日本フードサービス協会(JF)は2024年1月外食産業市場動向調査を発表した。全体(事業社数229、店舗数36,500店=99.3%)合計の売上高は109.6%と拡大。客単価は上昇したが、客数は105.2%と増加。
売上高、客数とも、すべての業種・業態が前年同月を上回った。売上高では、パブ、和風ファストフード、和風ファミリーレストラン、麺類ファストフード、ディナーレストラン、中華ファミリーレストラン、喫茶が2桁増。客単価は多くの業種・業態で5%以上上昇したが、その他業態のみ前年同期から低下した。
JFによる概況は以下のとおり。
1月は、元日に能登半島地震があり、一部で宴会のキャンセルや観光の自粛が見られたが、主として人口の多い地域が牽引し、年末から引き続き外食需要はおおむね堅調、訪日外国人のインバウンド需要も都市部や人気の観光地を中心に好調で、外食全体の売上は前年比109.6%、19年比113.5%となった。新型コロナの「5類」移行後初めての正月は、「ハレ的」な会食で一定の需要が継続した一方、消費者の間ではよりバリューを感じられる外食の選択が進み、利便性や費用対効果(コストパフォーマンス)が優れているメニューへの支持も強い。
売上高と店舗数の伸び率推移(〜2024年1月)
[jfchange202401]
事業社数 | 店舗数 | 売上高(前年比) | 店舗数(前年比) | 客数(前年比) | 客単価(前年比) | ||
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全体 | (N=229) | (N=36,500) | 109.6% | 99.3% | 105.2% | 104.2% | |
ファストフード | 合計 | (N=56) | (N=21,344) | 108.9% | 100.3% | 104.3% | 104.3% |
洋風 | (N=19) | (N=6,391) | 108.1% | 101.1% | 102.1% | 105.9% | |
和風 | (N=14) | (N=5,133) | 113.3% | 101.6% | 108.3% | 104.6% | |
麺類 | (N=17) | (N=3,120) | 112.5% | 98.8% | 105.2% | 106.9% | |
持ち帰り米飯/回転寿司 | (N=19) | (N=4,291) | 102.9% | 98.7% | 100.5% | 102.4% | |
その他 | (N=9) | (N=2,409) | 109.0% | 100.3% | 108.3% | 100.6% | |
ファミリーレストラン | 合計 | (N=66) | (N=10,148) | 110.7% | 98.5% | 107.3% | 103.2% |
洋風 | (N=34) | (N=5,055) | 109.9% | 97.1% | 107.3% | 102.4% | |
和風 | (N=30) | (N=2,484) | 113.0% | 98.9% | 107.2% | 105.4% | |
中華 | (N=12) | (N=1,196) | 111.1% | 101.4% | 108.5% | 102.4% | |
焼肉 | (N=17) | (N=1,413) | 109.7% | 100.6% | 103.5% | 106.0% | |
パブ/居酒屋 | 合計 | (N=37) | (N=1,859) | 110.1% | 95.8% | 107.0% | 102.9% |
パブ・ビアホール | (N=11) | (N=393) | 115.3% | 97.0% | 109.9% | 104.9% | |
居酒屋 | (N=31) | (N=1,466) | 107.8% | 95.4% | 105.5% | 102.2% | |
ディナーレストラン(計) | (N=25) | (N=960) | 112.0% | 92.0% | 106.7% | 105.0% | |
喫茶(計) | (N=23) | (N=1,899) | 110.5% | 100.6% | 104.7% | 105.5% | |
その他(計) | (N=22) | (N=290) | 107.1% | 101.0% | 108.6% | 98.6% |
凡例:10%以上のプラス/5%以上のプラス/前年同月未達(四捨五入で100.0%となっているものを含む)/5%以上のマイナス/10%以上のマイナス。
※前年同月比は税抜比較で行っている。
※ファストフード、ファミリーレストラン、パブ/居酒屋の各業態の内訳に関しては、重複する事業社があるため合計の数値は必ずしも内訳の累積に一致しない。
ファストフード
ファストフード全体の事業社数は56、店舗数は21,344店(100.3%)。客単価は上昇したが、客数は104.3%と前年同月を上回った。売上高は108.9%と拡大。
洋風ファストフード(事業社数19、店舗数6,391店=101.1%)は、客単価は際立って上昇したが、客数は102.1%と前年同月を上回った。売上高は108.1%と拡大。
和風ファストフード(事業社数14、店舗数5,133店=101.6%)は、客単価は上昇したが、客数は108.3%と増加。売上高は113.3%と2桁の拡大。
麺類ファストフード(事業社数17、店舗数3,120店=98.8%)は、客単価は際立って上昇したが、客数は105.2%と増加。売上高は112.5%と2桁の拡大。
持ち帰り米飯/回転寿司ファストフード(事業社数19、店舗数4,291店=98.7%)は、客単価は上昇しながら、客数は100.5%と前年並み。売上高は102.9%と前年同月を上回った。
その他ファストフード(事業社数9、店舗数2,409店=100.3%)は、客単価は前年並みだが、客数は108.3%と増加。売上高は109.0%と拡大。
ファミリーレストラン
ファミリーレストラン全体の事業社数は66、店舗数は10,148店(98.5%)。客単価は上昇したが、客数は107.3%と増加。売上高は110.7%と2桁の拡大。
洋風ファミリーレストラン(事業社数34、店舗数5,055店=97.1%)は、客単価は上昇したが、客数は107.3%と増加。売上高は109.9%と拡大。
和風ファミリーレストラン(事業社数30、店舗数2,484店=98.9%)は、客単価は際立って上昇したが、客数は107.2%と増加。売上高は113.0%と2桁の拡大。
中華ファミリーレストラン(事業社数12、店舗数1,196店=101.4%)は、客単価は上昇したが、客数は108.5%と増加。売上高は111.1%と2桁の拡大。
焼肉ファミリーレストラン(事業社数17、店舗数1,413店=100.6%)は、客単価は際立って上昇したが、客数は103.5%と前年同月を上回った。売上高は109.7%と拡大。
パブ・居酒屋
パブ/居酒屋全体の事業社数は37、店舗数は1,859店(95.8%)。客単価は上昇したが、客数は107.0%と増加。売上高は110.1%と2桁の拡大。
パブ・ビアホール(事業社数11、店舗数393店=97.0%)は、客単価は上昇したが、客数は109.9%と増加。売上高は115.3%と2桁の拡大。
居酒屋(事業社数31、店舗数1,466店=95.4%)は、客単価は上昇したが、客数は105.5%と増加。売上高は107.8%と拡大。
ディナーレストラン
ディナーレストラン全体(事業社数25、店舗数960店=92.0%)は、客単価は際立って上昇したが、客数は106.7%と増加。売上高は112.0%と2桁の拡大。
喫茶
喫茶全体(事業社数23、店舗数1,899店=100.6%)は、客単価は際立って上昇したが、客数は104.7%と前年同月を上回った。売上高は110.5%と2桁の拡大。
その他の業態
その他全体(事業社数22、店舗数290店=101.0%)は、客単価は下降し、客数は108.6%と増加。売上高は107.1%と拡大。
●日本フードサービス協会
http://www.jfnet.or.jp/data/data_c.html