JRの“次世代自動販売機”がグッドデザイン賞に

デジタルサイネージを活用したJR東日本ウォータービジネスの“次世代自動販売機”
デジタルサイネージを活用したJR東日本ウォータービジネスの“次世代自動販売機”

デジタルサイネージを活用したJR東日本ウォータービジネスの“次世代自動販売機”
デジタルサイネージを活用したJR東日本ウォータービジネスの“次世代自動販売機”

JR東日本ウォータービジネス(東京都渋谷区、田村修社長/JR東日本の100%子会社)の“次世代自動販売機”が、2011年度グッドデザイン賞を受賞した。デジタルサイネージを活用した機種。デザイン等に加え、設置場所提供者側から自動販売機のあり方を問い直したことなどが評価された。

 JR東日本ウォータービジネスの“次世代自動販売機”は、タッチパネル式のデジタルサイネージを活用したもので、ワイヤレスネットワークに接続している。商品(飲料)知らせる一方、購入者は直感的な操作ができる。また、時間帯や気温に応じてディスプレイのコンテンツを変え、購入者の性別・年代等に合わせた商品の推奨も行う。

 現在、品川駅、東京駅、仙台駅などで50台が稼働し、2011年7月時点で、従来の自動販売機の約1.8倍を売り上げるなどの実績を上げている。

 グッドデザイン賞審査委員が評価したポイントは、ビジネスモデル、販売手法、デザイン、機能など全てにわたり画期的な提案が込められているというもの。その背景として、以下を挙げている。

・アルコールやタバコの販売方法の見直し、省エネ対策、災害時対応など、自動販売機の機能強化が求められている。
・一方、自動販売機は個別の飲料メーカーの専用販売什器で、ビジネスモデルがそれら供給サイドの視点で構築されている。
・これに対して同自動販売機は、設置場所提供者から自動販売機のあり方を問い直した。
・今後の駅ナカの飲料ビジネスを生活者視点で大きく変えるものと言える。

 今後は500台を東京近郊のJR東日本の駅ナカを中心に展開の予定。

●受賞の概要
受賞内容: 2011年度 グッドデザイン賞
受賞対象: 次世代自販機
領域/分類:サービスのデザイン
受賞企業: JR東日本ウォータービジネス
デザイナー:柴田文江(Design Studio S 代表)