日本コカ・コーラは緑茶ブランド「綾鷹」のサンプリングイベント「綾鷹茶会」を3月21日から東京、大阪、名古屋、横浜、福岡、熊本、札幌で順次開催する。
「綾鷹」開発に協力した宇治の老舗茶舗、上林春松本店の茶師(製茶の技術者)の仕事、同社の歴史と「綾鷹」開発の経緯を紹介し、「綾鷹」300mlPETボトルのサンプリングを行う。
●「綾鷹茶会」開催予定
3月21日(金)~3月23日(日) | 東京ミッドタウン(東京) |
4月2日(水) | グランドフロント大阪(大阪) |
4月6日(日) | ミッドランドスクエア(名古屋) |
4月13日(日) | クイーンズスクエア横浜(横浜) |
4月27日(日) | 福岡天神地下街(福岡) |
5月18日(日) | ぴぷれす広場(熊本) |
7月初旬 | 札幌(予定) |
茶師の仕事とコミュニケーションが生んだ「10億ドルブランド」
これに先立つ3月17日に記者発表が行われた。
同発表会では、静岡県立大学経営情報学部教授の岩崎邦彦博士(農業経済学)が、「急須でいれた緑茶に関する意識調査」(静岡県立大学茶学総合講座岩崎研究室、2014年2月6日~同10日、Web調査、回答数1000名)の結果を発表した。
これによると、「急須でいれた緑茶」の味わいが好きかの問いに対して全体の88.7%が「とても好き」または「好き」と回答した。ただし「自宅に急須があり、日常的に使用している」が20代で36.5%、30代で41.5%で、他の年代が5割を超えるのに対して少なく、また単身者では「急須はない」が29.4%で、他の世帯構成では1割未満であるのに対して多かった。
続いて、日本コカ・コーラ マーケティング本部緑茶グループ グループマネージャーの薄井亜希子氏が、同ブランドが59カ月連続成長していること、コカ・コーラ社で世界に17しかない「10億ドルブランド」に認定されたことなどを披露。その好調の要因が、コミュニケーションの成功、配荷拡大によるトライアル促進、そして味覚評価の高さによるリピートの3段階であると分析していることなどを説明した。
最後に上林春松本店の上林秀敏代表が、急須での緑茶の入れ方や茶師の仕事の説明を実演を交えて行った。
茶師の仕事については、とくに複数の茶葉の特徴を見極めてブレンドする合組(ごうぐみ)について説明し、実際に5種類の茶葉から2種類のブレンドを調合し、記者らが試飲した。
上林代表は、コカ・コーラの「急須でいれたような味わいを再現」する緑茶飲料の開発への協力には当初は乗り気ではなかったものの足繁く通う担当者の熱意に共感したこと、実際の緑茶飲料「綾鷹」の仕上がりに驚いたこと、同商品が緑茶の楽しみ方の一つとして浸透し、緑茶の人気につながることを期待している考えなどを表明した。