持ち帰り好調／大半は前年割れ

2020年5月のフードサービス（株式公開企業。コンビニエンスストアを含む）の業績。既存店売上高では、122件のデータのうち、前年同月をクリアしたのは8件で、114件が前年割れとなった。全店売上高では、88件のデータのうち、前年同月をクリアしたのは6件で、82件が前年割れとなった。

テイクアウト系では2桁増も

既存店で好調だったのは、いずれもテイクアウト、デリバリーに対応するチェーンだった。

とくに好調だったのは、小僧寿しデリバリー事業（デリズ）（143.9％）、小僧寿し持ち帰り寿し事業（小僧寿し+茶月）（141.7％）、日本KFCHD（137.6％）など。

また、日本マクドナルドHD（115.2％）、モスフードサービス「モスバーガー」（112.2％）なども非常に好調だった。

ローソンローソンストア100事業（108.4％）、プレナス「ほっともっと」（106.5％）なども好調で、ハークスレイ持ち帰り弁当事業（102.1％）も前年同月をクリアした。

新店を含む全店売上高でとくに好調だったのは日本KFCHD（122.2％）。

また、ギフト国内直営店（116.0％）、日本マクドナルドHD（115.4％）、モスフードサービス「モスバーガー」（110.5％）なども非常に好調で、アークランドサービスHD全店（104.5％）、プレナス「ほっともっと」（100.6％）も前年同月をクリアした。

27社44件が前年同月50％を割り込む

一方、既存店売上高が前年同月比で10％以上落ち込んだデータは100社107件に上った。さらに、前年同月比50％未満となったデータが27社44件あり、5社7件は前年同月比が1桁の結果だった。

新店を含む全店売上高が前年同月比で10％以上落ち込んだデータは56社76件に上った。さらに、前年同月比50％未満となったデータが33社46件あり、5社6件は前年同月比が1桁の結果だった。

全体の傾向として、アルコール系はプライスレンジを問わず苦戦しており、また、ファミリーレストランや家族利用のディナーレストランは前年同月比50％前後に分布していると言える。

主要なフードサービスの2020年5月の業績一覧

各社発表データによる。一部に速報値を含む。売上高、客数、客単価のパーセンテージは前年同月比。

※SRSHDの訂正発表を反映させました（2020年7月21日）。

凡例：10％以上のプラス／5％以上のプラス／前年同月未達／5％以上のマイナス／10％以上のマイナス。順不同。