日本フードサービス協会(JF)は2024年6月外食産業市場動向調査を発表した。全体(事業社数228、店舗数36,266店=99.7%)合計の売上高は112.4%と2桁の拡大。客単価は際立って上昇したが、客数は106.1%と増加。
持ち帰り米飯/回転寿司を除くファストフード、すべてのファミリーレストラン、ディナーレストランは売上高前年比2桁増。他の業種・業態も5%以上の売上増。すべての業種・業態で客数増と客単価上昇となった。客数はとくに、その他ファストフード(+19.3%)、焼肉ファミリーレストラン(+13.7%)で大きな増加をみた。
JFによる概況は以下のとおり。
6月は、前年より土曜、日曜がそれぞれ1日多く、また梅雨前線の停滞で全国的に梅雨入りが遅く、雨天日が少なかったことにより、街の人出が増え、訪日外国人客の需要も変わらず堅調で、外食全体の売上は前年比112.4%となった。だが終わりの見えない物価高騰の中で、値頃感のある商品へ移行する消費者が増え、実質消費支出は減少傾向にある。
売上高と店舗数の伸び率推移(〜2024年6月)
[jfchange202406]
事業社数 | 店舗数 | 売上高(前年比) | 店舗数(前年比) | 客数(前年比) | 客単価(前年比) | ||
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全体 | (N=228) | (N=36,266) | 112.4% | 99.7% | 106.1% | 105.9% | |
ファストフード | 合計 | (N=54) | (N=21,070) | 111.9% | 100.3% | 105.4% | 106.1% |
洋風 | (N=19) | (N=6,431) | 110.7% | 100.8% | 104.2% | 106.3% | |
和風 | (N=14) | (N=5,162) | 112.2% | 101.9% | 106.0% | 105.8% | |
麺類 | (N=20) | (N=3,141) | 114.6% | 99.6% | 105.8% | 108.4% | |
持ち帰り米飯/回転寿司 | (N=18) | (N=3,995) | 105.5% | 98.3% | 101.8% | 103.6% | |
その他 | (N=7) | (N=2,341) | 127.8% | 99.7% | 119.3% | 107.2% | |
ファミリーレストラン | 合計 | (N=67) | (N=9,730) | 114.7% | 99.1% | 108.9% | 105.3% |
洋風 | (N=33) | (N=4,580) | 114.0% | 97.4% | 107.9% | 105.7% | |
和風 | (N=32) | (N=2,563) | 116.6% | 100.4% | 109.8% | 106.1% | |
中華 | (N=13) | (N=1,218) | 113.9% | 102.2% | 109.8% | 103.8% | |
焼肉 | (N=17) | (N=1,369) | 114.9% | 100.4% | 113.7% | 101.1% | |
パブ/居酒屋 | 合計 | (N=36) | (N=1,827) | 106.8% | 97.5% | 104.3% | 102.3% |
パブ・ビアホール | (N=11) | (N=394) | 108.0% | 99.2% | 104.0% | 103.9% | |
居酒屋 | (N=30) | (N=1,433) | 106.1% | 97.0% | 104.5% | 101.5% | |
ディナーレストラン(計) | (N=25) | (N=899) | 111.2% | 98.7% | 108.5% | 102.5% | |
喫茶(計) | (N=26) | (N=2,460) | 109.8% | 99.2% | 103.2% | 106.4% | |
その他(計) | (N=20) | (N=280) | 108.1% | 101.8% | 105.4% | 102.5% |
凡例:10%以上のプラス/5%以上のプラス/前年同月未達(四捨五入で100.0%となっているものを含む)/5%以上のマイナス/10%以上のマイナス。
※前年同月比は税抜比較で行っている。
※ファストフード、ファミリーレストラン、パブ/居酒屋の各業態の内訳に関しては、重複する事業社があるため合計の数値は必ずしも内訳の累積に一致しない。
ファストフード
ファストフード全体の事業社数は54、店舗数は21,070店(100.3%)。客単価は際立って上昇したが、客数は105.4%と増加。売上高は111.9%と2桁の拡大。
洋風ファストフード(事業社数19、店舗数6,431店=100.8%)は、客単価は際立って上昇したが、客数は104.2%と前年同月を上回った。売上高は110.7%と2桁の拡大。
和風ファストフード(事業社数14、店舗数5,162店=101.9%)は、客単価は際立って上昇したが、客数は106.0%と増加。売上高は112.2%と2桁の拡大。
麺類ファストフード(事業社数20、店舗数3,141店=99.6%)は、客単価は際立って上昇したが、客数は105.8%と増加。売上高は114.6%と2桁の拡大。
持ち帰り米飯/回転寿司ファストフード(事業社数18、店舗数3,995店=98.3%)は、客単価は上昇したが、客数は101.8%と前年同月を上回った。売上高は105.5%と拡大。
その他ファストフード(事業社数7、店舗数2,341店=99.7%)は、客単価は際立って上昇したが、客数は119.3%と2桁の大幅増。売上高は127.8%と2桁の拡大。
ファミリーレストラン
ファミリーレストラン全体の事業社数は67、店舗数は9,730店(99.1%)。客単価は際立って上昇したが、客数は108.9%と増加。売上高は114.7%と2桁の拡大。
洋風ファミリーレストラン(事業社数33、店舗数4,580店=97.4%)は、客単価は際立って上昇したが、客数は107.9%と増加。売上高は114.0%と2桁の拡大。
和風ファミリーレストラン(事業社数32、店舗数2,563店=100.4%)は、客単価は際立って上昇したが、客数は109.8%と増加。売上高は116.6%と2桁の拡大。
中華ファミリーレストラン(事業社数13、店舗数1,218店=102.2%)は、客単価は上昇したが、客数は109.8%と増加。売上高は113.9%と2桁の拡大。
焼肉ファミリーレストラン(事業社数17、店舗数1,369店=100.4%)は、客単価は上昇したが、客数は113.7%と2桁の大幅増。売上高は114.9%と2桁の拡大。
パブ・居酒屋
パブ/居酒屋全体の事業社数は36、店舗数は1,827店(97.5%)。客単価は上昇したが、客数は104.3%と前年同月を上回った。売上高は106.8%と拡大。
パブ・ビアホール(事業社数11、店舗数394店=99.2%)は、客単価は上昇したが、客数は104.0%と前年同月を上回った。売上高は108.0%と拡大。
居酒屋(事業社数30、店舗数1,433店=97.0%)は、客単価は上昇したが、客数は104.5%と前年同月を上回った。売上高は106.1%と拡大。
ディナーレストラン
ディナーレストラン全体(事業社数25、店舗数899店=98.7%)は、客単価は上昇したが、客数は108.5%と増加。売上高は111.2%と2桁の拡大。
喫茶
喫茶全体(事業社数26、店舗数2,460店=99.2%)は、客単価は際立って上昇したが、客数は103.2%と前年同月を上回った。売上高は109.8%と拡大。
その他の業態
その他全体(事業社数20、店舗数280店=101.8%)は、客単価は上昇したが、客数は105.4%と増加。売上高は108.1%と拡大。
●日本フードサービス協会
http://www.jfnet.or.jp/data/data_c.html