日本フードサービス協会ならびに食の安全・安心財団が発表した2021年〜2023年の外食産業市場規模推計によると、日本の外食市場規模（※1）は2021年17兆0284億円、2022年20兆970億円、2023年24兆1512億円と推計された。
2021年の市場規模は、39年前でバブル期以前である1982年の17兆2081億円を下回った。2022年は1985年を超える水準で、2023年は10年前の2013年前を超える水準となる。
コロナ禍前の規模と評価できる2019年との比較では、外食産業全体（※1）は94.9％の回復。2019年比で100％を超えた分類は、喫茶店（100.9％）および学校給食（100.1％）のみ。他の多くの分類は90％を超えるまでに回復したが、バー・キャバレー・ナイトクラブ（62.3％）、料亭（64.7％）、機内食等（66.4％）は低水準に留まっている。なお、一般的な飲食店の多くが分類される営業給食（※2）は96.9％の回復となっている。
| 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 広義の外食産業計（※3） | 334,901（1.9） | 252,963（▲24.5） | 242,280（▲4.2） | 274,994（13.5） | 317,828（15.6） | ||||
| 外食産業計（※1） | 262,687（2.1） | 182,122（▲30.7） | 170,284（▲6.5） | 200,970（18.0） | 241,512（20.2） | ||||
| 給食主体部門 | 212,538（2.2） | 155,455（▲26.9） | 149,239（▲4.0） | 171,410（14.9） | 202,793（18.3） | ||||
| 営業給食（※2） | 178,993（2.7） | 127,175（▲28.9） | 119,639（▲5.9） | 141,520（18.3） | 171,052（20.9） | ||||
| 飲食店 | 145,776（2.1） | 109,780（▲24.7） | 104,018（▲5.2） | 119,140（14.5） | 141,313（18.6） | ||||
| 機内食等 | 2,714（0.0） | 934（▲65.6） | 939（0.5） | 1,040（10.8） | 1,802（73.3） | ||||
| 宿泊施設 | 30,503（6.0） | 16,461（▲46.0） | 14,682（▲10.8） | 21,340（45.3） | 27,937（30.9） | ||||
| 集団給食 | 33,545（▲0.2） | 28,280（▲15.7） | 29,600（4.7） | 29,890（1.0） | 31,741（6.2） | ||||
| 学校 | 4,826（▲1.2） | 4,011（▲16.9） | 4,679（16.7） | 4,644（▲0.7） | 4,832（4.0） | ||||
| 事業所 | 17,256（▲0.3） | 13,860（▲19.7） | 13,981（0.9） | 14,404（3.0） | 15,884（10.3） | ||||
| 病院 | 7,901（▲0.2） | 7,494（▲5.2） | 7,407（▲1.2） | 7,306（▲1.4） | 7,513（2.8） | ||||
| 保育所給食 | 3,562（1.9） | 2,915（▲18.2） | 3,533（21.2） | 3,536（0.1） | 3,512（▲0.7） | ||||
| 料飲主体部門 | 50,149（1.4） | 26,667（▲46.8） | 21,045（▲21.1） | 29,560（40.5） | 38,719（31.0） | ||||
| 喫茶・居酒屋等 | 21,922（1.2） | 14,544（▲33.7） | 12,849（▲11.7） | 16,558（28.9） | 21,044（27.1） | ||||
| 喫茶店 | 11,784（1.2） | 8,055（▲31.6） | 8,366（3.9） | 9,922（18.6） | 11,892（19.9） | ||||
| 居酒屋・ビヤホール等 | 10,138（1.2） | 6,489（▲36.0） | 4,483（▲30.9） | 6,636（48.0） | 9,152（37.9） | ||||
| 料亭・バー等 | 28,227（1.6） | 12,123（▲57.1） | 8,196（▲32.4） | 13,002（58.6） | 17,675（35.9） | ||||
| 料理品小売業 | 77,594（1.3） | 75,023（▲3.3） | 76,155（1.5） | 78,294（2.8） | 80,990（3.4） | ||||
| 弁当給食を除く | 72,214（1.4） | 70,841（▲1.9） | 71,996（1.6） | 74,024（2.8） | 76,316（3.1） | ||||
| 分類 | 2023年（2019年比：％） |
|---|---|
| 喫茶店 | 11,892（100.9） |
| 学校 | 4,832（100.1） |
| 保育所給食 | 3,512（98.6） |
| 飲食店 | 141,313（96.9） |
| 病院 | 7,513（95.1） |
| 事業所 | 15,884（92.0） |
| 宿泊施設 | 27,937（91.6） |
| 居酒屋・ビヤホール等 | 9,152（90.3） |
| 機内食等 | 1,802（66.4） |
| 料亭 | 2,182（64.7） |
| バー・キャバレー・ナイトクラブ | 15,493（62.3） |
註：1975～1978年の飲食店及び喫茶店の市場規模には百貨店等直営店の飲食店・喫茶店の売上げが含まれていない。1979年以降は百貨店等直営の飲食店及び喫茶店の売上げが含まれている。いずれも、テーマパークならびにエキナカの売上げは含まれていない。料理品小売業にはコンビニエンスストアは含まれていない。
※1 料理品小売業を含まない狭義の外食産業の市場規模。
※2 特定多数を対象とする集団給食やレジャー、遊興目的となる料飲主体部門に含まれない、対象の主体が不特定多数である食事提供を業とする部門。
※3 広義の外食産業は料理品小売業を含むデータで、食の外部化全体を捉えようとする推計。