軽減税率への対応は必要だが取りかかっていない店が7割。ほとんどの店は軽減税率制度ではレシートの記載事項にも変更が必要ということを知らない――POSレジアプリ「Airレジ」を提供しているリクルートライフスタイルの調査でわかった。
株式会社リクルートライフスタイル(東京都千代田区、淺野健社長)は、小規模店舗(5店舗未満)のオーナーと店長1,047人を対象に、「消費増税・軽減税率制度に関する店舗の意識調査」を実施した。
調査対象全体は軽減税率制度対象商品・サービスの取り扱いがある、もしくは取り扱い有無がわからない店舗だが、うち半数(50.3%)が準備をしているか準備が必要と感じている店舗だった。このうち7割(50.3%の中の37.2%=74.0%)が「準備が必要だと考えているが行動していない」と回答した。
「準備が必要だと考えているが行動していない」店舗(367店)のうち4割(43.6%)は、「必要な対応は分かっているが、時間がない・手間や煩雑さ・コスト面などの事情から対策を始めることができない」と回答。3割(31.6%)は「必要な対応内容が分からないため、対策を始めることができない」と回答した。
このうち128店が対応を開始する時期を回答したが、その4割(43.8%)が「4月頃から」、3割(32.0%)が「7月頃から」の回答だった。
また、軽減税率制度が実施された場合、レシートには「軽減税率制度の対象品目である 旨」および「税率ごとに合計した税込対価の額」の記載が必要となるが、6割(64.6%)が「知らない」3割(31.6%)が「なんとなく聞いたことがある・知っている程度」と回答し、「内容まで詳しく知っている」はわずか3.8%だった。
軽減税率制度が実施された場合、従来の1〜5に加え、6、7を記載したレシートの対応が必要となる(リクルートライフスタイルの調査票より)。
- 請求書発行者の氏名
- 取引年月日
- 取引の内容
- 対価の額
- 請求書受領者の氏名又は名称(小売業者は5の記載は必要なし)
- 軽減税率制度の対象品目である旨
- 税率ごとに合計した税込対価の額