“あえて”禁を破るチート食は？

成人男女の半数は摂取に気を付けているものがある。ただし、「外食では気にせず摂取することがある」が8割――ホットペッパーグルメ外食総研の調査でわかった。

　株式会社リクルートライフスタイル（東京都千代田区、淺野健社長）の外食に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は、普段の食事で摂取に気を付けているものを“あえて”気にせずに食べる“チートデイ”について調査した。

※インターネット調査。調査期間：2018年11月30日（金）〜2018年12月7日（金）。回収数：9,743件（回収率79.2％）

　摂取について気を付けているものがある人は合計53.9％。女性の50代・60代で多く、男性20代～40代では低い傾向だった。気を付けているものがある人は、年齢が上がるほど増え、また、同年代では男性より女性のほうが多い。

　普段の食事であまり摂取しないように気を付けているもののトップは「塩分」（23.7％）で、「カロリー」（21.5％）、「糖質のうち、炭水化物（原文ママ）」（18.4％）が続いた。

　なお、「塩分」は20代・30代では男女とも気を付けている人が少ない一方、男性60代と女性50代・60代では気を付けている人が多い。

　また、「カロリー」については、とくに女性20代で気を付けている人が多い傾向が見られた。

　続いて、何らか気を付けているものがある人に、禁を破るケースについて尋ねた。

　外食の際は“あえて”気にせず摂取するシーン（チートデイ。cheatは欺く、ズル、カンニング）があるかを聞いたところ、普段気を付けているものを「外食で、あえて気にせず摂取することがある」と回答した人は8割（81.0％）に上った。

　このような「チートデイ」のシーンとして最も多かったのは、「一緒に食事をする相手がいる外食の際」（38.5％）と「記念日や誕生日など、特別なお祝いのとき」（36.7％）で、「飲酒を伴う外食の際」（24.6％）も多かった。

　また、女性20代と女性30代では「定期的な息抜きとして」が、女性50代と女性60代では「外食の際には、節制しないことにいている」が、他の属性でよりも多かった。

　外食の際に“あえて”気にせず摂取した食べ物・飲み物を聞いた。食べ物の1位は「焼肉」（43.3％）で、「ラーメン」（31.4％）、「甘いもの、デザート」（30.9％）、「揚げ物」（29.7％）が続いた。飲み物では「ビール」（22.9％）がダントツ。

　なお、「焼肉」は男性20代、男性30代、女性20代など若者で多い。「ラーメン」は男性30代～60代で他の属性より多い一方、「甘いもの、デザート」は女性30～60代で多く、「ビール」では男性40～60代が多いなど、性年代によってチートデイで向かうものに違いがあった。

　外食の際に「“あえて”気にせず」ではなく、「我慢できずに摂取してしまうシーン」（反動食）も聞いたところ、7割（68.6％）の人が「外食で、我慢できずに摂取してしまうことがある」と回答した。そして、若年層ほど多い傾向にあった。

　我慢できずに摂取してしまう食べ物・飲み物を聞いた。食べ物の1位は「甘いもの、デザート」（39.5％）で、「揚げ物」（24.5％）、「ラーメン」（23.4％）が続いた。

「チートデイ」や「反動食」がある人に、その理由を聞いたところ、最も多かったのは「適度に息抜きしたほうが続けられるから」（48.8％）だった。そして、「そこまで我慢する必要を感じていないから」（35.0％）、「相手のある食事では、相手に合わせる」（31.3％）が続いた。

　また、女性20代・女性30代では「外食などで思い切り楽しむために普段は節制している」という人が、他の属性でよりも多かった。