローラ・モロッド、ジム・ハンプトン
衣裳デザイン:ジェフリー・マイケル
メイクアップ:ケイティー・キング
キャスティング:シャクイラ・ダウリング
キャスト
ミミ:セリア・イムリー
クラリッサ:シャノン・ターベット
イザベラ:シェリー・コン
マシュー:ルパート・ぺンリー・ジョーンズ

(参考文献:KINENOTE)

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映画ウォッチャー 埼玉県出身。子供のころからSF映画が好きで、高校時代にキューブリックの「2001年宇宙の旅」を観たところ、モノリスに遭遇したサルの如く芸術映画に目覚め、国・ジャンルを問わない“雑食系映画ファン”となる。20~30代の一般に“青春”と呼ばれる貴重な時をTV・映画撮影現場の小道具係として捧げるが、「映画は見ているうちが天国、作るのは地獄」という現実を嫌というほど思い知らされ、食関連分野の月刊誌の編集者に転向。現在は各種出版物やITメディアを制作する会社で働きながら年間鑑賞本数1,000本以上という“映画中毒生活”を続ける“ダメ中年”である。第5回・第7回・第8回の計3回、キネマ旬報社主催の映画検定1級試験に合格。第5回・第6回の田辺・弁慶映画祭の映画検定審査員も務めた。