独でサルモネラ・感染源不明

国立医薬品食品衛生研究所は、食品安全情報(微生物)No.01(2017.01.06)を発表した。

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【欧州疾病予防管理センター】ドイツで2016年後半にサルモネラ

 欧州疾病予防管理センター(ECDC:European Centre for Disease Prevention and Control)発。2016年11月22日、ドイツは、2016年後半にS. Stourbridge(6,8:b:1,6)感染患者数が増加していることをEPIS-FWDを介して報告した。ドイツの2016年の報告患者数は14人で、これに対し2011~2015年の年間患者数は1~5人(中央値は3人)であった。

 2016年の最初の患者が報告されたのは7月で、直近の患者の発症日は10月下旬であった。患者は複数の連邦州で報告された。患者の年齢の中央値は58歳で(範囲は13~84歳)、36%が男性、64%が女性であった。入院率が比較的高く、患者の69%(情報が得られた患者13人のうち9人)が入院した。感染が原因で男性患者2人が死亡した。発症前にドイツ国外に旅行した患者はいなかった。

 感染経路/感染源がまだ特定されていないため、今後も患者が発生する可能性がある。入院率が高く、死亡者が2人発生していることから、感染経路/感染源の特定および対策実施の重要性が指摘されている。

(注目記事のまとめ:FoodWatchJapan編集部)

食品安全情報へのリンク

食品安全情報
http://www.nihs.go.jp/dsi/food-info/foodinfonews/index.html
食品安全情報(微生物)No.01(2017.01.06)
http://www.nihs.go.jp/dsi/food-info/foodinfonews/2017/foodinfo201701m.pdf

今号の目次

【米国疾病予防管理センター(US CDC)】
1. 冷凍イチゴに関連して複数州にわたり発生したA型肝炎アウトブレイク(最終更新)

【欧州疾病予防管理センター(ECDC)】
1. 欧州食品安全機関(EFSA)および欧州疾病予防管理センター(ECDC)によるアウトブレイク迅速リスク評価:魚加工品の喫食に関連してドイツおよびスペインで発生したE型ボツリヌス症
2. 迅速リスク評価:ドイツで2016年後半にサルモネラ(Salmonella Stourbridge)感染患者数が増加

【欧州委員会健康・食品安全総局(EC DG-SANTE)】
1. 食品および飼料に関する早期警告システム(RASFF:Rapid Alert System for Food and Feed)

【英国食品基準庁(UK FSA)】
1. 英国食品基準庁(UK FSA)が地方自治体による食品法執行に関する年次報告書を発表

【ProMed mail】
1. コレラ、下痢、赤痢最新情報