花王のヒューマンヘルスケア研究センター・ヘルスケア食品研究所と生物科学研究所は、コーヒー豆に含まれるポリフェノールであるクロロゲン酸類に血管内皮機能を改善する作用を見出した。
成人を対象とした継続摂取試験を通して、クロロゲン酸類の持つ生理機能と、焙煎によって生じる成分との関係について調べた結果。
同作用を十分に発現させるためには、クロロゲン酸類を豊富にするとともに、焙煎工程で生じる酸化成分ヒドロキシヒドロキノンを低減させたコーヒーが有効であることを明らかにした。
さらに、BMIが平均27.7の被験者を対象とした試験により、クロロゲン酸類が体脂肪や体重を低減する作用を有することを見出した。クロロゲン酸類の継続摂取によりエネルギー消費、とくに脂質燃焼量が有意に増加することが確認されていることから、体脂肪の低減は体内での脂肪消費を高める作用によるものと考えられるという。
●発表の詳細
http://www.kao.com/jp/corp_news/2012/20121206_001.html