サントリーホールディングスと米国ビーム社(Beam Inc.)は、アメリカ東部時間1月12日、サントリーがビーム社の全発行済株式を総額160億ドル(ビーム社負債)で取得し、買収することで最終合意した。
買収後はビーム社とサントリーのスピリッツ事業を合わせた売上高は43億ドルを超え、世界のスピリッツ市場で第3位となる。両社が持つブランド、流通網の拡大、技術交流によって、グローバルな成長を図る。ビーム社現CEO以下経営陣は経営を継続する。
両社はこれまでにも互いの商品を取り扱うなど良好な関係にあった。買収後のブランドポートフォリオは、「ジムビーム」「メーカーズマーク」「ノブ クリーク」「ティーチャーズ」「ラフロイグ」「カナディアンクラブ」「クルボアジェ」「サウザ」「ピナクル」(以上ビーム社商品)、「山崎」「白州」「響」「角瓶」「ボウモア」「ミドリ」(以上サントリー商品)となる。
取引は両社の取締役会で全会一致の承認を得ており、今後ビーム社の株主と規制当局の承認を終了後完了する予定。1株当たりの取得額は83.5ドルで、過去3カ月のビーム社の売買高加重平均株価を24%上回る。取引のための資金は、サントリーHDの手元資金と三菱東京UFJ銀行から調達予定。
サントリーの財務アドバーザーは三菱UFJモルガン・スタンレー、法務アドバイザーは Cleary Gottlieb Steen & Hamilton LLP。ビーム社の財務アドバイザーはCredit SuisseとCenterview Partners、法務アドバイザーはSidley Austin LLP。