日本フードサービス協会(JF)は2022年9月外食産業市場動向調査を発表した。全体(事業社数232、店舗数36,749店=99.2%)合計の売上高は119.7%と2桁の拡大。客単価は際立って上昇したが、客数は109.9%と増加。
すべての業種・業態で、売上高、客数、客単価ともに前年同月を上回った。売上高前年比の値が大きかったのは、居酒屋、パブ・ビアホールパブ、焼肉ファミリーレストランなど。逆に前年比の値が小さかったのは、洋風ファストフード、持ち帰り米飯/回転寿司、和風ファストフードなど。
JFによる概況は以下のとおり。
9月の外食産業の売上は、新型コロナ第7波が峠を越え月後半にかけて客足に回復の動きが見られたことで、「緊急事態宣言」等の影響を受けた前年を上回り、全体売上は119.7%、19年比でも94.1%と、8月よりも明るい兆しが見えてきた。飲酒業態はコロナの打撃が大きく苦境が続くが、宴会などの顧客獲得に向けて情報発信を再開している。
売上高と店舗数の伸び率推移(〜2022年9月)
事業社数 | 店舗数 | 売上高(前年比) | 店舗数(前年比) | 客数(前年比) | 客単価(前年比) | ||
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全体 | (N=232) | (N=36,749) | 119.7% | 99.2% | 109.9% | 108.9% | |
ファストフード | 合計 | (N=58) | (N=21,316) | 108.2% | 99.4% | 104.4% | 103.6% |
洋風 | (N=19) | (N=6,245) | 104.6% | 100.8% | 103.2% | 101.3% | |
和風 | (N=15) | (N=5,063) | 111.1% | 99.3% | 103.0% | 107.9% | |
麺類 | (N=21) | (N=3,245) | 120.5% | 98.2% | 112.7% | 106.9% | |
持ち帰り米飯/回転寿司 | (N=20) | (N=4,362) | 106.8% | 99.4% | 101.0% | 105.7% | |
その他 | (N=8) | (N=2,401) | 113.3% | 98.3% | 110.9% | 102.1% | |
ファミリーレストラン | 合計 | (N=68) | (N=10,251) | 132.1% | 99.1% | 121.2% | 109.0% |
洋風 | (N=35) | (N=4,954) | 122.7% | 98.3% | 117.0% | 104.9% | |
和風 | (N=34) | (N=2,526) | 139.3% | 98.8% | 126.9% | 109.8% | |
中華 | (N=14) | (N=1,371) | 124.3% | 102.2% | 120.1% | 103.5% | |
焼肉 | (N=17) | (N=1,400) | 167.7% | 100.0% | 149.8% | 111.9% | |
パブ/居酒屋 | 合計 | (N=34) | (N=1,996) | 568.8% | 97.1% | 378.3% | 150.4% |
パブ・ビアホール | (N=10) | (N=424) | 500.1% | 99.5% | 385.8% | 129.6% | |
居酒屋 | (N=28) | (N=1,572) | 612.4% | 96.5% | 373.4% | 164.0% | |
ディナーレストラン(計) | (N=30) | (N=1,081) | 164.9% | 99.3% | 139.9% | 117.9% | |
喫茶(計) | (N=23) | (N=1,887) | 128.2% | 98.4% | 115.4% | 111.1% | |
その他(計) | (N=19) | (N=218) | 138.3% | 111.2% | 126.4% | 109.4% |
凡例:10%以上のプラス/5%以上のプラス/前年同月未達(四捨五入で100.0%となっているものを含む)/5%以上のマイナス/10%以上のマイナス。
※前年同月比は税抜比較で行っている。
※ファストフード、ファミリーレストラン、パブ/居酒屋の各業態の内訳に関しては、重複する事業社があるため合計の数値は必ずしも内訳の累積に一致しない。
ファストフード
ファストフード全体の事業社数は58、店舗数は21,316店(99.4%)。客単価は上昇したが、客数は104.4%と前年同月を上回った。売上高は108.2%と拡大。
洋風ファストフード(事業社数19、店舗数6,245店=100.8%)は、客単価は上昇したが、客数は103.2%と前年同月を上回った。売上高は104.6%と前年同月を上回った。
和風ファストフード(事業社数15、店舗数5,063店=99.3%)は、客単価は際立って上昇したが、客数は103.0%と前年同月を上回った。売上高は111.1%と2桁の拡大。
麺類ファストフード(事業社数21、店舗数3,245店=98.2%)は、客単価は際立って上昇したが、客数は112.7%と2桁の大幅増。売上高は120.5%と2桁の拡大。
持ち帰り米飯/回転寿司ファストフード(事業社数20、店舗数4,362店=99.4%)は、客単価は際立って上昇したが、客数は101.0%と前年同月を上回った。売上高は106.8%と拡大。
その他ファストフード(事業社数8、店舗数2,401店=98.3%)は、客単価は上昇したが、客数は110.9%と2桁の大幅増。売上高は113.3%と2桁の拡大。
ファミリーレストラン
ファミリーレストラン全体の事業社数は68、店舗数は10,251店(99.1%)。客単価は際立って上昇したが、客数は121.2%と2桁の大幅増。売上高は132.1%と2桁の拡大。
洋風ファミリーレストラン(事業社数35、店舗数4,954店=98.3%)は、客単価は上昇したが、客数は117.0%と2桁の大幅増。売上高は122.7%と2桁の拡大。
和風ファミリーレストラン(事業社数34、店舗数2,526店=98.8%)は、客単価は際立って上昇したが、客数は126.9%と2桁の大幅増。売上高は139.3%と2桁の拡大。
中華ファミリーレストラン(事業社数14、店舗数1,371店=102.2%)は、客単価は上昇したが、客数は120.1%と2桁の大幅増。売上高は124.3%と2桁の拡大。
焼肉ファミリーレストラン(事業社数17、店舗数1,400店=100.0%)は、客単価は2桁アップと大幅に上昇したが、客数は149.8%と2桁の大幅増。売上高は167.7%と2桁の拡大。
パブ・居酒屋
パブ/居酒屋全体の事業社数は34、店舗数は1,996店(97.1%)。客単価は2桁アップと大幅に上昇したが、客数は378.3%と2桁の大幅増。売上高は568.8%と2桁の拡大。
パブ・ビアホール(事業社数10、店舗数424店=99.5%)は、客単価は2桁アップと大幅に上昇したが、客数は385.8%と2桁の大幅増。売上高は500.1%と2桁の拡大。
居酒屋(事業社数28、店舗数1,572店=96.5%)は、客単価は2桁アップと大幅に上昇したが、客数は373.4%と2桁の大幅増。売上高は612.4%と2桁の拡大。
ディナーレストラン
ディナーレストラン全体(事業社数30、店舗数1,081店=99.3%)は、客単価は2桁アップと大幅に上昇したが、客数は139.9%と2桁の大幅増。売上高は164.9%と2桁の拡大。
喫茶
喫茶全体(事業社数23、店舗数1,887店=98.4%)は、客単価は2桁アップと大幅に上昇したが、客数は115.4%と2桁の大幅増。売上高は128.2%と2桁の拡大。
その他の業態
その他全体(事業社数19、店舗数218店=111.2%)は、客単価は際立って上昇したが、客数は126.4%と2桁の大幅増。売上高は138.3%と2桁の拡大。
●日本フードサービス協会
http://www.jfnet.or.jp/data/data_c.html