焼肉ファミレス以外は足踏み

日本フードサービス協会(JF)は外食産業市場動向調査の2018年年間結果を発表した。

全体の合計は、客単価がやや上昇したが、客数は前年並み。売上高もやや増。店舗数は前年並みとなった。

客単価は各業態が年間を通じて前年並み。例外はその他の4.3%上昇。他に2%以上の上昇があったのは和風ファストフード(+2.5%)と洋風ファミリーレストラン(+2.0%)のみ。また、客単価が低下したのはパブ・ビアホール(−1.2%)のみだった。

客数の伸びがはっきり認められるのは焼き肉ファミリーレストラン(+5.2%)

客数が前年未達となったのは、持ち帰り米飯/回転寿司(−0.9%)、洋風ファミリーレストラン(−1.8%)、和風ファミリーレストラン(−1.8%)、居酒屋(−1.9%)だった。なお、居酒屋以外はいずれも客単価を若干ながら上昇させた業態である。

売上高がが前年未達となったのは、和風ファミリーレストラン(−0.7%)パブ・ビアホール(−0.2%)居酒屋(−1.9%)だった。

JFでは「平成30年(2018年)の外食需要は、5月連休後の節約志向、7月豪雨の天候不順などで伸び率が縮小したものの、年間を通して堅調に推移した。『ファストフード』のとくに洋風が引き続き堅調に推移し、『ファミリーレストラン』も客単価の上昇と依然堅調な“焼き肉”により売上は前年を上回った。また、『パブレストラン/居酒屋』も前年を越えられないものの下げ止まり傾向が続いており、外食全体の売上は102.3%と4年連続で前年を上回った」としている。

全体 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 102.3% 100.4% 100.8% 101.5%

ファストフード

ファストフードの合計は、客単価がやや上昇したが、客数はやや増。売上高も3.3%増。店舗数は前年並みとなった。

洋風は、客単価がやや上昇したが、客数はやや増。売上高も3.8%増。店舗数は減少傾向ながら前年並みとなった。

和風は、客単価がやや上昇したが、客数はやや増。売上高も4.8%増。店舗数はやや増加した。

麺類は、客単価が前年並みに推移したが、客数は前年並み。売上高もやや増。店舗数はやや増加した。

持ち帰り米飯/回転寿司は、客単価がやや上昇して、客数は減少傾向ながら前年並み。売上高はやや増。店舗数はやや減少した。

その他は、客単価が前年並みに推移したが、客数はやや増。売上高もやや増。店舗数は減少傾向ながら前年並みとなった。

ファストフード 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 103.3% 100.4% 101.7% 101.5%
洋風 103.8% 99.7% 102.3% 101.4%
和風 104.8% 101.3% 102.2% 102.5%
麺類 101.5% 102.4% 100.5% 100.9%
持ち帰り米飯/回転寿司 101.4% 98.5% 99.1% 102.2%
その他 102.7% 99.5% 101.8% 100.9%

ファミリーレストラン

ファミリーレストランの合計は、客単価がやや上昇して、客数は減少傾向ながら前年並み。売上高はやや増。店舗数は前年並みとなった。

洋風は、客単価がやや上昇して、客数はやや減。売上高は前年並み。店舗数は前年並みとなった。

和風は、客単価がやや上昇して、客数はやや減。売上高も減少傾向ながら前年並み。店舗数は前年並みとなった。

中華は、客単価が前年並みに推移したが、客数は3.6%増。売上高も4.2%増。店舗数はやや増加した。

焼き肉は、客単価が前年並みに推移したが、客数は5.2%増と好調。売上高も5.6%増と非常に好調。店舗数はやや増加した。

ファミリーレストラン 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 101.3% 100.8% 99.4% 101.9%
洋風 100.2% 100.4% 98.2% 102.0%
和風 99.3% 100.1% 98.2% 101.1%
中華 104.2% 102.6% 103.6% 100.5%
焼き肉 105.6% 101.5% 105.2% 100.3%

パブ・居酒屋

パブ・ビアホールは、客単価がやや下降して、客数はやや増。売上高は減少傾向ながら前年並み。店舗数は前年並みとなった。

居酒屋は、客単価が前年並みに推移したが、客数はやや減。売上高もやや減。店舗数はやや減少した。

パブ・居酒屋 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 98.5% 98.3% 98.8% 99.6%
パブ・ビアホール 99.8% 100.3% 101.0% 98.8%
居酒屋 98.1% 97.9% 98.1% 100.0%

ディナーレストラン

ディナーレストランの合計は、客単価が前年並みに推移したが、客数はやや増。売上高も3.2%増。店舗数はやや減少した。

ディナーレストラン 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 103.2% 98.6% 102.5% 100.7%

喫茶

喫茶の合計は、客単価がやや上昇して、客数はやや減。売上高は前年並み。店舗数は前年並みとなった。

喫茶 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 100.8% 100.7% 99.0% 101.8%

その他

その他 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 103.3% 103.2% 99.0% 104.3%

●日本フードサービス協会
http://www.jfnet.or.jp/data/data_c.html

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