今回の「第29回 フード・エキスポ」には、日本からは齋藤健農林水産大臣、松山政司一億総活躍担当大臣、林芳正文部科学大臣の林芳正の3人の大臣が参加した。16日午前に開かれたジャパン・パビリオンのオープニングセレモニーで、齋藤大臣は次のように挨拶した。
「今回のフード・エキスポには、ジャパン・パビリオンに133、日本全体では300を超える事業者が参加している。先ほど会場全体を見て回って来たが、各展示で、日本の農林水産物と食品にどれだけの情熱と工夫が込められているかについて熱心に紹介されている様子を見て、フード・エキスポが、日本の事業者が香港、アジアの市場に羽ばたく上でなくなはならないものになったと確信した」
「農林水産物の輸出とは、単なる物の輸送ではないと思う。それは、輸出国が育んできた食文化を味わっていただくと同時に、輸出する側が気づかなかった潜在的価値を、輸入する側から教えていただく、文化の交流ではないか。この展示会の成功を通じて、香港と日本の文化と文化、心と心の交流がさらに深まることを祈念している」
「併せて個人的な感想を述べたい。私自身、香港の食を味わうために若い頃から何回かおじゃましている。香港の料理は本当に素晴らしい。日本の食材を使ってもらうともっと素晴らしくなると思っている」
また、セレモニー後の記者団とのセッションでは、10月〜11月の間に在香港日本総領事館主催で開催される「日本秋祭in香港」について触れ、「世界中から集まるバイヤー、そして香港のみなさんに、安全・安心でおいしい日本の農林水産物を知っていただき、購入していただいて、さらなる輸出の拡大、交流の進化に期待している」と述べた。
香港の日本産食品の輸入規制が7月に緩和されたのに続く今後の見通しについての質問に対しては、明確な回答は避ける一方、次のように語り期待をにじませた。
「規制が残る一方、香港向けの輸出はさらに増えている。このイベントを通じてさらに増えることを期待している」「日本の産品の信頼性について、香港ではもともと信頼はされていると思っている。その信頼感が高まることを期待している」
※主催者発表では日本からの参加全体数は301。
●日本秋祭in香港