日本フードサービス協会(JF)は2019年12月外食産業市場動向調査を発表した。全体(事業社数191、店舗数35,583店=99.8%)合計の売上高は101.0%と前年同月を上回った。客単価は前年並みで、客数は100.9%と前年並み。
売上高が前年同月を上回ったのは、和風ファストフード(105.4%)、焼肉ファミリーレストラン(104.3%)、中華ファミリーレストラン(104.2%)など。
全体的には客数が前年割れとなる業種・業態が目立った。客数が前年同月に達しなかったのは、その他(93.1%)、和風ファミリーレストラン(94.1%)、洋風ファミリーレストラン(94.3%)、居酒屋(96.3%)、パブ・ビアホール(96.9%)、喫茶(99.1%)、麺類ファストフード(99.8%)、持ち帰り米飯/回転寿司(99.8%)など。
その他ファストフードで客単価を大幅に落とし、客数を大幅に伸ばしているのは携帯電話会社とのコラボキャンペーンによる。
JFでは「12月は、土曜・祝日が前年より少なく、外食全体の客数に影響し、FR業態および飲酒業態を中心に客数を落とした。また、法人の忘年会の減少、禁煙店舗の増加、大晦日などの営業時間短縮、消費増税の影響による商業施設の不振なども、客数減の要因となったが、引き続き好調なFF業態に支えられ、外食全体の売上は101.0%と前年を上回った」としている。
事業社数 | 店舗数 | 売上高(前年比) | 店舗数(前年比) | 客数(前年比) | 客単価(前年比) | ||
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全体 | (N=191) | (N=35,583) | 101.0% | 99.8% | 100.9% | 100.1% | |
ファストフード | 合計 | (N=52) | (N=19,369) | 103.5% | 100.2% | 103.4% | 100.2% |
洋風 | (N=17) | (N=6,461) | 103.3% | 99.9% | 103.3% | 100.0% | |
和風 | (N=18) | (N=5,212) | 105.4% | 101.3% | 101.4% | 104.0% | |
麺類 | (N=18) | (N=3,213) | 100.6% | 99.8% | 99.8% | 100.8% | |
持ち帰り米飯/回転寿司 | (N=14) | (N=1,883) | 100.7% | 99.1% | 99.8% | 100.9% | |
その他 | (N=8) | (N=2,600) | 109.2% | 100.3% | 130.8% | 83.5% | |
ファミリーレストラン | 合計 | (N=50) | (N=9,601) | 98.3% | 99.8% | 96.3% | 102.1% |
洋風 | (N=22) | (N=4,870) | 96.3% | 99.0% | 94.3% | 102.1% | |
和風 | (N=24) | (N=1,840) | 94.1% | 97.7% | 94.1% | 100.0% | |
中華 | (N=12) | (N=1,448) | 104.2% | 102.2% | 103.0% | 101.1% | |
焼肉 | (N=18) | (N=1,443) | 104.3% | 102.9% | 103.6% | 100.7% | |
パブ/居酒屋 | 合計 | (N=33) | (N=2,254) | 95.2% | 97.5% | 96.4% | 98.7% |
パブ・ビアホール | (N=10) | (N=345) | 97.3% | 100.0% | 96.9% | 100.3% | |
居酒屋 | (N=27) | (N=1,909) | 94.8% | 97.1% | 96.3% | 98.4% | |
ディナーレストラン(計) | (N=27) | (N=1,046) | 99.6% | 98.4% | 100.0% | 99.6% | |
喫茶(計) | (N=13) | (N=2,048) | 103.3% | 100.9% | 99.1% | 104.3% | |
その他(計) | (N=16) | (N=1,265) | 93.9% | 97.4% | 93.1% | 100.8% |
凡例:10%以上のプラス/5%以上のプラス/前年同月未達(四捨五入で100.0%となっているものを含む)/5%以上のマイナス/10%以上のマイナス。
※前年同月比は税抜比較で行っている。
※ファストフード、ファミリーレストラン、パブ/居酒屋の各業態の内訳に関しては、重複する事業社があるため合計の数値は必ずしも内訳の累積に一致しない。
ファストフード
ファストフード全体の事業社数は52、店舗数は19,369店(100.2%)。客単価は前年並みだが、客数は103.4%と前年同月を上回った。売上高は103.5%と前年同月を上回った。
洋風ファストフード(事業社数17、店舗数6,461店=99.9%)は、客単価は前年並みだが、客数は103.3%と前年同月を上回った。売上高は103.3%と前年同月を上回った。
和風ファストフード(事業社数18、店舗数5,212店=101.3%)は、客単価は上昇したが、客数は101.4%と前年同月を上回った。売上高は105.4%と拡大。
麺類ファストフード(事業社数18、店舗数3,213店=99.8%)は、客単価は前年並みで、客数は99.8%とほぼ前年並み。売上高は100.6%と前年同月をクリア。
持ち帰り米飯/回転寿司ファストフード(事業社数14、店舗数1,883店=99.1%)は、客単価は前年並みで、客数は99.8%とほぼ前年並み。売上高は100.7%と前年同月をクリア。
その他ファストフード(事業社数8、店舗数2,600店=100.3%)は、客単価は2桁ダウンと大幅に下降し、客数は130.8%と2桁の大幅増。売上高は109.2%と拡大。
ファミリーレストラン
ファミリーレストラン全体の事業社数は50、店舗数は9,601店(99.8%)。客単価は上昇し、客数は96.3%と前年同月を下回った。売上高は98.3%と前年同月を下回った。
洋風ファミリーレストラン(事業社数22、店舗数4,870店=99.0%)は、客単価は上昇し、客数は94.3%と減少。売上高は96.3%と前年同月を下回った。
和風ファミリーレストラン(事業社数24、店舗数1,840店=97.7%)は、客単価は前年並みながら、客数は94.1%と減少。売上高は94.1%と縮小。
中華ファミリーレストラン(事業社数12、店舗数1,448店=102.2%)は、客単価は上昇したが、客数は103.0%と前年同月を上回った。売上高は104.2%と前年同月を上回った。
焼肉ファミリーレストラン(事業社数18、店舗数1,443店=102.9%)は、客単価は前年並みだが、客数は103.6%と前年同月を上回った。売上高は104.3%と前年同月を上回った。
パブ・居酒屋
パブ/居酒屋全体の事業社数は33、店舗数は2,254店(97.5%)。客単価は下降したが、客数は96.4%と前年同月を下回った。売上高は95.2%と前年同月を下回った。
パブ・ビアホール(事業社数10、店舗数345店=100.0%)は、客単価は前年並みながら、客数は96.9%と前年同月を下回った。売上高は97.3%と前年同月を下回った。
居酒屋(事業社数27、店舗数1,909店=97.1%)は、客単価は下降したが、客数は96.3%と前年同月を下回った。売上高は94.8%と縮小。
ディナーレストラン
ディナーレストラン全体(事業社数27、店舗数1,046店=98.4%)は、客単価はやや低めの前年並みで、客数は100.0%と前年並み。売上高は99.6%と未達ながら前年同月並み。
喫茶
喫茶全体(事業社数13、店舗数2,048店=100.9%)は、客単価は上昇しながら、客数は99.1%とほぼ前年並み。売上高は103.3%と前年同月を上回った。
その他の業態
その他全体(事業社数16、店舗数1,265店=97.4%)は、客単価は前年並みながら、客数は93.1%と減少。売上高は93.9%と縮小。
●日本フードサービス協会
http://www.jfnet.or.jp/data/data_c.html