9月の日本植物細胞分子生物学会の市民公開シンポジウムに、ハワイのウイルス耐性パパイア開発者と、ビタミンA欠乏症を救うゴールデンライス開発者が来日する。サントリーの“青いバラ”開発者の講演もあり、国内で植物バイオテクノロジーの最先端に触れる得がたい機会として注目されている。
最先端の研究者が一堂に
日本植物細胞分子生物学会は、2011年9月9日(金)、大阪・千里で市民公開シンポジウム「遺伝子組換え作物の実用化――植物バイオテクノロジーのインパクト――」を開催する。内外の研究者を招き、講演とパネルディスカッションを行う。
とくに今回は、2名の著名な研究者が来日することで注目を集めている。
一人は、デニス・ゴンザルベス氏(米国農務省太平洋農業研究センター)で、病害で全滅したハワイパパイヤ生産をよみがえらせたウイルス耐性パパイヤの開発者。
もう一人は、インゴ・ポトリカス氏(スイス連邦工科大学名誉教授)で、開発途上国等で深刻な問題となっているビタミンA欠乏症を解決するものと期待されているゴールデンライスの開発者。
また、“青いバラ”を開発したサントリー植物科学研究所所長の田中良和氏も講演を行う。
さらに、内外の研究者に科学ライターの松永和紀氏も加わり、バイテクと生活について、パネルディスカッションを行う。
会場では関連作物等の展示も予定している。
参加無料(要事前登録/定員300名)。
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日本植物細胞分子生物学会
市民公開シンポジウム
「遺伝子組換え作物の実用化――植物バイオテクノロジーのインパクト――」
日時:2011年9月9日(金)13:30~17:30
場所:千里ライフサイエンスセンター・ライフホール
〒560-0082 大阪府豊中市新千里東町1-4-2
主催:日本植物細胞分子生物学会
共催:日本学術振興会・植物バイオ第160委員会
協賛:米国大使館農務部、バイテク情報普及会、アメリカ穀物協会
後援:大阪大学フロンティア産業バイオグループ、大阪府立大学生命環境科学研究科、筑波大学遺伝子実験センター形質転換植物デザイン研究拠点、日本植物生理学会、日本育種学会
13:00 受付開始
13:30 開会
第1部 講演
「世界に広がる遺伝子組換え作物」加藤晴也(バイテク情報普及会)
「青い花をつくる ~不可能を可能に~」田中良和(サントリー植物科学研究所)
「ハワイのウイルス耐性パパイヤ物語」デニス・ゴンザルベス(米国農務省太平洋農業研究センター)※
「ゴールデンライス:社会への貢献と規制がもたらすもの」インゴ・ポトリカス(スイス連邦工科大学名誉教授)※
第2部 パネルディスカッション
「植物バイオテクノロジーと私たちの生活」※
コーディネーター: 小泉望(大阪府立大学)
パネリスト:
インゴ・ポトリカス、デニス・ゴンザルベス、江面浩(筑波大学)、佐藤文彦(京都大学)、浜本哲郎(アメリカ穀物協会)、松永和紀(科学ライター)、他
※同時翻訳付き
問合せ先:大阪大学大学院工学研究科生命先端工学専攻細胞工学領域内
市民公開シンポジウム「植物バイオテクノロジーのインパクト」開催実行委員会
Tel.06-6879-7423
E-mail:impact@(@を半角にし、bunken.co.jpをつける)