FoodWatchJapan編集部より、新年のご挨拶を申し上げます。
あけましておめでとうございます。2011年と、21世紀の2つめの10年間が素晴らしいものになりますように、心より御祈念申し上げます。
FoodWatchJapanは2010年にプレオープンサイトを立ち上げ、現在本サイトの制作を進めながら試験運用中です。本格オープンは1月12日に予定しております。
昨今の食に関する話題は、多少の流行やイベントに関するもののほかは、芳しくない出来事、売上げが伸びない、利益を圧迫、新しい規制など、喜びにくいものばかり目につく状況が続いていると感じます。
しかし、日本には誇るべき食習慣があり、新しい味覚や楽しみを次々に生み出す、提供者・需用者両方の人々の知恵があります。また、世界を見渡せば、私たちのそうした食に対する美しくわくわくするような活動をより広げ、より深化させてくれるような新しい技術、多彩な食材がたくさんあります。そして、日本人が作った食品や料理を楽しみたいと考えている諸外国の友人たちもたくさんいます。
景気の動向を見れば力が入りにくいという環境ではあります。しかし、これらの環境を考えれば、新しいビジネス、新しい生活を発想し、新しい日本の活力を食関連の諸産業から生み出していくことは必ずできるはずです。
ただ、そのためには、まず私たちが利用できる材料、技術をいま一度新鮮かつ正しい目で見つめ直し、探求心をもって観察することが必要です。一方、食は味覚や嗅覚など五感で楽しむだけでなく、シチュエーションや人と人とのふれ合いなど心でも楽しむものです。そこで、私たちが持つ心理作用と文化もより深く理解していくことも大切です。その上で、旺盛な創造力を発揮させることが肝要でしょう。
さらに、食に関する私たちの自由闊達な活動をさまたげているものがあることも理解しておく必要があります。その代表は、誤解と曲解とその流布です。それには故意によるものもあれば、不勉強によるものもあります。そんな無理解と冷たい視線は、新しい食材にも新しい技術にも向けられていますし、実は私たちの身体、心理作用、伝統や文化に対する理解が不正確な場合も多いものです。
そのような誤りと頑迷さに凝り固まった古い世界から脱出しましょう。正しい知識と賢明な判断力が、私たちをいつわりや、よこしまな考えや、強大に見えてその実うつろな権力や、なくていいはずのしがらみや、幸福になれないという思い込みから自由にしてくれます。
自由で、楽しく、正しい形で健康に資する食の世界を新しく作っていこうと考える皆様のために、FoodWatchJapanは必要な情報を集めます。その情報は、きっとビジネスにも、日々の生活にもお役に立つものと信じます。
FoodWatchJapanのより具体的な内容としくみについては、また1月4日以降にご紹介して参ります。どうぞご期待ください。
ありがとうございます。
2011年元日
FoodWatchJapan 編集長
齋藤訓之