日本フードサービス協会(JF)は2024年3月外食産業市場動向調査を発表した。全体(事業社数232、店舗数36,261店=99.3%)合計の売上高は111.2%と2桁の拡大。客単価は上昇したが、客数は106.6%と増加。
売上高はすべての業種・業態が前年比を上回り、前月に続いて今月も多くの業種・業態が前年比2桁増となった。客数は洋風ファミリーレストランが2桁増、5%以上増の業種・業態は計9あった。
客単価はすべての業種・業態で前年より上昇した。客単価が5%以上上昇したのは、麺類ファストフード(108.6%)、パブ・ビアホールパブ(106.6%)、喫茶(106.5%)、和風ファミリーレストラン(106.0%)、和風ファストフード(105.8%)。
JFによる概況は以下のとおり。
今年3月は前年より土日の数が2日多い曜日まわりとコロナ禍の無い歓送迎会シーズンとなったことで客足堅調、外食全体の売上は前年比111.2%、19年比113.5%となった。また、円安傾向の継続や、北陸新幹線延伸開業などもあり、インバウンドを中心に観光需要が好調であった。
売上高と店舗数の伸び率推移(〜2024年3月)
事業社数 | 店舗数 | 売上高(前年比) | 店舗数(前年比) | 客数(前年比) | 客単価(前年比) | ||
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全体 | (N=232) | (N=36,261) | 111.2% | 99.3% | 106.6% | 104.4% | |
ファストフード | 合計 | (N=56) | (N=21,156) | 110.7% | 100.0% | 106.0% | 104.4% |
洋風 | (N=20) | (N=6,339) | 110.4% | 100.6% | 105.5% | 104.7% | |
和風 | (N=13) | (N=5,134) | 116.1% | 101.7% | 109.7% | 105.8% | |
麺類 | (N=19) | (N=3,116) | 113.9% | 98.3% | 104.9% | 108.6% | |
持ち帰り米飯/回転寿司 | (N=21) | (N=4,226) | 102.9% | 98.9% | 99.8% | 103.1% | |
その他 | (N=7) | (N=2,341) | 111.1% | 99.4% | 108.6% | 102.3% | |
ファミリーレストラン | 合計 | (N=68) | (N=10,191) | 113.0% | 98.3% | 109.1% | 103.6% |
洋風 | (N=35) | (N=5,025) | 113.6% | 96.6% | 110.3% | 103.0% | |
和風 | (N=30) | (N=2,552) | 112.5% | 98.9% | 106.1% | 106.0% | |
中華 | (N=14) | (N=1,235) | 111.3% | 101.5% | 108.2% | 102.8% | |
焼肉 | (N=16) | (N=1,379) | 113.6% | 100.7% | 109.4% | 103.8% | |
パブ/居酒屋 | 合計 | (N=36) | (N=1,830) | 106.2% | 97.1% | 102.2% | 103.9% |
パブ・ビアホール | (N=11) | (N=392) | 106.5% | 98.0% | 99.9% | 106.6% | |
居酒屋 | (N=30) | (N=1,438) | 106.0% | 96.8% | 103.6% | 102.3% | |
ディナーレストラン(計) | (N=26) | (N=895) | 111.6% | 97.0% | 108.1% | 103.2% | |
喫茶(計) | (N=25) | (N=1,902) | 110.0% | 100.1% | 103.2% | 106.5% | |
その他(計) | (N=21) | (N=287) | 107.2% | 103.6% | 104.3% | 102.8% |
凡例:10%以上のプラス/5%以上のプラス/前年同月未達(四捨五入で100.0%となっているものを含む)/5%以上のマイナス/10%以上のマイナス。
※前年同月比は税抜比較で行っている。
※ファストフード、ファミリーレストラン、パブ/居酒屋の各業態の内訳に関しては、重複する事業社があるため合計の数値は必ずしも内訳の累積に一致しない。
ファストフード
ファストフード全体の事業社数は56、店舗数は21,156店(100.0%)。客単価は上昇したが、客数は106.0%と増加。売上高は110.7%と2桁の拡大。
洋風ファストフード(事業社数20、店舗数6,339店=100.6%)は、客単価は上昇したが、客数は105.5%と増加。売上高は110.4%と2桁の拡大。
和風ファストフード(事業社数13、店舗数5,134店=101.7%)は、客単価は際立って上昇したが、客数は109.7%と増加。売上高は116.1%と2桁の拡大。
麺類ファストフード(事業社数19、店舗数3,116店=98.3%)は、客単価は際立って上昇したが、客数は104.9%と前年同月を上回った。売上高は113.9%と2桁の拡大。
持ち帰り米飯/回転寿司ファストフード(事業社数21、店舗数4,226店=98.9%)は、客単価は上昇しながら、客数は99.8%とほぼ前年並み。売上高は102.9%と前年同月を上回った。
その他ファストフード(事業社数7、店舗数2,341店=99.4%)は、客単価は上昇したが、客数は108.6%と増加。売上高は111.1%と2桁の拡大。
ファミリーレストラン
ファミリーレストラン全体の事業社数は68、店舗数は10,191店(98.3%)。客単価は上昇したが、客数は109.1%と増加。売上高は113.0%と2桁の拡大。
洋風ファミリーレストラン(事業社数35、店舗数5,025店=96.6%)は、客単価は上昇したが、客数は110.3%と2桁の大幅増。売上高は113.6%と2桁の拡大。
和風ファミリーレストラン(事業社数30、店舗数2,552店=98.9%)は、客単価は際立って上昇したが、客数は106.1%と増加。売上高は112.5%と2桁の拡大。
中華ファミリーレストラン(事業社数14、店舗数1,235店=101.5%)は、客単価は上昇したが、客数は108.2%と増加。売上高は111.3%と2桁の拡大。
焼肉ファミリーレストラン(事業社数16、店舗数1,379店=100.7%)は、客単価は上昇したが、客数は109.4%と増加。売上高は113.6%と2桁の拡大。
パブ・居酒屋
パブ/居酒屋全体の事業社数は36、店舗数は1,830店(97.1%)。客単価は上昇したが、客数は102.2%と前年同月を上回った。売上高は106.2%と拡大。
パブ・ビアホール(事業社数11、店舗数392店=98.0%)は、客単価は際立って上昇しながら、客数は99.9%とほぼ前年並み。売上高は106.5%と拡大。
居酒屋(事業社数30、店舗数1,438店=96.8%)は、客単価は上昇したが、客数は103.6%と前年同月を上回った。売上高は106.0%と拡大。
ディナーレストラン
ディナーレストラン全体(事業社数26、店舗数895店=97.0%)は、客単価は上昇したが、客数は108.1%と増加。売上高は111.6%と2桁の拡大。
喫茶
喫茶全体(事業社数25、店舗数1,902店=100.1%)は、客単価は際立って上昇したが、客数は103.2%と前年同月を上回った。売上高は110.0%と2桁の拡大。
その他の業態
その他全体(事業社数21、店舗数287店=103.6%)は、客単価は上昇したが、客数は104.3%と前年同月を上回った。売上高は107.2%と拡大。
●日本フードサービス協会
http://www.jfnet.or.jp/data/data_c.html