台風で客数影響も備蓄需要伸び

日本フランチャイズチェーン協会(JFA)はJFAコンビニエンスストア統計調査月報2024年8月度を発表した。全店売上高は10490億7000万円(前年同月比100.6%)だった。既存店売上高は10084億2400万円(前年同月比100.2%)、既存店客数13億7126万2000人(同99.5%)、既存店客単価735.4円(同100.8%)だった。

 JFAによる「全般的動向」は以下のとおり。

今月は台風等の影響により記録的な降水量となる地域があり、来店客数に影響を及ぼしたものの、災害用の備蓄需要によりカップ麺、水等のソフトドリンクが好調だったことや、おにぎり、菓子、玩具、たばこが好調に推移し、全店・既存店ともに売上高が前年を上回る結果となった。

店舗売上高

 全店売上高は10490億7000万円。前年同月比57億7600万円増(+0.6%)。前月比17億0600万円減(−0.2%)。既存店売上高は10084億2400万円。前年同月比23億4700万円増(+0.2%)。前月比18億0300万円減(−0.2%)。

 全店は33カ月連続のプラス・既存店は9カ月連続のプラス。

来店客数

 全店客数は14億3758万4000人。前年同月比267万1000人増(+0.2%)。前月比2919万5000人減(−2.0%)。既存店客数は13億7126万2000人。前年同月比708万4000人減(−0.5%)。前月比2753万3000人減(−2.0%)。

 全店は5カ月連続のプラス・既存店は5カ月ぶりのマイナス。

平均客単価

 全店客単価は729.7円。前年同月比2.6円上昇(+0.4%)。前月比13.3円上昇(+1.9%)。既存店客単価は735.4円。前年同月比5.5円上昇(+0.8%)。前月比13.2円上昇(+1.8%)。

 全店・既存店はともに2カ月ぶりのプラス。

商品構成比および前年増減比

日配食品
構成比35.0%(前月35.3%)/前年比98.5%。
カウンター商材(コーヒー、揚げ物、中華まん等)、米飯類(おにぎり、弁当、寿司等)、パン、調理パン、惣菜、漬物、野菜、果物、水物(豆腐等)、調理麺、卵、加工肉(ハム、ウインナー、ベーコン等)、牛乳、チルド飲料、乳製品(バター、チーズ等)、練物(ちくわ、かまぼこ等)、サラダ、和洋菓子、デザート類(ケーキ、プリン、ゼリー、ヨーグルト等)等
加工食品
構成比29.3%(前月28.8%)/前年比101.5%。
菓子類(和洋菓子を除く)、ソフトドリンク(乳飲料を除く)、アルコール飲料(ビール、日本酒、焼酎、ワイン等)、調味料(食塩、砂糖、味噌、しょう油、うま味調味料、ソース等)、嗜好品(コーヒー、お茶等)、米穀、乾物、缶詰類、冷凍食品、アイスクリーム、レトルト食品、インスタント食品等
非食品
構成比31.2%(前月31.3%)/前年比102.5%。
たばこ、雑誌、書籍、新聞、衣料品、袋物類、文具類、玩具、雑貨、ペットフード、乾電池、CD、電球・蛍光灯、電卓、燃料、サングラス、園芸用品、花火、洗剤、化粧品、医薬品、医薬部外品栄養ドリンク、紙製品、切手・はがき・収入印紙、装身具等
サービス
構成比4.5%(前月4.6%)/前年比91.0%。
POSAカード、コピー、ファクシミリ、宅配便、商品券、各種チケット、テレフォンカード、宝くじ、レンタル、乗車券、航空券、宿泊券等

※サービスには、電力料金、ガス料金、放送受信料、電話料金、水道料金等の公共料金等の収納代行は含まない。

店舗数

 店舗数は55,730店。前年同月比80店減(−0.1%)。前月比46店増(+0.1%)。

日本フランチャイズチェーン協会(JFA)
https://www.jfa-fc.or.jp/
調査対象
JFA正会員コンビニエンスストア本部7社:セイコーマート、セブン-イレブン・ジャパン、ファミリーマート、ポプラ、ミニストップ、山崎製パン デイリーヤマザキ事業統括本部、ローソン