国立医薬品食品衛生研究所は、食品安全情報(微生物)No.09(2017.04.26)を発表した。
注目記事
【英国食品基準庁】消費者の食に関する意識と実態
英国食品基準庁(UK FSA)は、4回目のFood and You 調査の結果を発表した。今回の結果にはイングランド、ウェールズ、および北アイルランドの情報が含まれている。
Food and You調査は、食品に関する消費者の行動、意識および知識について、消費者が自ら報告する情報の収集に利用されている。この調査により、消費者による食品の購入、保存、調理、喫食、およびこれらに影響を及ぼす諸要因に関する情報が得られる。
今回の調査で消費者は、家庭での食品安全に関するFSAの推奨事項と合致するいくつかの慣行を報告している。
- 回答者の10人中8人以上が、FSAが推奨している手洗い慣行を励行していると報告し、食品の調理・加熱の前(86%)、および生の食肉・鶏肉・魚の取扱い直後(87%)に必ず手を洗うと回答した。
- 食品の安全性について、FSAは消費期限(use by date)を最良の指標として推奨しており、今回の回答者では75%がこれを指標として挙げている。この割合は、第2回および第3回の調査時と同程度で、第1回の時(62%)より高かった。
- 肉または魚の解凍方法に関する質問で、最も多かった回答は室温に置くという方法であった(58%)。しかしながらFSAはこれを推奨していない。
- 外食をする店の選択に影響する要因として、回答者の72%が店の清潔さおよび衛生が重要であると報告した。また、実際に外食をした回答者の約1/3(30%)がこの点を最も重要視したと回答した。
- アレルギーおよび不耐性に関する質問では、有害事象を報告した、または特定の食品の喫食を避けたことのある人において、最も多くの有害事象が報告された食品は、牛乳・牛乳製品(22%)、グルテン含有シリアル(13%)、およびイガイ・カキなどの貝類(11%)であった。
(注目記事のまとめ:FoodWatchJapan編集部)
食品安全情報へのリンク
- 食品安全情報
- http://www.nihs.go.jp/dsi/food-info/foodinfonews/index.html
- 食品安全情報(微生物)No.09(2017.04.26)
- http://www.nihs.go.jp/dsi/food-info/foodinfonews/2017/foodinfo201709m.pdf
今号の目次
【Morbidity and Mortality Weekly Report(CDC MMWR)】
1. 生地ミックスに関連して複数州にわたり発生した大腸菌O157:H7 感染アウトブレイク
(米国、2016年)
【カナダ公衆衛生局(PHAC)】
1. 公衆衛生通知:各種小麦粉および小麦粉製品に関連して発生している大腸菌感染アウト
ブレイク(2017年4月20日、13日付更新情報)
【欧州疾病予防管理センター(ECDC)】
1. 迅速リスク評価:欧州連合(EU)加盟4 カ国で発生している新血清型(11:z41:enz15)
サルモネラ感染患者クラスター
【欧州委員会健康・食品安全総局(EC DG-SANTE)】
1. 食品および飼料に関する早期警告システム(RASFF:Rapid Alert System for Food and
Feed)
【英国食品基準庁(UK FSA)】
1. 最新データによるとカンピロバクター症患者数が減少
2. 最新のFood and You 調査の結果を発表
【ProMed mail】
1. コレラ、下痢、赤痢最新情報