環境配慮運営とコーヒーに注目

第30回香港フード・エキスポ

香港貿易発展局(HKTDC)主催の食品・食材の総合見本市、第30回フード・エキスポ(2019年8月15日~19日、香港会議展覧センター)には、20以上の国と地域から1,570以上が出展する。また、関連する4つのイベントを加えると、合計2,100を超える出展者が参加する。8月1日の香港貿易発展局の記者会見で明らかにされた。

環境への対応を強化

 HKTDCのBenjamin Chau副総裁は、「今回は、万国博覧会は、現場での機材貸し出しサービスの拡大を含むグリーン対策を引き続き採用します。さらに、セルフサービスの器具洗浄ステーションを追加する。また、マイ食器を持ってくる来場者に特典を付与するように出展者を促し、発生源での廃棄物削減を促進するよう奨励する」と、環境対策の強化についても強調した。

グルメゾーンにコーヒー・アベニュー新設

第29回フード・エキスポ(2018年8月)のグルメゾーン。
第29回フード・エキスポ(2018年8月)のグルメゾーン。

 会場構成は例年どおりバイヤー向けの「トレードホール」、一般向けの「パブリックホール」および「グルメゾーン」の3つのセクション。とくに、「グルメゾーン」に新しく加わる「コーヒー・アベニュー」(Coffee Avenue)が注目される。

トレードホール

 トレードホールでは22のグループパビリオンを含む900を超える出展者が出展。例年どおり、ここにはハラール食品ゾーンと中国医学ゾーンが含まれる。

 ここでHKTDCが注目商品として掲げているのは、日本の有田からの黒和牛、ノルマンディーアップルサイダー、タイの低カロリードレッシングだ。

パブリックホール

 パブリックホールには、中国本土、カナダ、日本、韓国、台湾からの5つのグループパビリオンを含む600近くの出展者が出展。

 HKTDCがここでの注目商品として挙げているのは、キヌアとフィッシュマウ(魚の浮き袋)のスイートスープデザート、冷凍ポップコーン。また、香港の12のアトラクションのイラストが描かれた日本酒セット、そして、本格的なドイツのシュバイネハクセ(豚足のロースト)など。

 また、プレミアムフードゾーンでは「Hang Heung Cake Shop」「European Gourmet」「Cheong Kwan Jang」が新登場するほか、「Appolo」「Chewy International」「Kee Wah Bakery」「Maxim」「Nisshin Foods」「On Kee Dry Seafood」「Tai Pan」など、30以上の有名ブランドが出展する。そして今年も、地元の香港野菜マーケティング事務所と魚介マーケティング会も出展する。

グルメゾーン

 グルメゾーンにはスペシャルティコーヒーや関連商品を取り入れた新しいテーマゾーン、「コーヒー・アベニュー」(Coffee Avenue)が追加され、従来からの「アジア料理」(Asian Cuisine)、「西洋料理」(Western Delicacy)、「スイーツ」(Sweet Delight)、「グリーン・プレート」(Green Palate)とで5つのゾーンの構成となる。

 HKTDCは、注目商品として、地元のクラフトコーヒービール、トリュフフレークを添えたトリュフアイスクリーム、冷凍庫で一晩で作る梅酒のシャーベットなどを挙げている。