日本フードサービス協会(JF)は2019年6月外食産業市場動向調査を発表した。全体(事業社数193、店舗数35,617店=100.0%)合計の売上高は103.4%と前年同月を上回った。客単価は上昇したが、客数は102.1%と前年同月を上回った。
麺類ファストフードは客単価を下げて客数が2桁増。JFによると、「期間限定商品の投入やCM投下量の増加等で」。
そのほか、焼肉ファミリーレストラン、中華ファミリーレストラン、洋風ファストフードが順調に客数を伸ばした。
その他ファストフードは、客単価が上昇し、客数を落とした。JFによると「『アイスクリーム』が梅雨明けの早かった昨年の反動で客数減となった」。
JFでは「6月は、日曜日が1日多い曜日周りに支えられ、とくに各種キャンペーン等が奏功したファストフードが好調に推移した。また、引き続き、季節メニューの投入やメニュー価格の改定等により客単価が上昇したことで、全体の売上は103.4%と34カ月連続して前年を上回った」としている。
事業社数 | 店舗数 | 売上高(前年比) | 店舗数(前年比) | 客数(前年比) | 客単価(前年比) | ||
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全体 | (N=193) | (N=35,617) | 103.4% | 100.0% | 102.1% | 101.2% | |
ファストフード | 合計 | (N=55) | (N=19,326) | 105.7% | 100.4% | 104.3% | 101.3% |
洋風 | (N=17) | (N=6,303) | 107.9% | 99.7% | 105.1% | 102.6% | |
和風 | (N=17) | (N=5,188) | 104.6% | 101.5% | 102.7% | 101.9% | |
麺類 | (N=22) | (N=3,244) | 107.6% | 101.6% | 110.9% | 97.0% | |
持ち帰り米飯/回転寿司 | (N=16) | (N=1,939) | 100.1% | 98.6% | 99.0% | 101.2% | |
その他 | (N=8) | (N=2,652) | 101.1% | 100.0% | 96.0% | 105.3% | |
ファミリーレストラン | 合計 | (N=52) | (N=9,749) | 101.8% | 99.9% | 99.1% | 102.7% |
洋風 | (N=22) | (N=4,959) | 99.6% | 99.2% | 97.0% | 102.7% | |
和風 | (N=28) | (N=1,964) | 99.5% | 98.3% | 98.1% | 101.4% | |
中華 | (N=13) | (N=1,437) | 108.0% | 102.1% | 106.0% | 101.9% | |
焼肉 | (N=16) | (N=1,389) | 106.7% | 102.3% | 106.6% | 100.1% | |
パブ/居酒屋 | 合計 | (N=35) | (N=2,335) | 97.3% | 97.7% | 96.5% | 100.9% |
パブ・ビアホール | (N=9) | (N=329) | 94.9% | 97.6% | 96.7% | 98.1% | |
居酒屋 | (N=30) | (N=2,006) | 98.0% | 97.8% | 96.4% | 101.7% | |
ディナーレストラン(計) | (N=23) | (N=911) | 102.4% | 98.4% | 102.1% | 100.3% | |
喫茶(計) | (N=13) | (N=2,038) | 101.3% | 100.6% | 98.7% | 102.6% | |
その他(計) | (N=15) | (N=1,258) | 97.2% | 98.8% | 95.2% | 102.1% |
凡例:10%以上のプラス/5%以上のプラス/前年同月未達(四捨五入で100.0%となっているものを含む)/5%以上のマイナス/10%以上のマイナス。
※前年同月比は税抜比較で行っている。
※ファストフード、ファミリーレストラン、パブ/居酒屋の各業態の内訳に関しては、重複する事業社があるため合計の数値は必ずしも内訳の累積に一致しない。
ファストフード
ファストフード全体の事業社数は55、店舗数は19,326店(100.4%)。客単価は上昇したが、客数は104.3%と前年同月を上回った。売上高は105.7%と拡大。
洋風ファストフード(事業社数17、店舗数6,303店=99.7%)は、客単価は上昇したが、客数は105.1%と増加。売上高は107.9%と拡大。
和風ファストフード(事業社数17、店舗数5,188店=101.5%)は、客単価は上昇したが、客数は102.7%と前年同月を上回った。売上高は104.6%と前年同月を上回った。
麺類ファストフード(事業社数22、店舗数3,244店=101.6%)は、客単価は下降し、客数は110.9%と2桁の大幅増。売上高は107.6%と拡大。
持ち帰り米飯/回転寿司ファストフード(事業社数16、店舗数1,939店=98.6%)は、客単価は上昇し、客数は99.0%と前年同月を下回った。売上高は100.1%と前年同月をクリア。
その他ファストフード(事業社数8、店舗数2,652店=100.0%)は、客単価は際立って上昇し、客数は96.0%と前年同月を下回った。売上高は101.1%と前年同月を上回った。
ファミリーレストラン
ファミリーレストラン全体の事業社数は52、店舗数は9,749店(99.9%)。客単価は上昇しながら、客数は99.1%とほぼ前年並み。売上高は101.8%と前年同月を上回った。
洋風ファミリーレストラン(事業社数22、店舗数4,959店=99.2%)は、客単価は上昇し、客数は97.0%と前年同月を下回った。売上高は99.6%と未達ながら前年同月並み。
和風ファミリーレストラン(事業社数28、店舗数1,964店=98.3%)は、客単価は上昇し、客数は98.1%と前年同月を下回った。売上高は99.5%と未達ながら前年同月並み。
中華ファミリーレストラン(事業社数13、店舗数1,437店=102.1%)は、客単価は上昇したが、客数は106.0%と増加。売上高は108.0%と拡大。
焼肉ファミリーレストラン(事業社数16、店舗数1,389店=102.3%)は、客単価は前年並みだが、客数は106.6%と増加。売上高は106.7%と拡大。
パブ・居酒屋
パブ/居酒屋全体の事業社数は35、店舗数は2,335店(97.7%)。客単価は前年並みながら、客数は96.5%と前年同月を下回った。売上高は97.3%と前年同月を下回った。
パブ・ビアホール(事業社数9、店舗数329店=97.6%)は、客単価は下降したが、客数は96.7%と前年同月を下回った。売上高は94.9%と縮小。
居酒屋(事業社数30、店舗数2,006店=97.8%)は、客単価は上昇し、客数は96.4%と前年同月を下回った。売上高は98.0%と前年同月を下回った。
ディナーレストラン
ディナーレストラン全体(事業社数23、店舗数911店=98.4%)は、客単価は前年並みだが、客数は102.1%と前年同月を上回った。売上高は102.4%と前年同月を上回った。
喫茶
喫茶全体(事業社数13、店舗数2,038店=100.6%)は、客単価は上昇し、客数は98.7%と前年同月を下回った。売上高は101.3%と前年同月を上回った。
その他の業態
その他全体(事業社数15、店舗数1,258店=98.8%)は、客単価は上昇し、客数は95.2%と前年同月を下回った。売上高は97.2%と前年同月を下回った。
●日本フードサービス協会
http://www.jfnet.or.jp/data/data_c.html