国立医薬品食品衛生研究所は、食品安全情報(微生物)No.21(2017.10.11)を発表した。
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【米国疾病予防管理センター】今夏米国でサイクロスポラ感染が増加
米国疾病予防管理センター(US CDC: Centers for Disease Control and Prevention)、州・地域の保健当局、および米国食品医薬品局(US FDA)は、サイクロスポラ症報告患者数の増加について調査している。
発症日が2017年5月1日以降の国内感染サイクロスポラ症患者が8月2日までにCDCに計206人報告されている。これは、2016年の同時期までの報告患者数よりも多い。2016年は、発症日が2016年5月1日以降の国内感染サイクロスポラ症患者が2016年8月3日までに計88人報告された。
医療従事者に対する推奨事項
- 下痢症の長期間の持続または寛解・再発が見られる患者についてはサイクロスポラ症の診断を検討すべきである。
- 必要に応じ、O&P検査、分子生物学的検査、または胃腸病原体パネル検査のいずれによる場合でも、対象としてサイクロスポラを指定した検査を依頼すべきである。重度の下痢が見られる患者においてもサイクロスポラのオーシスト排出は間欠的かつ低レベルである可能性があるため、便検体は複数必要である。
- サイクロスポラ感染患者が発生した場合はこれを地域の保健当局に報告する。報告や検体提出について支援が必要な場合は地域の保健当局に相談すること。
(注目記事のまとめ:FoodWatchJapan編集部)
食品安全情報へのリンク
- 食品安全情報
- http://www.nihs.go.jp/dsi/food-info/foodinfonews/index.html
- 食品安全情報(微生物)No.21(2017.10.11)
- http://www.nihs.go.jp/dsi/food-info/foodinfonews/2017/foodinfo201721m.pdf
今号の目次
【米国疾病予防管理センター(US CDC)】
1. サイクロスポラ(Cyclospora cayetanensis)感染報告患者数の増加(米国、2017年夏)
2. ペット店の子犬に関連して複数州にわたり発生している多剤耐性カンピロバクター感染アウトブレイク(2017年10月3日付更新情報)
【欧州委員会健康・食品安全総局(EC DG-SANTE)】
1. 食品および飼料に関する早期警告システム(RASFF:Rapid Alert System for Food and Feed)
【Eurosurveillance】
1. NEWC(オランダ早期警報委員会)の国際的情報源として欧州疾病予防管理センター円卓会議報告書(ECDC Round Table(RT)Report)およびProMED-mailが最も有効
【英国食品基準庁(UK FSA)】
1. 市販生鮮鶏肉のカンピロバクター汚染調査の一部変更
【オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)】
1. オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)感染症管理センター(CIb)の2016~2021年の戦略
【ProMed mail】
1. コレラ、下痢、赤痢最新情報