日本フードサービス協会(JF)は2024年12月外食産業市場動向調査を発表した。全体(事業社数226、店舗数36,645店=100.2%)合計の売上高は106.6%と拡大。客単価は上昇したが、客数は102.6%と前年同月を上回った。
売上高は、すべての業種・業態で前年を上回った。とくに麺類ファストフード(115.9%)、和風ファストフード(114.8%)、中華ファミリーレストラン(112.1%)、和風ファミリーレストラン(111.6%)が2桁増。客数は前年比増の業種・業態が多いが、パブ・ビアホールパブ、持ち帰り米飯/回転寿司、焼肉ファミリーレストラン、その他ファストフードは前年を下回った。
客単価はディナーレストラン以外の業種・業態で上昇。和風ファストフードは2桁の上昇となった。
JFによる概況は以下のとおり。
12月は、雨天少なく天候に恵まれたうえ、年末年始が例年より長い連休で、年末帰省などの国内移動や単月で過去最高となる訪日外客数により外食需要は好調、外食全体の売上は前年比106.6%となった。一方で、仕事納めが27日となった曜日周りにより、オフィス立地の飲酒業態などの売上はほぼ横ばいとなった。
売上高と店舗数の伸び率推移(〜2024年12月)
事業社数 | 店舗数 | 売上高(前年比) | 店舗数(前年比) | 客数(前年比) | 客単価(前年比) | ||
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全体 | (N=226) | (N=36,645) | 106.6% | 100.2% | 102.6% | 103.9% | |
ファストフード | 合計 | (N=53) | (N=21,045) | 106.5% | 101.1% | 102.0% | 104.4% |
洋風 | (N=19) | (N=6,161) | 101.7% | 101.2% | 101.7% | 100.0% | |
和風 | (N=13) | (N=5,228) | 114.8% | 101.9% | 101.4% | 113.3% | |
麺類 | (N=18) | (N=3,207) | 115.9% | 102.4% | 107.1% | 108.1% | |
持ち帰り米飯/回転寿司 | (N=18) | (N=4,110) | 101.9% | 99.8% | 98.8% | 103.1% | |
その他 | (N=7) | (N=2,339) | 107.8% | 99.4% | 99.6% | 108.2% | |
ファミリーレストラン | 合計 | (N=67) | (N=10,124) | 107.8% | 98.6% | 104.6% | 103.0% |
洋風 | (N=34) | (N=4,969) | 106.4% | 96.0% | 104.3% | 102.0% | |
和風 | (N=30) | (N=2,503) | 111.6% | 101.8% | 104.6% | 106.7% | |
中華 | (N=14) | (N=1,272) | 112.1% | 103.0% | 107.7% | 104.1% | |
焼肉 | (N=16) | (N=1,380) | 102.8% | 98.9% | 99.6% | 103.2% | |
パブ/居酒屋 | 合計 | (N=35) | (N=1,854) | 101.0% | 99.7% | 98.8% | 102.2% |
パブ・ビアホール | (N=11) | (N=417) | 101.3% | 99.0% | 96.3% | 105.3% | |
居酒屋 | (N=29) | (N=1,437) | 100.8% | 99.9% | 100.2% | 100.6% | |
ディナーレストラン(計) | (N=25) | (N=903) | 104.6% | 99.7% | 104.7% | 99.9% | |
喫茶(計) | (N=25) | (N=2,472) | 108.0% | 99.7% | 100.9% | 107.1% | |
その他(計) | (N=21) | (N=247) | 107.4% | 99.2% | 105.6% | 101.7% |
凡例:10%以上のプラス/5%以上のプラス/前年同月未達(四捨五入で100.0%となっているものを含む)/5%以上のマイナス/10%以上のマイナス。
※前年同月比は税抜比較で行っている。
※ファストフード、ファミリーレストラン、パブ/居酒屋の各業態の内訳に関しては、重複する事業社があるため合計の数値は必ずしも内訳の累積に一致しない。
ファストフード
ファストフード全体の事業社数は53、店舗数は21,045店(101.1%)。客単価は上昇したが、客数は102.0%と前年同月を上回った。売上高は106.5%と拡大。
洋風ファストフード(事業社数19、店舗数6,161店=101.2%)は、客単価は前年並みだが、客数は101.7%と前年同月を上回った。売上高は101.7%と前年同月を上回った。
和風ファストフード(事業社数13、店舗数5,228店=101.9%)は、客単価は2桁アップと大幅に上昇したが、客数は101.4%と前年同月を上回った。売上高は114.8%と2桁の拡大。
麺類ファストフード(事業社数18、店舗数3,207店=102.4%)は、客単価は際立って上昇したが、客数は107.1%と増加。売上高は115.9%と2桁の拡大。
持ち帰り米飯/回転寿司ファストフード(事業社数18、店舗数4,110店=99.8%)は、客単価は上昇し、客数は98.8%と前年同月を下回った。売上高は101.9%と前年同月を上回った。
その他ファストフード(事業社数7、店舗数2,339店=99.4%)は、客単価は際立って上昇しながら、客数は99.6%とほぼ前年並み。売上高は107.8%と拡大。
ファミリーレストラン
ファミリーレストラン全体の事業社数は67、店舗数は10,124店(98.6%)。客単価は上昇したが、客数は104.6%と前年同月を上回った。売上高は107.8%と拡大。
洋風ファミリーレストラン(事業社数34、店舗数4,969店=96.0%)は、客単価は上昇したが、客数は104.3%と前年同月を上回った。売上高は106.4%と拡大。
和風ファミリーレストラン(事業社数30、店舗数2,503店=101.8%)は、客単価は際立って上昇したが、客数は104.6%と前年同月を上回った。売上高は111.6%と2桁の拡大。
中華ファミリーレストラン(事業社数14、店舗数1,272店=103.0%)は、客単価は上昇したが、客数は107.7%と増加。売上高は112.1%と2桁の拡大。
焼肉ファミリーレストラン(事業社数16、店舗数1,380店=98.9%)は、客単価は上昇しながら、客数は99.6%とほぼ前年並み。売上高は102.8%と前年同月を上回った。
パブ・居酒屋
パブ/居酒屋全体の事業社数は35、店舗数は1,854店(99.7%)。客単価は上昇し、客数は98.8%と前年同月を下回った。売上高は101.0%と前年同月を上回った。
パブ・ビアホール(事業社数11、店舗数417店=99.0%)は、客単価は際立って上昇し、客数は96.3%と前年同月を下回った。売上高は101.3%と前年同月を上回った。
居酒屋(事業社数29、店舗数1,437店=99.9%)は、客単価は前年並みで、客数は100.2%と前年並み。売上高は100.8%と前年同月をクリア。
ディナーレストラン
ディナーレストラン全体(事業社数25、店舗数903店=99.7%)は、客単価はやや低めの前年並みだが、客数は104.7%と前年同月を上回った。売上高は104.6%と前年同月を上回った。
喫茶
喫茶全体(事業社数25、店舗数2,472店=99.7%)は、客単価は際立って上昇しながら、客数は100.9%と前年並み。売上高は108.0%と拡大。
その他の業態
その他全体(事業社数21、店舗数247店=99.2%)は、客単価は上昇したが、客数は105.6%と増加。売上高は107.4%と拡大。
●日本フードサービス協会
http://www.jfnet.or.jp/data/data_c.html