2010年食の10大ニュース[14]

「2010年も今日で終わり。特集「2010年食の10大ニュース」も本日が最終日です。8名の方々の記事をお届けします。(FoodWatchJapan 齋藤訓之)

  1. E型肝炎
  2. E型肝炎
  3. E型肝炎
  4. E型肝炎
  5. E型肝炎
  6. E型肝炎
  7. E型肝炎
  8. E型肝炎
  9. E型肝炎
  10. こんにゃくゼリー

 私の友人2人が同時期に、このE型肝炎に罹患した。

 1人はやせ形だったために体調の変化が顕著に表れ、すぐ入院することになった。体格の良い同級生は体力があったために、当時のはやりだった新型インフルエンザと間違われたが、血液検査の結果この病気と判明した。

 医師からは入院時に肝臓移植の可能性があると言われ、3か月入院して600万円(自己負担は60万円)なり。あの巨体オヤジが半べそをかく姿にはいたたまれない思いがした。

 当時、およそ12名が罹患して重症化は2名、すべて同じDNAのタイプだったらしい。

 残念なことには、同じことが本年も引き起こされ、同じ札幌市手稲区のヘリポート付きのK病院には2名が入院していた。

 口蹄疫に罹患した肉を食べても人さまには大丈夫と聞くが、豚肉由来が疑われているE型肝炎では過去に死亡例があるにもかかわらず、北海道の行政は何ら動きを示さないのはなぜか? 決して死亡事故がない食を規制して、死亡事故がある食を規制しない国は、本当に安全で豊かな国と言えるだろうか。

 こんにゃくゼリーを10位に入れたのは、昨年札幌で開催されたセミナーで聞いたことが印象に残っているからだ。それによると、この食材を起因とする過去10年間程度の死亡事故が、全国くまなくというよりも特定の地域に偏っていると感じた。そうした状況を無視して日本全体でこんにゃくゼリーの大きさと硬さを指導していくのはどうなのだろうかと思います。


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About 宮井能雅 22 Articles
西南農場有限会社 代表取締役 みやい・よしまさ 1958年北海道長沼町生まれ。大学を1カ月で中退後、新規就農に近い形で農業を始め、現在、麦作、大豆作で110ha近くを経営。遺伝子組換え大豆の栽培・販売を明らかにしたことで、反対派の批判の対象になっている。FoodScience(日経BP社)では「北海道よもやま話」を連載。