アールテック・ウエノは10月18日、Novozymes Biopharma DK A/S(デンマーク)と遺伝子組換えヒト血清アルブミンの供給に関する基本合意に至った。
肝硬変や火傷治療などに使われるアルブミンは通常は肝臓で生合成される。遺伝子組換えヒト血清アルブミンは、これをピキア酵母を使って分泌生産するもので安全で高品質なアルブミンを大量生産することができる。
アールテック・ウエノは、2008年から田辺三菱製薬の遺伝子組換えヒト血清アルブミン供給を受け、これを有効成分とするドライアイ治療用点眼液の開発を行ってきた。しかし2010年に田辺三菱製薬との日本における開発・事業化に関するライセンス契約を解消したため、開発を中断していた。
アールテック・ウエノは1989年9月設立の創薬ベンチャー。Novozymes Biopharma DK A/SはNovozymes A/Sの100%子会社。